校長室日誌

卒業式 式辞

2020年3月5日 11時33分

来賓や在校生の出席がない卒業式になりました。
たくさんの方に支えていただいて今日の日があることに感謝申し上げます。

卒業式 式辞
 卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。そして、保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。

 新たな生活への一歩を踏み出す大きな節目の日でありますが、今年は、臨時休校中の卒業式ということになってしまいました。在校生や来賓の皆様に出席していただけないということは本当に残念ですが、後輩たち、お世話になった関係者の方、たくさんの方が、皆さんの卒業を祝福してくださっています。たくさんの人の温かい気持ちがあってこの卒業式が行われるということに感謝し、そして、忘れないでほしいと思います。

 保護者の皆様には、このような形での式の開催について御協力いただきありがとうございます。お子様の養育に心を尽くされ、今日の卒業の日を迎えられ、喜びもひとしおと存じます。本校入学から三年間、学校の取組への深い理解と強い連携のもとに教育ができましたことに重ねてお礼を申し上げます。

 卒業生の皆さんに卒業証書を手渡しながら、堂々とした自信に満ちたその姿に、改めて一人一人の成長を感じました。
 五期生として入学し、上級生の姿を目標に頑張っていた皆さんが、やがて、しっかりと後輩をリードできる力をつけ、そして社会へ踏み出す力をつけて今日のこの日を迎えることができたことを、本当にうれしく思います。
日々の学習はもちろんのこと、生徒会活動や部活動、寄宿舎の生活など、考え行動し挑戦し続けてきた三年間、本当によくがんばりました。時には、思うようにならないこと、くじけそうになる姿もありましたが、その度に、この学校で学ぶ目的を思い出し、社会て働くこと、自立することを目指すのだという強い意志で、粘り強く取り組んできたと感じています。
 本校で身につけた「働く力」、「生活する力」、そして「生きる力」に自信を持ち、その力を大いに発揮してください。新たな場で活躍し頼りにされる人材に、皆さんなら、きっとなれると期待しています。

 卒業するみなさんには、今一度、琴の浦の五つのスローガンを思い出してほしいと思います。
「素直な心で、真摯に学ぼう」
「自ら考え、最善(ベスト)を尽くそう」
「切磋琢磨し、力を伸ばそう」
「友情を育み、絆を深めよう」
「理想を持って、未来を拓こう」
社会人となっても、大切にしてほしいことだと思っています。
 特に、大人の社会に入っていく皆さんには、まず大切にしてほしいのは「素直な気持ちを持つこと」。素直な気持ちで人と接すること、人の言葉を受け入れること、そういう姿勢は人間関係をスムーズにし、結果として自分を成長させることができます。
 そして、それぞれの進路先でベストを尽くすこと。働き始めると、現場実習とは違う厳しさやつらさがあり、思っていたのとは違うと感じることもあるかもしれません。そんなときでも、まず、そこでやれるだけのことをやってほしいのです。頑張っている姿は必ず誰かが見ていてくれ評価してくれます。そのことが次の道へとつながるはずです。
 素直な気持ちを持つこと、ベストを尽くすこと、ぜひ、心に留めて、次の目標に向かって挑戦し続けてください。皆さんなら必ずできると信じています。

 最後に、卒業生の皆さんが新しい世界で、よい人間関係を築き、充実した人生を歩まれますよう心からお祈りし、式辞といたします。

  令和二年三月四日
                       鳥取県立琴の浦高等特別支援学校
                         校長  中 谷 由 美

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