この運動は、生徒会執行部を中心にして、地域を愛し、地域から愛される八頭高校となる、という思いを込めて名付けられた取組みで、今年で３年目を迎えます。放課後に校内外の清掃活動を計画し有志を募ったところ、２００名を超える参加者が集まりました。

　講師にお招きしたのは鳥取を中心にご活躍中の先輩方。マスコミ，医療，行政，教育，警察，飲食，エンジニアリングなど計１１講座を開設しました。生徒は希望に応じた講座を受講。インターネットやパンフレットではまず入手できない生々しい話に熱心に耳を傾ける様子が印象的でした。
　今後，１年生には文理選択という大きな選択が待っています。１５歳にして迎える大きな決断の一つであることは間違いありません。しかし今日の講演会を通して，文理選択は高校生活の基軸を作る作業のひとつであり，この選択後の生き方こそが大切なのだと理解できたことでしょう。何歳であっても「自分はどう生きるか」を考えながら生きるといろんなチャンスやきっかけを掴める…１年生にはそんな気概を持って高校生活を送ることを期待します。
　お忙しい中来校くださいました講師の方々，本当にありがとうございました。趣向を凝らした視覚資料，現場の皆さんだからこそ紡ぎだされる言葉，いずれも本校生徒にとって貴重な財産になると確信します。心からお礼を申しあげます。
　近い将来，今日の講座を受講した生徒が皆さんの同僚として鳥取に生きるようになるかもしれません。今後とも厳しいご指導のほど，どうぞよろしくお願いします。

　講師にお招きしたのは松江総合ビジネスカレッジの森山修二先生。熱く，そして親身に語ってくださいました。社会人として生きることの本質的な意味や意義だけでなく，具体事例を交えながら山陰エリアを中心とした就職最新事情もお教えくださいました。社会で求められる基礎力が高校生活で重視される力とどれだけ重なるか，参加生徒は納得がいった様子でした。終始背筋を伸ばして受講する生徒の姿勢からもその充実度をうかがい知ることのできた研修会でした。
　本校卒業後に就職を志す生徒全員が文武両道の高校生活を生きています。就職準備，基礎学力のさらなる充実，そして鳥取県高校総体・中国大会・全国大会と，今後の数カ月間に控えている忙しさは自ら選んだ道に必須のものです。自分の選択に覚悟を持ち，その忙しさに充実感と喜び，そして手応えを感じながら過ごすことを期待します。本校も３年団を中心に最大限の支援をしていきます。保護者の皆様ならびに地域の皆様，温かくも厳しい応援を引き続きどうぞよろしくお願いします。
　中学生の皆さん，高校というところには自分の目標や夢に応じて「自分で今と未来を創る」面白さもあります。皆さんの先輩がどんな人生を創っていくのか，期待していてください。
（キャリア形成部）

あいにくの小雨模様でしたが、３年生は鳥取駅から布勢運動公園への道のりを傘を差したり合羽を羽織ったりして歩きました。計画していた屋外での活動ができなくなったため、陸上競技場でお弁当を食べ、予定を早めに切り上げて帰途につきました。短い時間ではありましたが歩きながら、そして弁当を一緒に食べながら新しいクラスメイトとの会話がはずませました。


一方、１年生と２年生は学校発着の行程計画だったため、遠足は中止して、体育館や教室でクラスの結束を高める様々な活動を行いました。新学期早々のあわただしさの中、学年やクラスの親交を深めることができた一日でした。

北体育館に集合した１年生を前に、２・３年生が部活動の紹介をおこないました。多数の新入生が入部してくれることを期待して、２・３年生が趣向を凝らしたパフォーマンスを行いました。練習内容を説明したり、ユニフォームを着て模範演技を披露したりしました。１年生は入部する部活動を決めるために熱心に見ていました。
１４日（火）には部結成が予定されており、新入部員を迎えての八頭高部活動が始まります。

午前中に行われた着任式・始業式の後、新クラスが発表され、生徒は新しいクラスに分かれました。３年生は完成したばかりの新校舎に机椅子を持って移動し、木の香りの漂う真新しい教室で、新しい担任やクラスメイトとホームルームをおこないました。

午後には入学式が行われました。２７４名の新入生が入学を許可され、その代表が小倉健一校長から入学許可書を受け取りました。そして宣誓がおこなわれました。式辞として校長から（１）自ら主体的に学ぶ力を身に付けよ。（２）他者を思いやりや全体のことを考える心を大事にせよ。（３）失敗を恐れず可能性に挑戦せよ。との３つの提言がなされました。八頭高の新しい一年が始動しました。

卒業生２６７名の総代として登壇した探究文科コースの佐々木祥子さんに小倉健一校長から卒業証書が授与されました。また、卒業記念品として式典幕一式が学校へ贈られ、その目録を体育コース坂田徳明君が読み上げました。

送辞として生徒会長の小倉泰弘君から卒業生との思い出や感謝の気持ちが伝えられました。続いて前生徒会長の芦田七海さんが答辞を述べました。八頭高に対する自分の思いと、自分を理解し応援してくれた友人、後輩、支えてくれた先生方や父母への感謝の気持ちが述べられました。

拍手で送られ式場から教室へ戻った卒業生は、それぞれの教室で担任から卒業証書を手渡され、クラスメイトに八頭高での思い出や気持ちや感謝の気持ちを伝えていました。また、校舎の外では部活動の後輩たちが先輩の卒業を祝し、エールを送っていました。