10月16日(木)本校にて福祉科1年生を対象とした「がん教育公開授業」が開催されました。生徒たちは、日本の主要な死因である「がん」について深く学び、その予防と早期発見の重要性を認識しました。

公開授業でがんの基本を学びました

一生のうちにがんを患う人は2人に一人

日本の主ながん罹患者数 1位は大腸がん

平尾先生によるピロリ菌について説明

5つの健康的な生活習慣でがんになるリスクが軽減します
説明後、生徒たちは各自のクロムブックを用いてがんの種類や特徴について調査し、「がんの種類と原因」(生活習慣、細菌・ウイルスによる感染、遺伝)についてまとめ、発表を行いました。授業では、がんのリスクを軽減する「一次予防」として、「禁煙」「節酒」「適切な食習慣」「適切な運動」「適正体重維持」の5つの健康的な生活習慣が紹介されました。

高校生に知って欲しい「がんのこと」

がんの進行度

がんの要因の1位は、男性は喫煙、女性は感染

講師は、がんという病気の基本、原因、予防、早期発見、治療、そしてがん患者さんのエピソードなど、多岐にわたる内容を分かりやすくお話しくださいました。特に「がんは早期発見で治る」「1cm~2cmで見つかれば治る」という言葉は、生徒たちに早期発見の重要性を強く印象付けました。
講演の結びに、「大人になる前に自分で出来ること、家族のために、家族の健康のために声をかけて。今日から自分で見直して出来ることから」という力強いメッセージが生徒たちに送られました。
行事報告
10月16日(木)本校とあまりこ保育園、福定町自治会等と合同で、地震や津波への備えを強化するため、合同で避難訓練を実施しました。津波避難所に指定されている本校の体育館に避難しました。この訓練は、災害発生時における緊急避難の集団行動を訓練し、人命の安全確保を目指すとともに、地域と連携して行動することで自助・共助の精神を育むことを目的としています。
訓練には、高校の全校生徒265名と教職員に加え、園児約70名、福定町自治会の方17名、さらに余子公民館長や民生委員など、総勢約390名が参加しました。訓練は二段階で実施されました。まず、各団体で地震発生時の初期避難行動を行い、高校生は指定された体育館に避難。その後、津波警報が発令されたと想定し、本校が指定を受けている津波避難所へ、園児や地域住民が避難する手順を確認しました。


体育館に避難しました


防災頭巾をかぶって園児が避難してきました
海に面した地域で重要な津波避難では、高校生が園児の手を引いて誘導。年長の園児24名は本校の3階まで高所避難を体験しました。地域住民の方々も、避難経路の確認や誘導に協力し、世代や立場を超えた地域防災の連携を見せました。
行事報告
10月15日(水)3年生を対象とした「心と性に関する講演会」がありました。
講師として泉龍寺住職の 三島 道秀様をお招きし、生徒たちは命の尊さ、子育ての重要性、そして困難に立ち向かう心構えについて深く学びました。


心のエネルギーを蓄える時期
子どもが0歳、3歳、7歳のときに情が定まると指摘し、この時期に十分な会話と愛情を注ぐことで、子どもは将来のためのエネルギーを蓄えることができると強調されました。この幼少期に受け取ったエネルギーは、その子どもが21歳、28歳、35歳頃に結婚し、自分の子どもを持った際に、親から受け取った愛情として次の世代へ継承されるという、命のつながりを語られました。

「夢」の実現
夢を実現させるための言葉
住職は、夢を実現するための心の法則として、以下の言葉を二度にわたって読み上げ、生徒たちの心に刻みました。
「考えは言葉となり、
言葉は行動となり、
行動は習慣となり、
習慣は人格となり、
人格は運命となる」
講演の結びには、頑張りすぎてしまう生徒たちに向け、「心から笑顔になるように、あんまり頑張らないで」と温かいメッセージを送られました。また、過去の相談者から「先生に『頑張れ』と言われ続けていたが、『あんまり頑張らなくてもいい』と言われて安心した」というエピソードを紹介し、人を認め、理解し、褒めることの大切さを説かれました。
最後に、3年生に対し、「あんまり頑張らなくてもいいよ」「これから夢を追いかけて行ってください」と激励のエールを贈られました。
海洋科
10月14日(火)海洋科2年生を対象に、気候変動問題に関するトライアル授業が行われました。
授業では、世界課題となっている気候変動問題について、生徒たちが「鳥取県版気候変動適応のミステリー」を体験し、理解を深めました。講師には、(一社)地球温暖化防止全国ネットの方、鳥取県脱炭素社会推進課の担当者と、鳥取環境大学の学生さん等が招かれ、授業が進められました。
特に注目されたのは、鳥取環境大学の学生さんが作成したオリジナルの教材です。生徒たちは、この「鳥取県版気候変動適応のミステリー」に必要なカードを手に、グループに分かれてカード間の関連性を熱心に話し合いました。生徒たちは、鳥取県という身近な問題として気候変動を認識しながら学ぶことができ、その影響や適応策について理解を深めました。

グループに分かれて検討

ミステリーの進め方



最後にグループで発表

鳥取県の脱炭素施策

今日から始められること
授業の最後には、講師から生徒たちへ向けて、「本校の海洋科の生徒には、将来、船を動かせる人になって欲しい。海洋科の実習を通して、この問題をさらに掘り下げて欲しい」との激励の言葉が送られました。
生徒たちは今回の学習を通じて、気候変動が海洋や地域に与える影響について新たな視点を得、将来の職業との関連性についても考える機会となりました。
学校の報告
10月3日(金)、鳥取県庁にて足羽教育長より、新若鳥丸の船名を揮毫していただきました。
新若鳥丸は令和9年1月に完成予定です。


学校の報告
大幸株式会社さんのトラックに、食品・ビジネス科と機械科の生徒が考案したキャチコピーがラッピングされます。
ステッカーは機械科が制作し、11月8日(土)に開催される総合技術フェアでお披露目されます。

海洋科
10月6日(月)四級海技士の国家資格に向けて資格講習が行われています。
海洋科の生徒たちは、10月16日に実施される四級海技士の試験に向けて、この講習に熱心に取り組んでいます。海技士は、大型船舶を操縦するために不可欠な国家資格です。特に、生徒たちが挑戦している四級海技士の資格があれば、国内を航海する総トン数5,000トン未満の船の船長になる道が開かれます。これは、本校の実習船である若鳥丸(516トン)はもちろん、それ以上の規模の船を動かすためのパスポートとなります。

法規の過去問題に挑戦

海図を使った問題(三角定規を使用)

海図を使った問題(デバイダを使用)

海図を使った問題(三角定規を使用)
このように、本校海洋科では「四級海技士」を目指しています。
本校の海洋科では、生徒の誰もが「海のプロフェッショナル」を目指し、将来に直結する専門教育を行っています。その中心となるのが、国家資格である四級海技士への挑戦です。
職員は、座学と実習船での訓練、そして徹底した講習を通じて、この難関資格の取得を全力でサポートしています。本校では、将来、日本の海運を支える船のプロを育成しています。
「船長になりたい」「船に乗って働きたい」その大きな夢を、本校海洋科で実現してみませんか!
電気電子科
10月3日(金) 第一種電気工事士 筆記試験直前!
いよいよ、10月5日(日)は第一種電気工事士の下期筆記試験日です。
この試験は、第二種電気工事士の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。受験者が合格できるように頑張ってもらいたいです。
この資格は、第二種電気工事士の範囲に加え、最大電力500キロワット未満の工場やビルなど、大規模な電気工事にも携われるようになる、非常に重要な国家資格です。
合格を目指して最後の追い込み!


計算問題の徹底復習

過去問の解説、問題のポイント確認など、自信を持って本番に臨めるよう、最後の総仕上げを行っています。

集中して取り組む生徒の真剣なまなざしからは、「絶対に合格する!」という強い意気込みが伝わってきます。
皆さんが積み重ねてきた知識と経験を信じて、当日は落ち着いて、実力を最大限に発揮してください!「合格」の吉報が届くことを、心より応援しています!
本校の電気電子科では、卒業後すぐに現場で活躍できる「即戦力」の育成に力を入れています。単に知識を学ぶだけでなく、実践的な技能と、社会で通用する「資格」の取得をゴールに設定しています。今回挑戦している第一種電気工事士をはじめ、第二種電気工事士など、将来のキャリアを強力に支える重要な国家資格に、生徒たちは積極的にチャレンジしています。
食品・ビジネス科
課題研究の授業の取り組みとして、10月30日(木)、境夢みなとターミナルに寄港するダイヤモンドプリンセス号のお客様へ、食品・ビジネス科3年生が英語を使って販売・接遇実習を行います。授業では8月にニュージーランドから本校に赴任された、ALTのSamuel Reyes(サミュエル レイエス)先生に指導していただき、ウェルカムボードやプライスボードの作成、英語での接客に必要な会話を学んでいます。


福祉科
9月29日(月)福祉科3年生の生活支援技術の授業で、味処美佐の濱野政和様と博愛病院の吾郷秀吉様に来ていただき社会人講師の授業がありました。当事者の方の気持ちに寄り添うリハビリテーションの実際について講義と実際にリハビリの体験をしました。

リハビリテーションについて

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の仕事

濱野さんの病気について

リハビリテーションとは、機能の回復と同時に、気持ちの回復も必要

右足の小指のリハビリを実演
リハビリテーションとは、人間が持っている機能の回復をお手伝いする仕事で、機能の回復と同時に、気持ちの回復も必要だということがわかりました。
生徒たちにとって貴重な体験となりました。2人の方には、大変お世話になりました。今日学んだことを今後に活かしていきたいと思います。
福祉科
9月18日(木)「はるかのひまわり絆プロジェクト」主宰 松島俊哉さんの講演会を開催しました。
1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに始まった「はるかのひまわり絆プロジェクト」主宰の松島俊哉さんが講演を行い、自身の活動と、今後のプロジェクトへの想いを語られました。
阪神・淡路大震災の被災地で咲き、「復興と再生の象徴」として全国に広まった「はるかのひまわり」。松島さんはこの種の配布を通じて、命の尊さや災害を再考する機会を提供し、個人の「自己再生」、身近な人との絆、そして故郷の復興へと想いが広がっていくことを願って活動を続けておられます。

人の絆を結ぶ奇跡のひまわり

阪神淡路大震災・報道

「はるかのひまわり」とは

震災を振り返って

はるかのひまわりで心の支援

岩手県陸前高田ひまわりロード

命と向きあう
昨年から大腸がんの治療を続けていらっしゃいましたが、再発と転移が確認され、抗がん剤治療を中止するという決断をされたようです。医師からは余命3か月から6か月の宣告を受けられています。
この厳しい状況を冷静に受け止めた松島さんは、残された時間を「はるかのひまわり絆プロジェクト」の継続に捧げることを決意。18年にわたり続けてきたこの運動を絶やさないための仕組みづくりと、自らの想いを直接伝えるため、全国で活動するメンバーに会うための旅に出ておられます。
松島さんの決断は、多くの人々に勇気と感動を与え、プロジェクトへの更なる共感を呼び起こすことと思います。
食品・ビジネス科