2月の岡崎賞
【前期ブロック】
受験生 見送るわたしも いつの日か 4年 山本 若菜
若桜学園ならではの一句。小学生が今までお世話になった9年生への感謝とともに、これからしっかりとがんばっていこうという決意が、「いつの日か」の言葉で感じることができてうれしい句です。
【中期ブロック】
うぐいすと ぼくの口笛 はもり出す 7年 杉田 結翔
鳥の声を口笛で吹くとしたら、多くの人がうぐいすでしょう。私も子どものころよくまねをしていました。口笛と本物のうぐいすの鳴き声が重なって、思わずうれしくなってしまう。そんな情景が浮かんできます。
【後期ブロック】
始まりも 終わりも包む 春の声 9年 上川 周平
若桜学園の卒業と新しい高校生活への期待。季節の春と合格という2つの春を告げる声。受験生らしい一句だと思います。特に、始まり、終わりを告げるではなく、包むと表現したところが、今までの満足感とこれからの期待感をうまく表せていると思います。
本年度最後の優秀俳句は、次のようになりました。
2・3月優秀俳句
1年生
ひなまつり おすしにケーキ おいしいな 平口 竜ノ介
うぐいすが ホーホケキョと ないている 小林 新
うすごおり あるくとわれる ぱりぱりと 伊井野 優粋
2年生
よもぎはね おもちにつかえる いい草だ 熊田 湊斗
つららはね きらきらひかる 星のよう 山根 友輝
豆まきは おにをにがして しあわせに 前住 紗恵子
3年生
よもぎの葉 びょうきのうわさで はりきった 德田 蓬
ひなまつり 赤いじゅうたん おにあいね 大杉 琉月
てんぷらで 食べたらにがい ふきのとう 君野 佳那
4年生
また一人 卒業したら さびしいな 谷口 真和
枯れ木あり 花さかじいさん 来ないかな 森木 蘭楽
受験生 見送るわたしも いつの日か 山本 若菜
5年生
おには外 豆をまいたよ ふくは内 後藤 大心
つららでね ちゃんばらごっこ 楽しいな 藤原 蓮歌
梅の花 春と一緒に 咲いてくる 諸寄 麻亜莉
6年生
豆まきで 今年の悪運 退治する 森岡 このみ
豆まきで 全力投球 鬼が泣く 青木 一真
受験生 9年生は 結果待ち 兵頭 樹
7年生
白酒の なつかしい味 夢旅行 後藤 琉心
うぐいすと ぼくの口笛 はもり出す 杉田 結翔
私には 居る場所分かるよ ひばり鳴く 山口 結菜
残る雪 それに群がる 子ども達 西山 瑛紘
8年生
あと少し 軒下つらら 手をのばし 井口 恋那
ふきのとう 子どもがにがし 大人味 永原 叶夢
庭の梅 もうじき咲くか 問う朝や 西川 小雪
豆まきの 翌日庭から 鳥の声 平山 翔琉
9年生
卒業の 友の背中や 顔かすむ 岡崎 凌大
始まりも 終わりも包む 春の声 上川 周平
9年間 見慣れた景色 ありがとう 三島 奈那美
公園の ふくらむ芽には 希望かな 山根 快生
インフルエンザがようやく落ち着いてきたと思っていたのですが、週明けの本日、8年生のインフルエンザによる欠席が6名となりました。6日(水)、7日(木)には県立高校入試が控えており、これ以上の感染拡大を防ぐために8年生は本日給食後に下校し、6日(水)までを学級閉鎖とします。6日(水)に予定されていた実力テストは、7年生のみとし、8年生は来週に延期します。
今週から6年生が一足早い体験入部をしています。入部を希望する部活で体験をするのですが、2月26日(火)はこの冬に取り組んでいる合同部活の日でしたので、全員が体育館で一緒に体づくりをしました。この日のメニューは、手押し車→もも上げ→両足跳びぞうきんがけ→片足スクワット→手押し車→前後開脚→両足跳びぞうきんがけ→バービーを繰り返すというかなりハードなものでした。

5時15分までの短い時間でしたが、中学生と一緒に6年生も頑張りました。

来週からは、7,8年生は18時30分下校となりますが、6年生は17時30分下校の体験入部を続けます。他の中学校では、4月に中学生の学習や生活が始まるわけですが、小中一貫校の若桜学園では一足早く中学校の部活動を体験して、中学生になる準備をすることができます。3月中には正式入部をしますので、体験入部期間中に3年間続けられる部活をしっかり選んでほしいと思います。
2月23日(土)に八頭町中央公民館で八頭郡体育会表彰式が行われ、若桜学園からは2人の生徒が表彰されました。
スポーツ賞 9年 岡崎 凌大
8年 奈羅尾 瑞生
岡崎くんは、因幡・但馬ジオパーク陸上対抗選手権大会の3年男子100mで優勝したことから、奈羅尾くんは、県中総体スキーのクロスカントリーで3位に入賞し全国大会に出場したことから今回の受賞となりました。おめでとうございます。
2月20日(水)に本年度の「若桜子どもシンポジウム」が開かれました。このシンポジウムは、6年生がふるさと若桜について学ぶだけでなく、それをもとに未来の若桜についての提案を考え、町長さんや議員さん、役場の代表の方々に聞いていただき、意見や質問を通してさらに深めていく取り組みです。


今年は3つのグループに分かれ、一人ずつ発表しました。
<動物チーム>
①青木一真「若桜町をジビエの町に」ジビエレストラン
②大久保春弥「自然がきれいで、生き物が住みやすい若桜町」人工林を減らし原生林を保護する
③福田蓮城「野生の動物が住みやすい若桜町」原生林を増やすことと、増えた鹿への対策(柵・ジビエ)
④石黒尚「動物が安心して暮らせる環境」木の実を餌にする自然の動物園
⑤兵頭樹「人も動物も住みやすい町」鹿対策(柵)
⑥山根幸輝「魚が住みやすい環境」山の水族館と熊や鹿を飼育する施設


<観光チーム>
⑦桑原美羽「今の人口を維持して、観光客がたくさんいる町」若桜町にイルミネーションを
⑧田井美知「観光客を楽しませる方法」アスレチック場の建設
⑨森岡このみ「今の人口を維持し、観光客が多くなっている町」若桜町の自然を使った森の公園(遊び場)の設置


<商業チーム>
⑩木下未唯「いろいろなお店が増え、観光客がいっぱいやってくる活発な町」若桜町の特産品オンリーBOOの商品を広め観光客を呼ぶ
⑪山本理捺「商業で若桜町を活性化」若桜町の特産品を使った料理が食べられるお店の開店
自分の考えだけでなく、他の地域での取り組みを調べたり今あるものをどのように活用したらいいのかを考えたりした提案がしっかりと作られており、それをわかりやすく提示し、自分で伝えることができていて、6年生一人一人の成長を感じました。大人の方からの意見や質問に少し戸惑うこともありましたが、先生の助けを借りることなくしっかりと自分で答えることができていました。未来の若桜について考える学習を通して、時代の若桜を担う人材も育っていることを感じました。