本校では、この時期に行われるPTA懇談の裏で、毎年手話講習会を開催しています。特に保育、教育、看護、福祉志望の生徒に参加を勧めていたところ、今年も多くの生徒が参加しました。
はじめに、鳥取聾学校の中村美月先生に、ろう者の日常生活や耳が聞こえる人との違い、コミュニケーションの取り方などについてお話しいただきました。音に頼る場面では、ろう者の方が分かり辛かったり、困ったりするということがよく伝わりました。先生の講演の後には質問時間を設けましたが、たくさんの生徒から質問が投げかけられ、生徒のろう者や手話に対する関心の深さを感じました。

この後、手話普及支援員の皆さんにも参加いただき、4つのグループに分かれて、自己紹介と簡単な挨拶などの身近な手話を教えていただきました。毎年参加している生徒は、去年教わったことを思い出しながら手話を披露し、初めての生徒も短時間で簡単な挨拶や自己紹介ができるようになっていました。

来年、日本で初めてデフリンピック(ろう者のオリンピック)が開催されるそうです。今回の講習を受けて関心を持って観ることができるでしょうし、何事も使わなければ忘れてしまいがちなので、機会をとらえて実践していってほしいです。