「ありがとう」が行き交う学校

2017年11月1日 16時00分

 10月上旬に4年生が「山の学校」で、氷ノ山に登りました。児童は、「ここは段が高いから気をつけて」「下の方のみんな、大丈夫かなあ」「ありがとう、そっちはどう?」などと、励ましの声をかけ合いました。そこには、温かいふれあいがありました。
 山の学校までに、5年生が4年生に温かいアドバイスをしています。そして、手作りのお守りを贈りました。4年生はそれを大切に身につけていたようです。
 当日の出発時には、3階の窓に、「山の学校 楽しんでね」などと5,6年生のメッセージが掲げてあり、帰った日には「登頂おめでとう」のメッセージがありました。この温かい励ましに4年生も応えます。「5年生にありがとうの気持ちを伝える会をしよう」と計画をしています。
 縦のふれあいが様々な学年でなされています。休憩時間に一緒に遊んだり、なわとび集会のアドバイスをしたり、給食を一緒に食べたりしています。
 上級生が下級生に温かい働きかけをし、下級生は感謝の気持ちを表す。上級生は人の役に立つ喜びを味わい、自己有用感を高めるというよい循環になっています。郡家東小学校のよき伝統が築かれつつあります。
 学校経営の重点の一つは「温かい人間関係でつながる主体的、自治的な集団の育成」です。同学年の温かいふれあいだけでなく、縦の学年での温かいふれあいも増えました。「ありがとう」が行き交う学校になってきました。

 10月25日に、八頭郡小学校教育研究会研究大会が、郡家東小学校で開催されました。学級活動の授業を全学級公開しました。郡内外から150名の教職員が参加し、児童の生き生きとした姿を参観しました。感想を紹介します。

○子どもたちが自信を持って意見を言う姿、友達の思いを受け止めて話し合う姿がすばらしかったです。学校全体が落ち着いていて、学校が楽しいと感じていることが参観者にも伝わってきました。
○学校、先生方、子どもたちの雰囲気がよく、特別活動を中心として日々充実した学校生活を送られていることを実感しました。
○講師の先生方が口をそろえて、「日本で今一番最先端の特活をしている学校だ」と言われるのも納得できる非常にレベルの高い授業でした。
○自己肯定感が育っている集団だからこそ、本日のような話し合いができたのだと思います。教室にいる子どもたちの多くがリラックスして、何を言ってもいいという安心感で過ごしているように思いました。

     校長  安住 順一