役に立つ幸せ

2017年4月28日 16時00分

 参観日の感想、ありがとうございました。学校への期待感いっぱいの感想をたくさんいただき、全教職員がますます張り切っています。

 4月の全校朝会で、私の大好きな「アンパンマンのマーチ」の出だしをみんなで聴き、次のフレーズを示し、話をしました。

「何のために生まれて 何をして生きるのか」
 
 みなさんは、この世に何のために生まれたのか考えたことがありますか。一人一人がかけがえのない命を授かりました。一人一人がすばらしいよさを持っています。それを生かして幸せになるために生まれたのです。
 幸せには、3つの幸せがあります。
 1つ目、「してもらう」幸せ。赤ちゃんはおなかがすくと泣きます。お乳をもらうと満足します。だっこしてもらうと喜びます。皆さんも、何かをしてもらうとうれしいですね。
 2つ目、「できる」幸せ。3歳くらいになると、ご飯を自分で食べたくなります。自分で食べられるのがうれしいのです。計算ができる、逆上がりができるなど、今までできなかったことが「できるようになる」とうれしいですね。
 3つ目、「役に立つ」幸せ。家のお手伝いをすると、家の人が喜ばれます。友達に親切にすると喜んでくれます。人が喜んだ顔を見るとうれしいですね。幸せになります。「ありがとう」と言われる幸せです。これが「役に立つ」幸せ。
 今日は、役に立つ幸せについてお話しします。アフガニスタン難民キャンプの写真です。難民キャンプでの生活は厳しいだろうな、と我々は考えるのですが、写真の子どもたちは明るい笑顔を見せています。鳥取市用瀬町にお住まいで、世界中を旅されている方が、難民キャンプを訪れて、子どもたちに尋ねました。
「大人になったら何になりたい?」
「お医者さん。理由は、人を助けて喜ばれるから。」
「エンジニア。理由は、村の人の生活を豊かにしてあげたいから。」 
 こんな答えが返ってきたそうです。「人の役に立つ人間になる。そのために学ぶ。」と考えているのです。素晴らしいです。これは、志を立てているのです。
 郡家東小学校の学校教育目標に「志を立て」とあります。どんな仕事でもいいです。自分のよさを生かし、世のため、人のためになる生き方を志しましょう。人の役に立つ人間になる、という志を立てましょう。そして、役に立つ幸せを味わいましょう。
 ふだんの生活でも、人の役に立つ、人に喜んでもらえる行いや言葉かけがたくさんできるといいですね。


     校長  安住 順一