その一環として本日(12月11日),3年「英語表現Ⅱ」の授業において,東高生徒と米国カリフォルニア州同世代バディとをオンラインでつなぎ,社会的なテーマについて英語で語り合うリアルタイム・オンライン授業を行いました。
今日のオンライン授業に参加したのは,日本文化や鳥取の高校生との交流に興味関心を持つ5人の米国バディ。現3年生は一人一台端末世代ではないため,本校所有のiPad5台を用い,米国バディ1人に東高生7名前後というグループを5つ構成してセッションを行いました。

日米社会に共通する話題を取り扱うものとしてピックアップされたのは「人の倫理観」を問うもの。これを日米の生徒が事前に共有し,本校指導担当者から提示された一つの問い(☆)について日米の生徒が考えを交換する…。これが本日の学習テーマとして設定されました。
まずは東高生徒一人ひとりが,自分の本当の考えや意見を英語でプレゼン。米国バディは,東高生一人ひとりの思いや考えをじっくり聞いた後,それぞれにコメントしたり質問したりしてセッションが深まっていきました。

☆の問いは実は,絶対的な正解がないもの。どの高校生にとっても英語で即興的にやり取りするにはかなり高度な設定です。そこで本校配置の2名のALTの先生がサポートしてくださいました。

セッション前半は,「あなたはどう考える?」を基軸にした意見交換。セッション後半は趣向をガラッと変え,カジュアルなフリートーク。互いの興味関心に応じて自由に英語でやり取りしました。いろいろと盛り上がっていたようで,あちこちで大歓声が上がっていました。

2日間のオンライン・セッションをとおして,どの生徒もが,人と人とが思いを通いあわせるコミュニケーションの本質的な意義や同世代との異文化間コミュニケーションの醍醐味を認識しているような様子が印象的でした。同時に,一方的に英語を話せればそれでよいのではなく,「相手に伝わる」表現力を身につけることがいかに大切であるかについても再認識しているようでした。国籍や性別を問わず,人とのつながりを大切にし,仲間と協力して学びながら自分の可能性をさらに広げてほしいと思います。
今回の特別授業に協力をしてくれた米国バディのみなさん,そして通信環境の整備及び2日間のセッション運営をサポートしてくださったICT支援員の森田様,本当にありがとうございました。この授業を受けた生徒はきっと,大学入試の向こう側にある「大海」を見すえて,英語学習に一層積極的に取り組んでいけると思います。