鳥取プログラム鳥取県産業技術センター研修実施
2023年12月1日 16時00分 11月27日(月)~29日(水)の2泊3日の日程で、本校1年生希望者を対象に「鳥取プログラム鳥取県産業技術センター研修」を実施しました。生徒たちは鳥取県産業技術センター機械素材研究所および食品開発研究所(境港地区)を訪問し、産業技術センター研究員指導の下、教科学習と鳥取県の地域産業を結び付けた、次の5つの実習を行いました。最終日には、グループを横断した報告会を行いました。
〇ロボットハンドの開発実習及びプログラミング
【内容】 3DCADと3Dプリンターを用いてロボットハンドを試作する。試作したロボットハンドで製品を掴み移動させるプログラムを作成し、タクトタイムを検証する。
〇鉄鋼材料の炭素成分が強度特性及びミクロ組織に及ぼす影響を紐解く
【内容】 鋼材中の炭素量を、機械的特性評価と組織観察により推測し、炭素・硫黄分析と蛍光X線分析を行い、鋼材の種類を特定する。
〇おいしいと感じる食感のふりかけ開発の試作実習
【内容】 乾燥させた食材を様々な大きさに粉砕(荒砕き、微粉砕)、ふりかけを作成し、ご飯にかけて官能評価(食味テスト)と粒度(サイズ)測定する。
〇日本酒の成分分析及び官能評価実習
【内容】 小仕込み試験の上槽(酒の搾り工程)と日本酒の成分分析(アルコール、日本酒度、酸度、アミノ酸度、尿素測定)、香りサンプルを用いた官能評価を行う。
〇液体カプセルの試作実習と物性評価
【内容】 様々な飲料を内包したカプセルの作成および被膜強化法を検討し、レオメータを用いたカプセル物性の評価と官能評価との相関を検討する。
参加生徒の感想(抜粋)
・普段何気なく見ているロボットの開発には多くの時間と労力がかかっていた。今回の実習では、試作や試行の約8割は失敗だった。根気強く2割を目指すことが成功への秘訣だと感じた。 ・今回の実習のように、複数のデータから物質の種類を推定することに関心が湧いた。これから研究をする機会が増えると思うので、結果から考察することなどを活かしていきたい。
・一つの課題に対して様々な視点を持ち解決する事が大事だと感じた。
・大学に進学して研究がとにかくしたいと思っています。今回学んだことは研究するものの性質に関わることなので、この実習の経験を活かしていきたいと思っています。