高山シェフをお迎えした米子南高校特別授業

2019年11月19日 15時42分
家庭学科

令和元年11月19日(火)
2015年1月、及び2019年1月にフランスで開催されたボキューズ・ドール世界大会の日本代表「メゾン・ド・タカ芦屋」高山英紀(たかやまひでき)エグゼクティブシェフを講師にお迎えし、米子南高校調理コース2,3年生に向けた講演、及び調理デモを通じて、将来の目標実現に向けた意欲を高めてもらう特別授業を行いました。

    
 まずは、講義を通して食の大切さを教えていただきました。老人ホームでの活動を通して得た経験を紹介していただき、そこで提供されている「幸せのスープ」で最高の笑顔になった方々の写真を拝見しました。最後までおいしい食事を食べることの大切さや、調理師の在り方を学びました。 鳥取県の食材を使った、調理実習が行われました。
・らっきょう
・大山ブロッコリーきらきらみどり
・白ネギ
・鳥取和牛オレイン55などの食材を使い、パスタ、
 ステーキを披露していただきました。
 調理コース3年生の4名がアシスタントとして高山シェフの横で作業しました。とても気さくに声をかけてくださり、緊張しすぎてカチカチだった生徒も徐々に動きがよくなってきました。 食材を扱うときは、使う部位により味や食感が異なるので考えて使うことや、扱い方、そして1番大事なのが、食材を大切にし、生産者を大切にし、食べ手を大切にすることだと教わりました。
    
 オレイン55のランプ肉の塊の掃除を見させていただきました。手際よく掃除されていく肉は、芸術作品のように感じました。これも、部位、肉質、種類などにより食感が違うので、調理法を使い分ける工夫が必要だとわかりました。 インタビューを受けている様子です。進路で調理関係に行くことが決まっていて、今回の講習会は本当に良い体験になりました。 どんな食材にも疑問や新たな発想を持ち、常に食材と向き合う姿勢が大事だと教わりました。特に塩にはこだわりがあり、食材によって塩を変える必要性、食材に振る塩加減、例えば、肉の薄いところ、厚いところで塩を調整し、まんべんなくかけることが重要だと勉強になりました。 ランプ肉を使ったローストビーフは中心がきれいなピンク色で本当に美味しそう!!表面の焼き面は薄く、中はきれいなピンク色。何度もオーブンから出し入れを繰り返し、とても熟練した技術がないと難しいことです。
    
 全員に少しずつですが、試食をさせていただきました。食を通して笑顔になる!!講義で言っておられたことが本当に再現された瞬間です。こんなに、じっくり味わって食べたのは人生で初かもしれませんね! 生徒からの質問にもたくさん答えていただきました。1番得意な料理は何ですか?という質問に頭を悩ませておられましたが、意外ですが、和食も得意だと答えられ、びっくりしました。 最後にお礼のあいさつ。料理人を目指す私たちにとって、とても貴重な体験でした。志を高く持って頑張っていきます。 左上:ランプ肉のステーキ
右上:ローストビーフ
左下:らっきょう、ブロッコリー、白ネギのパスタ
右下:サーロインステーキ