和紙との出会い(高等部)
2021年6月26日 12時31分 高等部生活・ふれあいコースの学習の様子を紹介します。
美術・造形の学習では、和紙を使った学習の中で、地域企業の株式会社nidoにアドバイスをいただいたり実際の指導に入っていただいたりしながら、学習を進めています。学習の中で、鳥取の伝統工芸、青谷の因州和紙を作っておられる株式会社中原商店にも全面的に協力して頂いています。楮(こうぞ)やトロロアオイ等、原材料を実際に見たり触れたり、本物の手すき和紙の感触に驚いたり…。
地域の方々のご協力により、地元鳥取の伝統の中にある新たな発見や強い刺激に心をときめかせながら、生徒たちは熱心に感じたり表現したりしています。
和紙の原料の楮(こうぞ)の皮を、熱心に観察しています。
「硬いな…これが…あの和紙になるの…?不思議だな…。」
トロロアオイの根から出る粘液にびっくり‼「トゥルンッと手が滑る~‼」
楮(こうぞ)とこのトロロアオイの粘液で、あの滑らかな和紙になるなんて…。
ほぐされた繊維は柔らかくて、水を加えていくと…とろっとしている。
和紙って、他の紙とは違う。見て触れて音を聞いて…散らして体験。
「なんか癒されるのよね~♪」
しっかり感じた後は、思いを和紙に表現します。墨や岩絵の具も使って、「森」を表現しました。
学習を通しての様々な「出会い」「つながり」を大切にするとともに、「因州和紙」の伝統を知り実際の経験を通して感じたことを、自分たちにできる表現方法で「つないで」いきたいと思っています。