家庭学科生活デザイン科
■学科の概要

 人間の発達や生活を総合的に捉える能力と、生活するために必要な知識・技術を習得し、 将来、関連の分野で活躍する職業人の育成を目指しています。

 1年次で衣食住、保育、福祉、家庭看護・介護に関する基礎を学びます。

 2・3年次で生活科学」「生活福祉」の2つのコースに分かれ、それぞれの学習を深めます。


 育てたい生徒像

   ・人間の発達や生活を総合的にとらえる能力の習得
   ・生活するために必要な知識・技術の習得
   ・体験的実習を通したコミュニケーション能力の習得
   ・高校生としての基本的生活習慣・礼法・マナーの体得

    を掲げています。


■学習内容
     教科名
教 科 内 容
 発達と保育乳幼児の発達や生活に関する知識と保育の技術を学びます。
 フードデザイン栄養・食品・献立・調理・テーブルマナーなどの知識と技術を学びます。
 生活と福祉家庭における介護や、地域での福祉のための知識・技術を学びます。
 ファッション造形基礎基礎縫いからはじまり、被服製作の知識・技術を学びます。
 課題研究家庭の各分野に関する課題を見つけ、解決を図るために研究していきます。

 3年間の実習は以下の内容で行います。 
 学習項目
学 習 内 容
被 服ハーフパンツ・シャツ・ブラウス・スカートなどの日常着、甚平・浴衣などの和服、ジャケット・ドレスなどの洋服などを製作します。和服は着付け実習もします。
調 理夕食などの日常食、誕生日・米寿などのおもてなし料理、おせち・クリスマスケーキなどの行事食、中華料理・フランス料理・イタリア料理などのいろいろな国の食文化などの実習を行います。
福 祉車椅子介助・食事介助・ベッドメイキング・清拭などの家庭における基礎的な介護実習や福祉リクレーションなどの実習を行います。
保 育おもちゃ・絵本・紙芝居・ペープサートなどの製作、読み聞かせなどの実習を行います。

■取得可能な資格

 ■ 被服製作技術検定 1級:(和服) ひとえ長着、(洋服) 総裏付ジャケット 
                    2級:(和服) じんべい、(洋服) シャツ・ブラウス
          3級:ハーフパンツ
          4級:被服の基礎縫い
 ■ 鳥取県福祉ヘルプメイト
 ■ 食物調理技術検定
 ■ ビジネス文書実務検定

学科の行事など

生活デザイン科1年「生活産業基礎」 「商品開発について」の講義

2021年11月4日 14時55分

 1年生の「生活産業基礎」の授業に、YMCA米子医療福祉専門学校 作業療法士科の菊本先生にお越しいただき、「商品開発について~ユニバーサルデザインの視点から~」という内容で講義をしていただきました。
 バリアフリーとユニバサールデザインの違いや身の回りにあるユニバーサルデザインの例などを丁寧に教えていただきました。また、授業の後半では、身近なもので作ることができる自助具を教えていただき、実際に作ってみました。
      
    写真などを用いて、丁寧に説明してくださいました

      
    割り箸、洗濯ばさみ、輪ゴムを用いたバネ付き箸の作成

     
     クリップを使ったボタンエイドの作成
      
     作ったボタンエイドで制服のボタンをかけています
  
 講義の中で、「障がいのある方や病気の方など当事者の思いを聞くことは仕事をするうえでとても大切なことだ」と話してくださいました。このことは、学校生活にもつながる言葉ではないかと思いました。また菊本先生は、本校の前身、倉吉産業高校の卒業生でもあります。高校時代の思い出やご自身の進路選択の話などもしていくださり、色々な点で、とても勉強になりました。
 1年生は、高校に入って初めての社会人講師の方による授業でしたが、しっかりとメモを取って、授業を聞くことができました。生活デザイン科は、多くの方に社会人講師として来校していただき、講義を行っています。たくさんのことを吸収し成長して欲しいと願っています。