将来の夢や目標につながる学びを

2021年11月1日 11時26分

 先月の学校だよりに「将来の夢や目標がある,失敗を恐れないで挑戦するなど,県や全国平均より肯定的な回答が低い項目もいくつかありました。地方創生の視点で,ふるさとキャリア教育の推進がより重要視されています。子供たちが,いろいろな出会いやつながりの中からこんなことやってみたい、自分もこの人と同じように○○をしたい、と将来の夢や目標につながる学習機会や環境づくりが今後の教育課題となっています。」と記載しました。
 早速、6年生担任が「地域に生きる 自分らしく生きる」をテーマに、子供たちの学びの機会を設定しました。若桜鉄道の谷口剛史さん、イッポラボの田中大一さん、田中農場の田中里志さん、日本海テレビの奈羅尾玲子さんにお話を聞かせていただくようにお願いしています。4名とも鳥取、八頭などの地域を基盤に様々な方面とのつながりながら活躍されている方々です。子供たちがこの方々に実際に出会い、お話を聞かせていただく中で、自分らしい生き方、仕事観、将来の夢や目標など、それぞれ感じるところ学ぶところがあると思います。「地域に生きる自分らしく生きる」姿をしっかり学んでほしいと思います。
 第1弾は、若桜鉄道SL再生、全国各地のSL修理等、若桜鉄道だけでなく、全国の地域鉄道の維持発展に取り組まれています谷口剛史氏から学びました。子供たちは谷口さんについての事前学習後、谷口さんへの質問を準備しており、その質問に谷口さんが実例を挙げながら答えるという45分間となりました。人との出会いは、子供たちの心を確実に成長させるのだなと、子供たちの感想を読みながら再認識しました。子供たちの感想(一部分)を紹介します。


 私の手元にある、福島県郡山市立多田野小学校の学校だよりには「6年生の夢・願い」が掲載されています。そこに書かれているのは将来の趣味、仕事や職業ではなく、人としてどう成長したいか、どのような生き方を大切にしたいかが記されています。大きな震災を経験し、子供たち一人一人が人としての生き方を真剣に見つめているのが分かります。人としての生き方、仕事や職業、生活自立、社会自立・・・、キャリア教育を幅広く考えていく必要がありそうです。