めざす子供は「つながる子、うみだす子、やりぬく子」
2020年6月1日 16時03分 「学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。自学自習ということこそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力では飛び上がることはできない。(中略)学校はグライダー人間をつくるには適しているが、飛行機人間を育てる努力はほんのすこししかしていない。指導者がいて目標がはっきりしているところではグライダー能力が高く評価されるけれども、新しい文化の創造には飛行機能力が不可欠である。」これは外山滋比古著「思考の整理学」の一部を抜粋した文章です。4月からの感染対策で、今までと異なる学校生活を余儀なくされる中、自分たちで考え自分たちの力で新たな方法を切り開いていく力が求められています。グライダーのように今までと同じ風に乗って飛ぶのではなく、自分たちのエンジンで適切に舵取りしながら飛行していくことが求められています。本校のめざす子供「つながる子、うみだす子、やりぬく子」は、まさにそのような力をつけることを目指しています。家族、友達、先生、地域の人とのつながりを大切にする中で多くの知識や価値観を学び、新たな考えをうみだし、粘り強くやりぬく経験をこのような状況だからこそ大切にしていきたいと考えています。
校長 谷口 敏明