3学期始業式校長挨拶
2014年1月9日 10時59分三学期始業式あいさつ
新年あけましておめでとうございます。今日から3学期の始まりです。
この冬休みは、皆さんは家族のみなさんと一緒に過ごし、楽しい思い出がたくさんでき、勉強やお手伝いなどにがんばったことと思います。
今日は、みなさんに漢字の話をします。この漢字は何と読みますか?
「辛い」と「幸せ」ですね。
「辛いという字は、もう少しで幸せになれる字です。」
どちらも、今までよく見ている漢字ですが、こんなに似ているとは思わなかったでしょう。「辛」に横線を一つ足しただけで、「幸」になるのです。
どうですか?みなさん。
これら二つの漢字は意味やイメージが反対であったので、こんなにも似ていることに気づかなかったと思います。大切なのは「気づけていないことに気づく」ことです。自分の気づけていないことに気づくことができれば、大きな変化が現われます。
例えば、「“辛くて”、もう自分の力ではどうしようもない。もうあきらめよう」と、困難にぶつかった時でも、ほんの少しのきっかけや努力で、「まだ希望が持てる。もしかしたら、“幸せ”になれるかもしれない。」と、全く新しい考え方ができるようになるのです。皆さんは「先入観」のみで、物事を判断してしまっている場合があります。「辛と幸」についても、今まで「意味」という先入観のみで見ていたので、二つの漢字の共通点に気がつかなかったのです。少し見方を変えるだけで、思ってもみなかった新しい発見が出来るのです。
そして「辛いは幸せの一歩手前」なのです。辛いのは、幸せに向かって一歩踏み出したからなのです。その一歩が幸せへの第一歩なのです。これから辛いことや苦しいことがあった時には、この言葉を思い出して、「辛」という字に,横棒(しんぼう)を足して、幸せになってください。
さて3学期は1年間のまとめをする大事な学期ですが、50日間しかありません。それぞれが一つ上の学年に進む準備を、中学部3年生は高等部入試への準備をしっかりできるよう50日間一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。
皆さんの今日からの頑張りを楽しみにしています。頑張ってください。
平成26年1月9日