校長日誌

【令和6年度入学式・式辞(4.10)】

2024年4月10日 16時45分

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

柔らかな春の日差しにつつまれた今日のよき日に、小学部二名、中学部十名、高等部五名、計十七名の新入生のみなさんを迎えることができました。

教職員、在校生一同、みなさんのご入学を心より歓迎いたします。

そして、私たちから新入生の皆さんへ、短いですが、今だからこそ伝えたい思いをお伝えします。

鳥養に来てくれてありがとう。みなさんと出会えて、とても嬉しいです。みんなで、素敵な学校を、素敵な毎日をつくっていきましょう。

保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日、確かに、皆様の大切なお子様をお預かりいたしました。皆さんの元へお返しするその日まで、職員一同力を尽くしてまいります。どうぞ、学校教育へご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

最後になりましたが、来賓の皆様には、お忙しい中、ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。今後とも、鳥養の子どもたちを、どうぞ地域から温かく見守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

さあ、鳥養の子よ。自分の翼で、精一杯、精一杯、飛んでいこう。

   令和六年四月十日

                     鳥取県立鳥取養護学校 校長  中谷 一朗

【令和6年度第1学期始業式・式辞(4.9)】

2024年4月9日 16時45分

今日から令和6年度が始まります。

みなさんは、この3月までよりも一つ進級しました。おめでとうございます。

新しい学年、新しい学級で「友だちや先生と一緒にがんばるぞ」と、きっと心に思っていることと思います。そんなみなさんに、校長先生から4つのお願いです。

校長先生はとってもしつこいので、3つは昨年言い続けてきたことと同じです。

まず一つめ。「夢や目標をもとう」どんなに小さくてもいいんです。ぜひ、夢や目標を持ってください。

二つめ。「まわりに伝えよう」自分はこう思う、自分はこうしたい、そういう気持ちを、ぜひ、まわりの人に伝えるようになってください。

三つめ。「命を大切にしよう」自分にも、友達にも、先生にも、みんなに命があります。その命を、ぜひ、大切にしてください。

そして、最後に「○○したい」。この○○には、どんな言葉が入るでしょう。今日から始まる学校生活の中で、いろんな○○を見つけて、「○○したい」と、強く思える人になってほしい思います。

これが、校長先生からの4つのお願いです。

さあ、明日には、入学式で17名の新入生が入学してきます。先生たちも合わせて、およそ150名のみんなで、すてきな学校をつくっていきましょう。

令和6年度の始まりにあたって【職員会(4.1)】

2024年4月1日 16時45分

本年度も校長を拝命いたしました、中谷と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

令和6年度の始まりにあたり、鳥養で働くみなさんへ、校長として、私からお伝えしたいことをお話しします。

私は、基本的に、みなさんの「やる気」や、それぞれが持っておられる「力」を、まるごと信じたいと思っています。何があろうと、最終的な責任は私にありますので、皆さんは、思った通りに、持てる力を、存分に発揮していただければと思います。

ただし、当たり前の話ですが、何をやっても許されるというわけではありません。「鳥取養護学校で働く」という枠組みの中での、何をやっても・・・ですので、そこをはっきりさせておきたいと思います。「鳥取養護学校で働く」という枠組みとして、私が考えていることを、三つお伝えします。

まず一つめ。私たちは、「学校」という組織、「子どもたちが学ぶ」場に勤務しているという枠組みです。だとするならば、私たちは、子どもたちが「よりよい学び」をしていくために、何をするべきか、何ができるのか、それぞれの立場で、いつでも、そこを考えて、取り組んでいかなければならない、そういう仕事である、という枠組みです。あわせて、「学校」は、私的な塾などではなく、公的な組織ですので、優先されるべきは、自分のやりたいことではなく、学校としての教育目標、学校経営方針に沿った、組織的な取組である、ということをご理解ください。

二つめ。私たちの学校は、「特別支援学校」です。病弱、肢体不自由という障がいはもちろんのこと、併せ有したり二次障がいだったりして、様々な障がいのある子どもたちが通ってくる学校です。ということは、一般の学校とは違うニーズがあるわけで、それぞれのニーズに合わせた教育、支援を展開していくことが、本校の存在意義であるという枠組みです。逆に言えば、一般校と同じことをやっていては、本校が存在する意味がなくなる、ということです。

三つめ。鳥養は、たくさんの職員が、たくさんの職種の方が、働くところです。そして、それこそが本校の強みであり、それぞれの職種に、優劣はありません。ここにお集まりの皆さん、それぞれに役割があり、どの役割も、なくてはならない大事なものである、という枠組みです。教員、事務職員、司書、看護師、介助職員、給食に関わる皆さん、警備員、清掃の方、それぞれに、なくてはならない役割があります。校長も、人間としてえらいわけではなく、単なる役割です。鳥養は、それぞれが、自分の役割を果たすと同時に、お互いの役割を理解し、互いの存在をリスペクトし合いながら、協力して働く場である、そういう枠組みです。もっと言えば、私たちがこの鳥養に集まったのは、たまたまではありません。鳥養の子どもたちが、みなさん一人一人を必要としているから集まってきています。つまり、子どもたちにとって、鳥養にとって、みなさんお一人お一人は、なくてはならない大切な存在であることを、改めて、この場で、確認しておきたいと思います。

以上、この3つの枠組みの中で、それぞれの力を、存分に発揮していただきたいと思います。一年間、どうぞ、よろしくお願いいたします。

【令和5年度卒業式・式辞(3.13)】

2024年3月13日 16時45分

今、卒業証書を手にされた十五名、そして、式に参加できなかった二名、合わせて十七名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんへの思いを、精一杯、心を込めて、お伝えします。

卒業生の皆さん。

鳥養で学んでくれて ありがとう。

いつも、とびっきりの笑顔を見せてくれて ありがとう。

必死で、生きる姿を見せてくれて、生きることの大切さを教えてくれて ありがとう。

今、そこにいてくれて ありがとう。

君たちに出会えて 本当によかった。

鳥養の子よ。これからも、自分の翼で 精一杯 飛んでいこう。

いつでも、いつまでも、応援しています。がんばれ。

保護者の皆様、ご家族の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。また、本校の教育活動へたくさんのご支援、ご協力を賜りましたこと、本校教職員を代表して改めて厚く御礼申し上げます。

最後になりましたが、本日ご参列いただいた来賓の皆様には、いつも地域から温かく見守っていただきありがとうございます。今後とも、卒業生をご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

卒業生の皆さん一人一人のこれからが素敵な日々であることを心から願い、式辞といたします。

             令和六年三月十三日

                   鳥取県立鳥取養護学校  校長 中谷 一朗

【終礼にて(1.26)】

2024年1月26日 16時50分

今週は、大雪への対応お疲れさまでした。

私が、水曜日の朝、出勤したときには、雪もたいぶ降り積もっていて、駐車場も真っ白だったのですが…。ちょうど、早く来られた方が、雪が降る中、スコップを持って雪かきをされている姿を見かけました。後で来られた方が停めやすいようにと、駐車場の白い線が見えるように雪をかいておられるところでした。

その姿を見て、「私には、まねができない」と思いましたし、その後も、水曜日、木曜日と、自主的に雪かきをされている姿や、今日も、空いた時間に雪かきに出ていかれる姿を見て、本当にすごいなあと思いましたし、ありがたく思っています。

こういった姿を見て、きっと、雪かきだけではないんだろうなと思いました。きっと、私の知らないところで、いろんな場面で、自分の役割はもちろんのこと、自分の役割ではないところでも、自主的に動いていただいている方がいるからこそ、この学校が成り立っているんだろうなあと、あらためて感じたところです。いい学校だなと、改めて思いました。

【終礼にて(1.19)】

2024年1月19日 16時50分

これからの時期は、感染症に対する対応が増えてきますし、他にも、来年度に向けた目標設定、書き物等で、みなさん本当にバタバタされるかと思います。一方で、子どもたちは子どもたちで、来年度への期待や不安で、何となくそわそわしたり、イライラしたり・・・。

こういうときに、大きな事故やトラブルが起きます。今がそういう時期であるという認識を、ぜひ、持っておいてやってください。そして、そういう時期だからこそ、ぜひ、日々の授業を大事にしていきましょう。「落ち着いて学ぶ」ということを、より意識してもらえたらと思います。

もっと言えば、未然に防ぐことはもちろん大事ですが、そうは言っても、小さな事故やトラブルは必ず起きます。そのあとの対応こそ大事ですので、そこを、ばっちりしてやってください。

【新年のご挨拶(1.4)】

2024年1月4日 09時00分

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

このたび被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く日常の生活が戻られますことをお祈りいたします。

【お世話になりました(12.28)】

2023年12月28日 16時45分

4月より、いろいろとご協力いただき、本当にありがとうございました。

みなさん、よいお年をお迎えください。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

【伝達表彰(12.25)】

2023年12月25日 10時00分

高等部3年の2名が合格した「全国商業高等学校協会主催ビジネス文書実務検定」の伝達表彰を校長室にて行いました。賞状を渡したあと、二人に次のように伝えました。「表彰には2つの意味があります。一つは、それまでの努力をねぎらって『よくがんばりました』と伝えること、もう一つは、『次もがんばってね』と後押しをすること、です。今回の受検に向けて、きっとたくさんの時間を使って努力してきたことと思います。本当によくがんばりました。でも、卒業までには、まだ時間がありますよ。」と。努力した自分への自信を胸に、もっともっと力をつけてほしいと願っています。

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【保護者の言葉(12.24)】

2023年12月24日 17時00分

ある保護者さんが、次のように話されました。

「後悔しないように、身近な人を大切にしてほしい。」と。また、出会えたことへの感謝の一つとして、「普通なら行けないところへ行くことができた。」と。

鳥養へ来てくれた子どもたちとの出会いを、一日一日大切にしていきたいと思います。

空に輝く一番星よ。私たちを、いつまでも明るく照らしてください。

【どうだ!(12.22)】

2023年12月22日 12時00分

高等部5組の生徒たちが、学習していることを校長室まで報告に来てくれました。どうやら、大きなだいこんをみんなで協力して知恵や力を出し合って抜いたようです。でも、「本当?」「先生が抜いたんじゃないの?」そんなことを言っていると、実際にやって見せてくれました。必死の表情で、縄を持つ手にもしっかりと力が入っているようです。抜けたあとの「どうだ!」という表情も、とても頼もしく感じて嬉しかったです。ところで、この抜けた大根はどうするの?

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【お仕事がんばってください!(12.22)】

2023年12月22日 11時45分

先ほど、廊下ですれ違った子に「こんにちは。」と声をかけると、「お仕事がんばってください!」と返してくれました。「前から言おうと思っていたのに、言えてなかったから…。」とのこと。

まずは、鳥肌が立つほどびっくりしました。そして、あったかい気持ちになりました。

私に気を遣ってくれたことはもちろん嬉しかったのですが、それ以上に、まわりに気持ちが向くほど、今の学校での生活を安心して過ごせているんだなと感じ、とても嬉しく思いました。

あたっかい気持ちになったところで…、「はい。お仕事がんばります!」

仲間を増やすために【職員会(12.6)】

2023年12月6日 16時45分

教員が足らない、講師の先生がいない、という教員へのなり手、特に、特別支援学校の教員を希望する方が、少なくなっているという現実について。

まず、みなさんに問題です。「あなたが教員を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか」もっと言えば、「あなたが、特別支援教育に関わろうと思ったきっかけは何でしょうか」。心に思い浮かべてやってください。当然いろいろかと思いますが、私は、元々小学校の教員をしていて、そのときにLD等専門員の方と出会ったのが、「特別支援教育について学ぼう」と思ったきっかけでした。おそらく、みなさんの中にも、「人との出会い」が、教員になりたい、特別支援教育を学びたい、と思ったきっかけだったという方は多いのではないかと思います。

話を戻すと、今、特別支援学校の教員を希望する方が減っています。人が足りない、という話は、今に始まったことではないですが・・・。県としても、何とか、特別支援学校の教員を確保したい。もちろん、この問題は、特別支援学校に勤務する私たちにとっても、決して無関係ではありませんし、もっと言えば、特別支援学校に通う子どもたちにとっても、大きな問題であることは、言うまでもありませんので、私たちとしても、県にまかせてばかりではなく、できることはしていきたい。

では、私たち特別支援学校の教員、一人一人にできることは何か、と考えたときに、その一つが、「特別支援学校で働くことの魅力」を、伝えていくこと、発信していくことかと思っています。先ほど、特別支援学校の教員をめざすきっかけの多くは、「人との出会い」ではないか、と言いました。だとすれば、私たちこそ、鳥養の魅力を発信し、病弱教育、肢体不自由教育の素晴らしさを、まわりに伝えていく使命がある、そう思っています。

その一つとして、来年度も、教育実習を数名引き受けることにしています。地道な取組かもしれませんし、担当するみなさんにとっては、安全確保という面で、とても不安が強いかもしれませんが、未来の鳥養を守っていくためにも、積極的に受け入れていこうと思っていることをご理解いただければと思います。

合わせて、これからの時代は、発信力が大事だと思いますので、ホームページ等でも、本校の魅力を存分に伝えていってもらいたいですし、みなさんの実践は、全国に出ても、決してひけをとりませんので、ぜひ、みなさんの実践を、積極的に雑誌に投稿したり、コンテストに応募したり、そういうチャレンジも、ぜひお願いできたらと思います。また、教員へのきっかけが、人との出会いではないと思われた方、きっとその中にも、教職員、仲間を増やしていくヒントがあると思いますので、ぜひ、できる行動をしていってください。

関連して、県の取組として、鳥取県で教員になることの魅力を積極的に発信していく「とっとり教採アンバサダー」という取組があります。各学校種から一人ずつ選ばれて、毎年6名程度の教員が、ポスターのモデルになったり、動画でメッセージを発信したりする役割を担うんですが、今回、特別支援学校の代表として、河原教諭が選ばれました。先週の金曜日には、教育長直々に委嘱されておられまして、来年の9月頃まで、特別支援学校教員の「広告塔」として、活動されることになります。河原教諭には、特別支援学校の魅力を、存分に伝えてもらえたらと思いますし、授業の様子をビデオ撮影されたりすることもあるかと思いますので、まわりの方々もご協力をよろしくお願いしたいと思います。

本年度も8ヶ月が終わり、あと4ヶ月、3分の1を残すところとなりました。ここからは、あっという間に過ぎていきますので、気を緩めず、これまでどおりで、よろしくお願いします。

【PTA役員会(12.5)】

2023年12月5日 16時45分

役員の皆さん、お疲れさまです。

前回の役員会が9月でしたので、それ以降の学校の様子について、少し長くなりますが、お伝えできればと思います。

まずは、ずっとお伝えしてきていた災害時の避難について、9月の終わり、秋休み中に、看護師、介助職員も含めた全職員での避難訓練を実施しました。起こる確率は低いですが、津波や電源が喪失した際の避難について、中央病院別館の利用も含めて、無事に避難できることが確認できましたことを、ご報告させていただきます。

続いて、10月の「わくわくフェスタ」では、保教の会としても、文化部のみなさんを中心に、みなさんで会場を盛り上げていただきまして、ありがとうございました。また、子どもたちの発表に関しましても、保護者のみなさんに一緒になって盛り上げていただいて、本当にありがとうございました。

私は、一人のおばあさんの姿が印象に残っています。そのおばあさんは、自分のお孫さんの発表だけではなく、その会場で発表したすべての子どもたちに対して、まるで全員が我が孫のように、家族のように、発表の一言一言にうなずき、時には、胸の前で手を合わせて祈るように見ておられたかと思うと、時には、「がんばれ!」と叫び、必死に手拍子をし、発表が終われば、割れんばかりの大きな拍手を子どもたちに届けてくださっていました。全員に対してです。その姿を見て、「こういう方に、学校は見守られているんだなあ」と、本当にありがたく思いました。

ところが、その後も、それぞれの学部の発表を見ていますと、そのおばあさんだけでなく、実は、どの会場でも、どの保護者さんも、自分のお子さんはもちろんのこと、そのほかの子どもたちに対しても、本当におしみのない拍手や声かけをしていただいていました。思えば、これまでも、参観日などで、その姿を見ていたはずなのですが、私は、そこに気づけていなかったんだなあと思います。みなさんの、「鳥養の子は、どの子も大切にしたい」というあったかい思いを、今回、しみじみと感じる機会となりました。改めてですが、ふだんから、本当に、ありがとうございます。

また、10月の終わりには、エプソンという会社の協力で「ゆめ水族園」を開催しました。テレビで放送されたり、新聞にも載ったりしましたが、本校の体育館や自立活動室が、本当に水族館になったかのように映像が映し出されていて、子どもたちも、とても楽しんでいました。その様子の一端が、テレビのニュースで流れていましたが、多くの子どもたちが写っていて、インタビューを受けている中学部、高等部の生徒も、本当にしっかりとした受け答えで、感心しました。近くでよい催しがあっても、なかなか体験したり参加したりすることが難しい子どもたちもいる中で、本当にいい機会になったなと思います。

また、保教の会としては、執行部のみなさんが中心となられた研修会・茶話会、そして、体育部が中心となられたミニ運動会と、この後、報告があるようですが、どちらもとても盛況だったと聞いています。他の行事と重なって、私はよう参加しませんでしたが、研修会は、救急対応について、とても勉強になったという声を聞いていますし、また、運動会は、とても楽しかったという感想を多数聞いております。本当にお疲れさまでした。

最後に、子どもたちのエピソードを一つ。私は、朝、事務室前に立って、子どもたちを迎えているのですが、その最中に、こんなことがありました。一ヶ月くらい前になります。ある子が体調を崩して、一週間ぐらい休んでいて、久しぶりに学校に登校してきました。その子を迎えて、みなさんならどう声をかけられるでしょうか。ちなみに私は、「久しぶり。よくなった?よかったねえ」と声をかけました。その後も、いろんな職員から声をかけられていたのですが、そんな中、ある子が、その子を見つけて、車椅子ですれ違いながら、こんなふうに伝えていました。「○○さん、さみしかったよ。」と。私は、その言葉を聞いて、いろんなことを考えさせられました。まずは、友だちのお休みを、友だちの問題ではなく、自分のこととして捉え、自分の気持ちを伝えているというところで、まずは、すごいなあと思いましたし、その「さみしかったよ」と言った子も、実は、休むことが多い子でしたので、ひょっとしたら、自分も休んだときに、「さみしい」と思っているのかもしれないなあ、また、ひょっとしたら、学級で、「○○さんがお休みです。さみしいね」という会話があったのかもしれない。または、ご家庭で、学校のことを話していて、「○○さん、休んだんだ。さみしいね。」と家族に言われていたのかもしれない。で、どの状況を想像しても、とても、ほっこりした気持ちになるんですが、もっと考えると、「さみしい」の裏返しとして、学校に行くとさみしくない。学校に行くと友だちに会える。先生に会える、そういった気持ちが、子どもたちの中にあるのかなあと思い、とても嬉しい気持ちになると同時に、どの子も、そう思えるような学校にしていきたい、という思いを強くしたところです。

あっという間に、本年度もあと4ヶ月となりました。最後のまとめをがんばっていこうと思っています。

わくわくフェスタを終えて【終礼(10.14)】

2023年10月14日 16時45分

みなさん、本当にお疲れさまでした。

私の感想ですが、まず、子どもたちについて、本当に、がんばりがはっきりと見えた一日だったと思います。リハーサルと比べてみても、今日の舞台をとおして、大きく成長したな、と思う子が、たくさんいたなと思います。中には眠ってしまっている子もいましたし、思うようにできなかったのかな、そういう子もいましたが、その際の先生方の対応も含めて、どきどきでしたが、まわりの応援もあり、本当に、その場にいて、ほっこりした気持ちになりました。

保護者のみなさんも、本当にみなさんが、いい顔をされていました。その中でも、私が印象に残ったのは、小学部の子のおばあさんが、お孫さんの出番だけでなく、ほかの子の出番の際に、胸の前で手を握られて、祈るように見られていたかと思うと、大きくうなずき、手をふり、手をたたき、すべての子のおばあさんのように見守っておられました。こういう方々に、学校は、見守られているんだなと、本当に嬉しくなりました。

そして、先生方。一言で言うと、「本当に、すごい。」子どもたちへの指導はもちろんですが、準備も、そのアイデアも、本当にすごいと思いました。ぜひ、教育雑誌への投稿や研究会での実践発表など、今日の実践をどこかに応募したり発表したりする機会がありましたら、ぜひ、前向きに、真剣に検討してもらったらと思います。本当によかったです。鳥養の名前を、ぜひ全国にとどろかせてやってください。

今日まで、担当の先生、そして、部長さんをはじめとする教育企画部のみなさんの丁寧な企画と準備、そして、最前線で闘われた各学部の先生方のがんばり、本当にありがとうございました。また、そこを支えた、養護教諭、看護師、給食に関わるみなさん、警備員、介助職員、事務室、そして、主幹教諭、教頭先生、副校長先生、みなさん、一人一人の役割があって、今日のすてきな一日があったんだと、改めて感じているところです。本当にありがとうございました。