令和5年11月6日(月)4~7限,理数科2年を対象として理科実験セミナー(化学・物理)を実施しました。そこで,模型自動車の作製をとおして化学や物理に関する知見を深めることを狙ったこのプログラムに没頭した生徒の様子をお伝えします。
今回のセミナーテーマは次のとおり。
▶走れ電池自動車!~試行錯誤が原動力~
今回は,模型自動車をグループ別に手作りで共同作製し,その速さや走行距離を競い合う中で,生徒がこれまでに培ってきた化学および物理に関する理解を深めることを狙いました。
セミナーはさっそく,生徒による自動車本体の模型づくりからスタート。自作のダニエル電池,鉛蓄電池そしてコンデンサー回路のそれぞれを動力源として,生徒は自分達の作製した模型自動車の速さや走行距離を競い合いました。
「魔改造」とまではいかないまでも,作製された模型自動車をよ~く見てみると,あちこちにユニークな工夫が…。きっと,鳥取東高が生徒に育成を目指す「サイエンスマインド」が随所で刺激されたのでしょう。教科書で学んできた内容や授業をとおして得た知識等を駆使して試行錯誤している様子はとても活き活きとしていました。
〈作成の様子〉



そして…いざ,レース!
自慢の1台の走行ぶりに一喜一憂する生徒。予想とはまるで違うパフォーマンスを見せる「わが1台」のどこがまずいのかを真剣に考える生徒。ものづくりの面白さや奥の深さ,醍醐味というものの一端を,どの生徒もが体感しているようでした。
〈レースの様子〉


模型自動車(鉛蓄電池搭載型)

いうまでもなく,理系人材はモノづくり大国・日本を支えてきました。文理融合型社会になっても,人に探究心がある限り,理系人材はその発想や技術,行動力をとおして社会に貢献し続けることでしょう。
鳥取東高はこれからも,社会の期待に応えられるだけでなく,技術者の知見やスキルそしてマインドを継承するとともに新たな価値を創出できる人材育成に努めたいと思います。