平成28年度 授業研究のまとめ

平成28年度校内授業研究の取り組みについて、成果をまとめました。
  
  

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   平成28年度校内授業研究のまとめ(スーパーバイザーによる学校教育支援事業報告書).pdf

学校研究計画

1.研究主題

「心が働く学びあいの創造」

~基礎・基本の定着と活用する力の育成を目指して~

 

2.主題設定の理由

今を生きる生徒達に必要な力は、論理的に考え他者に分かりやすく表現する、実社会で活用できる能力
であると言われる。これを汎用的能力とよぶ。具体的には習得した知識で熟考し、適切に判断する力。他
者と力を合わせよいものを創出する力。新しいアイディアを創出する力である。これらの力を付けるため
には知識習得で終わらず、他者との話し合いを通して自分の考えが良くなる経験や、違う意見を統合する
と答えが見えてくるといった体験を積ませる授業を創造しなければならない。これらは教師が一方的に知
識を伝達するチョーク&トーク型の授業では作られるものではなく、生徒同士が意見を出し合い、人の話
をしっかり聞く、能動的な活動のもとに育まれる体験が重要である。また、教科における確かな学力とし
て、思考力、判断力、表現力が重要視されているがこれらの力を育成する上でも他者との交流の中で学び
を深める場面設定が必要であると考える。

 本校の生徒の実態として、標準学力検査の結果を基に見てみると、基礎の得点は大方の教科で全国平均
を上回っているが、思考力・判断力・表現力では全国平均並みか、教科によっては下回る結果となった。

 これらの力を伸ばすためにも、授業内で生徒が関わり、能動的に学習する場面設定が必要であると考え
る。研究主題の「心の働く学びあい」とは仲間の考えをしっかりと受け止め、自分の考えと比較し、更に
思考を深めたり新しい課題を見つけその解決に取り組むことを意味する。そのため「聞くこと」を大切に
し、創出された考えを整理する「思考ツール」や、昨今注目を集めているアクティブラーニングなどを足
がかりに、更に視野を広めながら生徒が主体的・能動的に学習する手法について研究していく。そして仲
間と積極的に関わりながら自ら学習に取り組む生徒、思考力・判断力・表現力を身につけた生徒を育成し
ていきたい。

 

3.研究の方向性(具体的に何に取り組むか)

① 生徒にとって学習意欲の湧く本時目標を導入で示し、まとめではその時間で身についた力を振り返る場
面を設定する。

② 教科の授業に於いて習得と活用の場面を明確に分け、習得した知識を用いて言語活動に取り組み思考力・
判断力・表現力の育成を図る。

③ 学級活動や道徳での話し合い活動を充実させ、スキルとしてのコミュニケーション能力を育成する。


4.研究内容

  (1)理論研究

     ・生徒の実態把握

       ・思考力・判断力・表現力が身につく言語活動の理論研究

  (2)実践研究

・理論研究に基づき、研究授業・互見授業を行い、生徒の変容を分析する。

・言語活動を積極的に取り入れた授業を継続的に実践する。

・学活や道徳で話し合い活動を定期的に行いコミュニケーションスキルを身につける。

・基礎・基本の定着を目指し、家庭学習の習慣化を図る。
5  研究組織
      

6 研究計画(年間)

  4月   今年度学校研究計画の決定(校内PT研究会)

(研究主題、主題設定の理由、研究の方向性、研究内容)
4月~8月  実践研究  ○27年度の取り組みをベースに
  6月   理論研究  ○生徒の実態を分析(諸調査を本に)
  7月   理論研究  ○活用型学習のあり方について(講師招聘)○校内授業研究会①
       理論研究  ○校内PT研究会(分掌より)
  8月   1学期の反省と2学期の具体的な取り組みについて
       理論研究  ○校内PT研究会(分掌より)
9月~12月 実践研究  (教科研究、互見授業の実践)
  11月  校内授業研究会②(講師招聘)
  1月   校内授業研究会③(講師招聘)
  2月   校内PT研究会(本年度のまとめと来年度に向けて)