著者と語る講演会【伊藤亜紗先生】
2021年10月20日 15時14分 10月13日(水)、とりぎん文化会館梨花ホールにて、「著者と語る講演会」を開催しました。今年度の講師は東京工業大学教授で美学研究者の伊藤亜紗先生でした。例年のように、講演会および生徒代表と講師との質問会を実施しましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続きオンライン形式での開催となりました。
「あいまいなものこそ面白い」と題した講演は、私たち人間はこの世界のあらゆるものを「分ける」ことで理解・認識しているが、本当に世界はそんなに簡単に分けられるものだろうか?というところに問いを発して、分けられないあいまいなものに目を向けていく内容でした。そして、五感の中で最もあいまいとされる「触覚」を手掛かりに、世界の捉え方や他者との関係を考えていくという発見や刺激に富んだお話となりました。
生徒からの質問に対しても、繰り返し丁寧にご回答いただき、伊藤先生の誠実で柔らかなお人柄が伝わる講演・質問会となりました。これを機に、ぜひ伊藤先生の著作を読んでほしいと思います。
また、講演の前には夏季休業期間中にSSH海外オンライン研修に参加した生徒たちによる成果発表もおこなわれました。このような発表の機会を今後もたくさん作っていきますので、生徒のみなさんは積極的に参加をしていきましょう。