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横浜緑ケ丘高等学校・鳥取西高等学校合同「海・星・砂のフィールド研修」を実施

2024年8月2日 12時24分

  7月24日(水)~26日(金)の3日間、「山陰海岸ジオパークの地質と生態系」をテーマに、「海・星・砂のフィールド研修」を行いました。この研修は、神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校と合同で行うもので、本校より13名、緑ケ丘高等学校より11名の生徒が参加しました。1日目は、鳥取大学乾燥地研究センターで講義を受けるとともに、鳥取砂丘では夜間調査を行いました。2日目の日中は、岩美海岸で自然観察と調査を行い、夜間はさじアストロパーク天文台で103cm大型望遠鏡を利用した各種天体の観測や流星の数を計測して地球全体の流星の数を予測しました。3日目午前は、天文台職員からの天体観測のフィードバックや、手作り望遠鏡製作を行いました。午後は、鳥取西高校にて、フィールド研修のまとめを行いました。後日、オンラインで2校合同の研修報告会を行う予定です。

参加生徒感想(抜粋)
・玄武洞の玄武岩に含まれる磁鉄鉱が通常の岩石とは磁極が逆を向いているという話は,自然科学部地学班として興味があるので調べてみたい。また,夏休み中にペルセウス座流星群の観測・撮影をして流星の速度に関する研究を始めたので,今回の研修で得た流星に関する知識や,さじアストロパークで流星を観測した際の体験を活かしたい。
・鳥取県沿岸にムラサキウニが大量発生しており,磯焼けの原因になっていることを学んだ。私は,鳥取に住んでいながらも,鳥取の環境について自分がまだまだ無知であることに気付かされた。また,砂丘では外来種による草原化を防ぐためにボランティアの方々が除草活動を続けている。これからの鳥取の自然を守っていくには,私たち若い世代の取り組みが重要である。高校生である私たちにできることは多くはないと思うが,まずは自分たちの地域の自然について知ろうとすることが大切だと感じた。
・今回の研修は私にとって,自分自身の興味関心を深め,これからの生活のしかたや価値観を見直すよい機会となった。知識としてわかったつもりになっていたことも,実際に体験してみると新たな発見があった。そして,知識を得ることも大事だが,それだけでは駄目で,実際に行動しようという思いをもち,知識と思いを結びつけることで初めて自分のもつ知識に意味が生じるのではないかと考えた。

海星砂2  海星砂1