地域とつながる学びの時間:いわたん1ワークショップ

2025年9月4日 14時05分

 岩美高校1年生の探究学習「いわたん1」の一環として、岩美町の魅力や課題を体感するワークショップを開催しました。地域にゆかりのある企業・団体・個人の方々を講師に迎え、自然・農業・環境・歴史・国際交流など、幅広い分野の講演と体験活動を通して、生徒たちは岩美の多様な側面に触れました。講師の皆様の熱意あるご指導のもと、生徒たちは積極的に学び、手を動かし、考え、感じる時間を過ごしました。

■山陰海岸ジオパーク 海と大地の自然館 安藤和也さん
地図の等高線の見方を学び、お弁当パックのフタを使った立体地形作りを行いました。
お弁当の透明なフタ1枚1枚に等高線を書き重ねると、立体的な地形が浮き上がり、生徒たちは驚きと興味をもって取り組みました。

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■パパイヤ農家たなか農園 田中 彰彦さん
たなか農園さんが栽培している青パパイヤの栽培について学び、青パパイヤを使ったサラダを作りました。この日は、鳥取城北日本語学校から留学生9名も参加し、ミャンマー・ネパール・モンゴル出身の学生によるオリジナルドレッシングも提供されました。岩美の農業を通じた国際交流に、生徒たちは笑顔で交流を楽しみました。

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■岩美町猟友会 徳田 修二さん
 岩美町の害獣被害の現状と鹿罠の設置について学び、鹿野の角を使ったアクセサリー作りを行いました。
岩美町で狩猟された鹿の角を有効活用について考え、活用の1つとして、アクセサリー作りを行いました。生徒たちは楽しく作業に取り組んでいました。

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■岩美町立大岩こども館 児童厚生員 澤田 和恵さん 
 岩美町大谷出身の偉人・澤春蔵氏の生涯を、手作り紙芝居で紹介いただきました。デジタル世代の生徒たちにとって紙芝居は新鮮で、食い入るように見入る姿が印象的でした。続いて、米袋のヒモを使った籠作りにも挑戦し、環境に配慮したクラフト体験を楽しみました。

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■とっとりエコサポーターズ 環境教育・学習アドバイザー 熊谷 春美さん
 公立鳥取環境大学環境学部環境学科 学生2名
 地球温暖化の現状と私たちにできることについての講演の後、「果物から電気エネルギーを取り出す」ワークショップを実施。身近な素材から電気を生み出す実験に、生徒たちは驚きと好奇心をもって取り組みました。

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 今回のワークショップを通じて、生徒たちは岩美町の自然・文化・課題に触れ、地域と自分自身のつながりを考える貴重な機会となりました。多様な分野の講演と体験は、今後の探究活動のヒントとなるはずです。生徒たちの前向きな姿勢と柔軟な発想が、これからの学びをさらに豊かにしてくれることでしょう。