今回の授業テーマは「電池の仕組みとカーレース」。まず,電池の構造や仕組みについて児童と一緒に勉強し,その後,電池そして模型自動車の工作を行いました。仕上げはもちろん,電池と模型自動車を組み合わせたカーレース。そんなプランで臨んだ本年度2回目の「科学の広場」の模様についてお伝えします。
理科の楽しみを実体験してもらうことを主眼に臨んだ第2回「科学の広場」。果たして,工作に時間をたくさん使ってしまい,残念なことにカーレースは実施できませんでした…。でも,全部の班が,自分たちで作った電池で模型自動車を走らせることに成功しました!
今回の「科学の広場」には,特筆すべきことがあります。それは,通称"TA"の「ティーチング・アシスタント」として,本校3年生3名が出前授業のサポートをしてくれたことです。
このTAは,全学年の生徒を対象に募集しました。「ぜひ!」と手上げをした生徒が担当します。「自分たちもかつては,こうしてワクワクしながら理科の実験をしていたな…」なんてことを思い出しながら,児童の活動サポートに徹した3名のTA。とっても良い経験となったようでした。
高校生に対する授業と小学生対する授業ではもちろん,使う言葉も違ってきます。児童にスッと理解してもらえるように「伝える」ことは決して容易ではなかったとの実感はありますが,自分たちが作った模型自動車が見事に走行した時の児童の笑顔をたくさん見ることができました。
目を輝かせながら走る車を見る児童の様子に,教員・TA生徒ともに楽しい気持ちになりました。
学校で勉強する教科としての理科。それはそれでもちろん,意義あることなのですが,日常生活の中で感じる「なぜ?」や「~してみたらどうなるだろう?」という不思議や疑問のタネを大切に,いろいろ試してみてほしいな…と感じます。実験してみれば,調べてみれば,話し合ってみれば,わかったり,気づいたり,感動したりすることがたくさんありますからね。科学って,本当におもしろいですよ。
西郷小学校3・4年生のみなさん。みなさんが感じるワクワク感は学びのタネです。ワクワク感や「なぜだろう?」という気持ちを大切に勉強してみてくださいね。また会いましょう!
〈西郷小学校における「科学の広場」1シーン〉