平成26年度入学式 式辞

2014年4月7日 17時41分

  今年は、例年より早く桜が満開となりました。春は希望の季節、心弾む季節となりました。

 

 小学部の堀江蓮人さん、高等部の新井ほのかさん、清水颯介さん、石上諒さん、前田真那さん、ご入学おめでとうございます。

 皆さんは、新しい希望に胸をふくらませて、この鳥取聾学校の門をくぐったことと思います。皆さんの入学を、ここにいる在校生、先生方、学校中の皆が待っていました。

 今日から鳥取聾学校の児童生徒は、幼稚部を合わせて十九名となりました。

 入学にあたって、新入生の皆さんに大切なことをお話します。

 鳥取聾学校は百年を超える歴史と伝統のある学校です。皆さんの先輩たちが勉強や運動にがんばり、たくさんの優秀な成績をおさめてきました。でも、はじめから勉強や運動が得意だったわけではありません。みんな一生懸命に努力をした結果です。 

 わからないことは、わからないと堂々と言ってください。わからないことを分かるように先生方は教えてくれます。また、失敗をおそれないでください。失敗は成功のもとです。大切なことは、失敗したときに次はどのようにすればできるだろうかと考えることです。皆さんには一緒になって考えてくださる先生方や仲間、そしていつも応援してくださる家族の方がおられます。安心していろいろなことにチャレンジしていきましょう。

 これからは、皆さんがこの鳥取聾学校の歴史と伝統を築いていくのです。がんばりましょう。

 保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。

 これから子どもたちが学校生活を始めるにあたりお願いがあります。

 保護者の方々にはいつも子どものよき理解者であっていただきたいということです。

 子どもたちはこれから様々なことに挑戦し、時には困難にぶつかるかもしれません。そんなとき、どうか子どもたちの応援団としていていただきたいのです。保護者の方の応援は、子どもたちにとって何事にも代えがたいものであり、きっと頑張る力の源になることでしょう。ご理解とご協力をよろしくお願いします。 

 最後になりましたが、ご多用のところ、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に厚くお礼を申し上げます。

 今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げて式辞といたします。

     平成二十六年四月七日 
         鳥取県立鳥取聾学校長 藤田 則恵