令和5年8月8日(火)、島根県立松江工業高等学校にて第23回高校生ものづくりコンテスト全国大会(測量部門)中国地区予選会と第40回中国地区測量技術競技大会(平板・水準測量)が実施されました。中国地区予選会は中国地区各県代表の5つの学校で競技を行い、優勝したチームが全国大会に出場できます。本校からは鳥取県大会で優勝した米工Aチームの3名が出場しました。中国地区測量技術競技大会は中国地区の工業高校で土木を学ぶ生徒の測量技術向上を目的とし、全国大会は行われません。平板測量と水準測量の競技で各県から3チーム出場できます。本校からは鳥取県大会で第2位であった米工Bチームの3名が水準測量の競技に出場しました。
中国地区予選会
午前10時から開会式が行われ、その後出場選手への説明や抽選などを行い、午前11時頃から試合を開始しました。

競技会場の下見をして、入念に準備を行い、競技に取り組んでいます。

内業は室内で行われ、ミスなく早く計算するために集中して取り組んでいます。

中国地区測量技術競技大会
水準測量はレベルという測量機器で各測点に設置した標尺の値を読み取り、各測点の地盤高(標高)を測定するものです。昇降式という手法で経路に沿って、各測点の地盤高を求めます。今回の競技では最初の測点Aと最後の測点Bの地盤高の差(高低差)を求め、その精度と測定の速さを競います。水準測量の競技には、岡山県3チーム、広島県3チーム、山口県・島根県・鳥取県が各1チームの合計9チームが出場しました。
午前10時から開会式が行われ、その後出場選手への説明、抽選や経路の下見などを行いました。測定する経路の下見をして、測量する上での注意事項を受けています。また、どこに測点を置くのかを考えています。測定する経路は、長さが約1km、高低差が約7mです。
午前11時40分頃から競技を開始しました。猛暑の中、約1kmの経路を測定するので出場選手は大変だったと思います。精度良く、素早く測定するために熱心に取り組んでいました。

最後に野帳(測定結果を記録する用紙)の結果を集計して、測点ABの高低差を求めました。測定結果を本部に提出して競技終了となります。

全ての競技が終了し、午後3時頃に閉会式が行われました。各競技の成績発表となり、中国地区予選会で本校が優勝となりました。本校は昨年度準優勝であり、今までにも準優勝はありましたが、優勝は今回が初めてとなります。優勝した生徒達は本校の名誉を高めてくれました。今後は令和5年11月11日(土)、12日(日)に熊本県で行われる第23回高校生ものづくりコンテスト全国大会(測量部門)に出場し、本校だけでなく鳥取県の代表、中国地区の代表として活躍してくれることを期待します。

表彰式の後に、各競技の最終結果が各学校に配布され、中国地区測量技術競技大会の水準測量の競技では本校は9チーム中の第8位でした。生徒達は鳥取県大会までトラバース測量の練習をしていて、その後短い期間で水準測量の練習に取り組んでいました。水準測量は実習でも学んでいたことではありますが、入賞することはできませんでした。入賞できなかった生徒達も夏季休業中に登校して熱心に練習に取り組んでいたことが、中国地区予選会での本校の初優勝に繋がったと思います。今回出場した6名の生徒が本校建設科土木コースの最高の選手であったと思います。

全ての競技で本校だけでなく他校の生徒も体調不良なく無事に大会を終えることが出来たことが良かったです。大会の主催した松江工業高校の先生方や大会運営に関わってくださった方に感謝します。
令和5年8月2日(水)本校で中学生体験学習を実施しました。今までの中学生体験学習とは異なり、参加した中学生とその保護者が5つの科(機械科・電気科・情報電子科・環境エネルギー科・建設科)を全て体験しました。午前と午後に分かれて、中学生約230名、保護者約120名が参加してくれました。
今回は参加された方が多数のため、建設科では科の説明と実習室の見学を行いました。はじめに建設科3年生の教室で、土木コースと建築コースの説明を行いました。各コースの違いや学ぶ内容やそれぞれの特徴、進路について説明しました。

次に製図室に移動し、製図室の見学と本校生徒が作成した製図や模型を見てもらいました。全国大会で賞を頂いた作品もあり、皆さんが熱心に見てくれました。

最後に測量実習室に移動し、測量の説明や測量機器、橋梁模型、コンクリート供試体を見てもらいました。測量は土木コースと建築コースともに必要な技術です。特に土木コースでは測量に力を入れて取り組んでおり、説明担当者も熱心に説明していました。

大変暑い中、参加された生徒と保護者の方は大変だったと思います。5つの科の体験や見学なので、一つの科の時間が短かったかもしれません。今回の中学生体験学習で皆さんが少しでも本校建設科土木コースに興味を持っていただければうれしいです。
令和5年7月25日(火)、本校にて第20回「高校生ものづくりコンテスト(測量部門)」鳥取県大会を実施しました。鳥取県内の工業系学科の生徒が参加できる大会で、本校建設科と鳥取工業高校建設工学科の生徒が参加しました。
測量部門の競技はトラバース測量を行いました。トラバース測量はある地域を測量する際の骨組みとなるもので、基準となる測点を定め、その測点の位置を求めるものです。測点を結んだ図形が多角形になることから多角形測量とも言います。
競技は5角形のある点から始め、1周して元の点に戻り、その測量の精度、作業の速さを競います。屋外で測量する外業と屋内で測定結果を計算する内業を行い、それぞれの審査基準に従った得点により優劣を決めます。
競技は3人1チームで行い、本校から米工A・米工Bの2チーム、鳥取工業高校から鳥工Aの1チームが出場しました。炎天下の中、各チームは熱心に測量に取り組んでいました。高い精度で素早く作業することは困難ですが、各チームが制限時間内に測量を完了しました。

その後、屋内で測定結果の計算を行いました。多くの計算が必要であり、ミスなく短時間で解答すると得点が高くなるので、各チームが必死に計算に取り組んでいました。

外業、内業で各チームが練習の成果を発揮してくれたと思います。
審査の結果、本校の米工Aが優勝、米工Bが第2位、鳥工Aが第3位となりました。優勝した米工Aは令和5年8月8日(火)に島根県立松江工業高校で行われる「高校生ものづくりコンテスト(測量部門)」中国地区大会に出場が決定しました。本校は昨年に続き2年連続の中国地区大会出場となりました。出場する生徒は引き続き練習を続け、全国大会出場を勝ち取ってくれることを期待します。

令和5年6月30日(金)に西部建設会館で西部技士会女性部会と建設科女子生徒の懇談会を行いました。
女子生徒達は軽食を頂き、その後建設業の各企業で働く女性従業員の方々とテーブルを囲んでお話しを聞かせて頂きました。女性同士での懇談会で、建設業で働く意義や女性が建設業で働く際に感じていることなど色々なお話がありました。
この会には本校建設科土木コースと建築コースを近年卒業した方も参加しており、身近な先輩の話を聞いて今後の進路について参考になったようです。
西部技士会女性部の方々との懇談会の様子

建設科1年生土木コースの生徒を対象に講演会を行いました。
生徒たちは本校建設科土木コースに入学し、今土木の勉強を始めています。この機会に建設業の魅力や使命を知ってもらうため、外部講師をお招きして下記のように講演会を行いました。
鳥取県建設分野担い手確保・育成連携協議会は建設業の方々が将来建設業で働く人を育成するための取り組みを行っています。本校も様々なご助力を頂いていくつもの研修などを行っており、今回の講演会もその一つです。このように本校建設科土木コースでは建設業や鳥取県庁県土整備部などのご助力を頂きながら、将来建設業で活躍してくれる生徒を育成しています。
令和5年5月2日(火)午後1時から午後2時30分まで
鳥取県建設分野担い手確保・育成連携協議会 建設分野の魅力発信ガイダンス
地域建設業の価値と使命を知ろう
講師 株式会社インフラ・ラボ代表取締役 松永 省吾 様
