「理科の面白さを,もっと多くの人に,もっと広く知っていただきたい」「自然界の不思議や素晴らしさをより多くの人と共有し,自然科学への興味関心を高めたい」鳥取東高校理科スタッフのそんな熱い思いから,10年ぶりに「科学の広場」が復活しました!
本校理科教員が近隣の小学校・中学校に出向き,児童・生徒と一緒に実験する出前授業をとおして理科の面白さや奥の深さを追求する,本校独自企画「科学の広場」。たくさんの小学校,中学校から申込みをいただきました。ありがとうございます。
10年ぶりの復活となる鳥取東高校「科学の広場」。その第1弾となる米里小学校での出前授業テーマは「超低温の不思議」。液体窒素(-196℃)で起こる不思議な現象を題材に実験を中心とする授業を行いました。
液体窒素により風船がしぼむ現象,ドライアイスができる様子,みずみずしかった生花がパリンパリンになる様子など,液体窒素が関わることで大きな変化が起こる現象等,たくさんの実験を実施。どの児童もだんだん前のめりになってきました。
中にはTVやインターネットで当該実験の様子を視聴したことのある児童がいたかもしれません。でもきっと,目の前で展開されるその模様を肉眼で,そして五感をとおして観察するという経験は初めてのことだったのでしょう。「次はどうなるんだろう」「なんでこんなふうになるんだろう」と,目を輝かせながらワクワクドキドキした時間を過ごしているようでした。
〈米里小学校での実験の様子(抜粋)〉
鳥取東高校は,鳥取県教育委員会「県立高等学校重点校」制度において「理数教育重点校」に指定されています。寄せられているご期待に応えるべく,本校理数科を中心として,生徒にサイエンスマインドを育み,将来の科学や技術を担う人材の育成に取り組むとともに,理科(理数)教育をとおして地域社会に貢献することも目指しています。
探究心は行動から生まれる…。本校理数科に根づくこの信念のもと,体験型の研修活動も重視。「科学の広場」もこうした考えに基づいて充実させていきたいと考えています。地域の小・中学生に,もっともっと,自然界の不思議や面白さを知ってもらいたいと思っています。
今年度はこれまでのところ,鳥取エリアの小学校・中学校を合わせて10校以上の申込みがありました。ありがとうございます。令和7年2月までの長丁場とはなりますが,楽しみに待っていてくれる小学生、中学生のみなさんの期待に応えられるようしっかり準備してうかがいます。よろしくお願いします。
児童,生徒のみなさん。机に向かうだけではわからないこと,実際に体験することで気づいたり納得いったりすることが理科にはあります。そんな面白い世界を,一緒に味わいましょう!