
ウェイトリフティング部の練習場の窓の下に小さなビオトープがあります。
今、このビオトープに可愛らしい蓮の花が咲いています。
メダカもすくすくと成長中です。


ビオトープとは、ドイツ語のBio(生物)とTop(場所)の合成語で、
「人工的に作られた“様々な生き物が共生できる場所”」のことです。
なんだか教科書に出てきそうな言葉が並んでいますが、作り方は簡単。
ベランダなどに小さな水鉢やちょっと大きな水槽を用意して、
専用の土を底に敷きます。
水を入れ、水草を植えて、メダカを放せば出来上がり。
底に敷いた土には目に見えない微生物がいっぱいです。
メダカはその微生物を食べて、
水草はメダカの排せつ物を栄養に育ちます。
元気に育った水草が光合成をして水中に酸素を出し、
どこからかタニシが出てきて鉢や水槽の中に付いた藻を食べてきれいに掃除してくれます。
蒸発して少なくなった水は雨が降れば元に戻ります。
メダカのエサも、水の入れ替えも、エアポンプもいりません。
自然の生態系ってすごくシンプルで効率的!
当たり前のことでしょう?と思うかもしれません。
しかし、多種多様な生き物同士がお互いにつながりを持って生活して、
それぞれのバランスが絶妙に保たれているから可能なことなんです。
どれかひとつ損なったとしても崩れてしまう自然の生態系バランス。
人の手で失わないように大切にしたいですね。

この小さなビオトーブを目にしたときに、
自然環境の大切さ、人と自然が共存していくことを考えてみるきっかけにしてみてください。