「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

遊びが子供を大きくする

2025年5月2日 13時06分

新学期がスタートして約1か月が経ちました。児童は、学校に行きたくない、行かないといけない、早く行きたい等日々様々な気持ちをもちつつ、少しずつ新しい学年学級に慣れてきています。児童の素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、児童が安心して学び、笑顔あふれる郡家西小学校を目指した学校経営に努めて参ります。

さて、爽やかで穏やかな新緑の季節となりました。天気のよい日は校庭に多くの子供の声が響き渡たり、元気よく遊ぶ姿が見られるようになりました。子供たちにとって遊びは仕事ですが、遊びと言いましても様々な遊びがあるかと思います。発達段階による遊びの種類、遊びの目的や形態によるもの、場所による分類といった、年齢、発達段階、環境、文化などによっても遊びの内容は大きく変わってきます。遊びは子供の心身を育てるためには欠かせないもので、子供は遊びから社会性や心身の柔軟性、コミュニケーション能力など様々なことを学び、人としての成長を遂げる素地を養います。昨今の猛暑や急激な天候の変化、ゲームやSNSの広がりは、自然の中で遊ぶことが少なくなる要因に拍車をかけています。そうした中、野外で遊ぶことを勧めたり、自然の中に連れ出したりして動植物や自然とふれあう楽しさが大切になっています。家族ぐるみで地域の自然体験活動に参加したり、一人で参加させたりするのもよいでしょう。遊びを通じて驚きや感動を体験し、豊かな感性を育むとともに、自然や環境、自分自身や周りの人を大切にする心や我慢することの大切さを学ばせてください。大切にしたい遊びの具体例は下記の通りです。

〇子供をのびのび遊ばせる。 〇子供の生活に時間とゆとりを与える。

〇子供を自然の中で遊ばせる。〇子供の健やかな成長を育む場や機会をつくる。

〇地域の活動など年の違う集団に参加させる。

〇家庭内の年中行事や催事を大切にする。

感性が豊かな子供は、「知りたい、気になる」といった好奇心や探究心が強いため、学習意欲が高くなる傾向があります。家庭教育におかれましても、子供の基礎的な能力の向上につながる非認知能力である「見えにくい学力」(思考力・判断力・表現力)と「見えない能力」(人間性・学びに向かう力)を意識していただけたらと思います。

【気になる一言】

自らの人生を舵取りする力を身に付けることの重要性が増している。

鳥取県小学校長会定期総会 講演講師 武藤久慶 氏 文部科学省初等中等教育局 教育課程課長 より