つくばプログラム
2021年11月11日 08時00分 つくばプログラム「産業技術総合研究所研修」及び「国立科学博物館研修」実施
11月4日(木)~6日(土)の3日間、茨城県つくば市にて研修を実施しました。この研修では、本校におけるアドバンス型プログラムの1つで、日本トップクラスの研究施設で自然科学に関わる高度かつ専門的な実習を行うことにより、突出した課題探究力・解決力を身につけることを目的とするものです。今回は2コース(各コース10名)の研修を実施しました。どちらのコースも「長さ」を統計的に処理するというコンセプトで実習を行いました。実習後、生徒たちは実習の結果をGoogleスライドにまとめて、2コース合同の報告会を行いました。報告会には、産業技術総合研究所の職員を指導助言にお招きし、各報告に対して、専門的見地から講評をいただきました。
・産業技術総合研究所研修
産業技術総合研究所 計量標準総合センターを訪問し、「長さの標準化と不確かさ」に注目した、「レーザー干渉計によるブロックゲージ長さ(寸法)の測定(校正)」と「接触型三次元測定機を用いた測定結果の不確かさの検証」の2つの実習を行いました。いずれの実習も、測定結果を統計的に処理しました。また、実習の合間には、質量単位1kgの基準となるプランク定数の測定実験器や、1mを定義するために使われる光学トンネルなどの見学もさせていただきました。
・国立科学博物館研修
国立科学博物館 筑波研究施設を訪問し、「鯨類の寛骨」に注目した実習「鯨類の寛骨の計測と統計的比較」を行いました。実習では、国立科学博物館職員や宮崎大学教員の指導の下、博物館に所蔵されているスナメリ、バンドウイルカ、ハナゴンドウ、スジイルカ、カマイルカなどの骨格標本から骨盤骨を探し出して長さを測定しました。測定後、結果を統計的に処理し、骨盤骨の種内差や種間差を考察しました。