ハイレベル講座「鯨学講座」を実施しました
2019年12月30日 12時03分 12月27日(金)鳥取県教育委員会高大接続改革対応事業ハイレベル講座の一環で、鯨学講座「イルカ・クジラから鳥取に海の環境を考える」を本校音楽ホールで実施しました。本校の生徒20名、米子東高校から9名の参加がありました。
講座は3部構成で、第1部は国立科学博物館研究主幹の田島木綿子先生に、系統的にカバに近いという鯨類の生物学的特徴、病理学的知見、座礁(ストランディング)の話、海洋のマイクロプラスチック汚染の話等大変興味深い内容を解説して頂きました。
第2部は宮崎大学教育科学部准教授の西田伸先生に、進化と変態、DNA、収斂進化、中立的な進化、突然変異等をキーワードに鯨類が何故現在のような形態になったのかについて非常に分かりやすくお話しして頂きました。
第3部は全長5mのニタリクジラ幼体全身骨格標本や、カマイルカ、ハナゴンドウ、コマッコウ等の骨を使ったハンズオンのワークショップで、頚椎や腰椎の形を見ながら全身骨格を組み上げていく作業などを行いました。生徒からは「今まで触れたこともない大きな骨から全身を復元する作業は楽しいだけでなく、構造や進化等の教科書に出てきた内容とも繋がって考えることができた」「今の人間の生活と海洋環境とが直結していることが、実物に触れることでよくわかった」などの感想が聞かれました。