文学バトル!2年1組が挑んだ裁判形式ディベート

2024年11月27日 14時00分

 2年1組の文系 文学国語を選択する生徒が、授業の一環として、井伏鱒二の名作『山椒魚』をテーマに裁判形式のディベートに挑戦しました。授業で生徒たちは、検察側と弁護側に分かれ、『山椒魚』の主人公である山椒魚の行動について討論を展開。作品の奥深さに迫りながら、白熱した議論が繰り広げられました。

debate-kokugo-01

 弁護側は山椒魚の無罪を主張し、検察側は懲役8年を求刑。
生徒たちは、小説の内容を研究し尽くし、作品のセリフや登場人物の心理描写を深く掘り下げ、あらゆる可能性を想定した綿密な準備を重ね、議論に臨みました。
ディベートは時間制限と質問ルールが厳格に設定されており、生徒たちは与えられた時間を最大限活用して自分たちの意見を主張。

debate-kokugo-04 debate-kokugo-02

debate-kokugo-03 debate-kokugo-05

 授業の終わりには、社会科教員2名がディベートの判定を行いました。
弁護側の主張に勢いを感じた場面もありましたが、判定は、検察側の勝利。
判定を行った教員も小説を読み、ストーリーの内容や場面の状況を冷静かつ公平に判断した結果、検察側の主張が妥当であると説明がありました。

debate-kokugo-06

 この授業で生徒たちは、ただ小説を読むだけでは味わえない新たな楽しみを見出したようです。ディベートという形式を通じて、物語の登場人物やストーリーへの理解を深めるだけでなく、他者との意見交換を通じて作品の見方を広げる貴重な体験となりました。