本年度も校長を務めます中谷と申します。3年目となりました。どうぞよろしくお願いいたします。
少しお時間をいただいて、5点について、お伝えしたいと思います。
まず、1点目。「学校経営方針」です。資料にも載せていますので、後でご覧ください。「学校教育目標」は、昨年度と変えておりません。考える元としたのは、私自身が感じている、本校の大きな課題、それが、「子どもたちが、受け身とならざるを得ない」、社会や学校での状況です。そこで、その課題を解決していくために、昨年度より、サブタイトルとして、「『○○したい』と主体的に生きる姿を求めて」を、付け加えています。その障がいが故に、何ごとにも受け身となりがちな子どもたちが…、「知りたい」「学びたい」「わかりたい」「やってみたい」「伝えたい」「叶えたい」「働きたい」「役に立ちたい」「教えたい」「生きたい」…そういった主体的な姿、社会に出て行く自信や勇気を取り戻すための取組を、様々な場面で展開していきたいと考えています。始業式の日には、子どもたちに、学校経営方針の「めざす児童生徒の姿」に関わって、「校長からのお願い」ということで、3つのことを伝えています。私が校長となってから、ことあるごとに伝えている3つです。一つ目は、「夢や目標をもとう」。どんなに小さな目標でもかまいません。「これができる自分」「こうなりたい自分」といった目標をはっきりと持ってほしい。二つ目は、「まわりに伝えよう」。言葉で伝える、書いて伝える、視線で、まばたきで、手の動き、口の動きで、言葉にならない声で・・・と、いろんな伝え方があると思います。どんな伝え方でもよいので、「自分はこう思う」「自分はこうしたい」と、ぜひ周りに伝えてほしい。そして、最後に、「命を大切にしよう」。自分自身の命はもちろんのこと、まわりの友達や仲間の命を大切にしてほしい、と伝えました。私が、しつこく伝えていますので、覚えてしまっている子もいるようです。ぜひ、この3つを、いつでも、思い出してほしいと思っています。この目標に向かって、学校では、様々な取り組みを進めていくわけですが…、特に力を入れて取り組んでいくことを、「学校経営の重点」としてあげています。ここでは詳しくはお伝えしませんが、それぞれ役割を決めていますので、担当する職員が中心となって、取り組んでいきたいと思っています。
・続いて、2点目。鳥取市をはじめ、実施する市町が増えてきています「体験的学習活動等休業日(やってみよう!デー)」についてです。鳥取市は、本年度も4日間設定しています。来週のゴールデンウィークのところで、本来なら、4月29日を一日休んで、3日出て、4連休というところですが、そこの間の3日間を休みにして、8連休にしようというものです。もう一日、秋にも、土日と文化の日で3連休があるのですが、そこに1日休みを足して4連休にするようです。市内の小・中学校は、鳥取市の取り組みですので、どこも実施するようですが、県立の高校は、しない学校もあれば、する学校もある、それぞれのようです。ちなみに、目的としては、学校を休みにするので、ふだんできない体験を家族みんなでしよう、そういった取り組みです。本校では、昨年度、秋の一日だけを取り入れまして、4連休としました。ゴールデンウィークの3日間は設定していません。本年度はどうするか、ということですが…、結論として、昨年度と同じく、秋の1日だけにします。と言いますのは、まずは、実施しない市町から通っている子どもたちもいること。また、本校の子どもたちの実態として、出身校で、「学校へ行きたい」と思えなかった子どもたちの転入学が、増えてきていることもありまして、そんな子どもたちが、本校に転入学してくることで、心機一転、がんばろうとして、(今も、本当にがんばっています)そんな子どもたちが、4月を乗り切ったとして、せっかくいい流れができたところで、また休みが続くと、せっかくのがんばりが崩れてしまう…そこを心配しています。また、休みを設定しても、本校の多くの子どもたちの実態からすると、なかなか家族で体験するようなお休みにする家庭も多くはないであろうということも予想されます。ただ、逆に、昨年度、秋に一日設定したことで、きょうだいと一緒に「とても有意義な一日を過ごせた」といったお話も聞いています。なので、折衷案ということになりますが、本年度も、「秋の一日を設定する」ということにします。ご理解をいただければと思います。
続いて、3点目。県が作成したチラシを、先日、マチコミで流しましたが、「教員の働き方改革」に関わって。教員が「楽をしたい」のではなくて、本来の仕事である、「授業をよりよくしていくための時間」を作り出していくために、ということで、「授業づくり日」を一昨年度より設定しています。昨年度も、子どもたちは給食を食べて下校する、という日を、3日設定させていただきました。私たち教員にとって、とてもよい「学びの機会」となっていますので、本年度も、3日、設定させていただきたいと思います。ご理解とご協力をお願いしたいと思います。
・続いて、4点目。本年度の体制として、「チーム副担任制」についてです。昨年度の総会でもお話ししましたし、新聞等で騒がれているので、ご存じの方もあるかと思いますが、今、鳥取も含めて、全国的に、どの学校種においても、教員の数が足りていません。特別支援学校においても、もっと言えば、本校においても、同じ状況となっています。教員の数が絶対的に足りていません。なので、これまでは、たくさんの教員がいて、子ども1人に、教員も1人ついていた時代もあったかと思いますが、今、そういった対応は、現実的にとれなくなってきています。そんな中でも、本校では、昨年度まで、担任を二人体制にして、できる限り、子どもたちに、ある程度固定した担任が付けるようにしてきました。ですが、先ほどお伝えした、教員の数が足らない状況も重なって、二人担任を付けられない学級もありました。そんな中で、学級では、日々、いろんなことが起きます。いろんな困ったことが起きても、まわりが助けに行けない。なぜなら、動ける職員は、その多くが担任として、学級に張り付いていたからです。そこで、困っている学級、子どもたち、あるいは、今こそ人が必要だ、ということがある学級、子どもたちに対して、それぞれの学部の考えで、人を動かすことができる体制が必要だということで、考えた体制です。つまり、いつでも担任が一人で対応する、という一人担任制ではなくて、責任を持つ存在として、担任は一人配置します。あとの学部の職員は、全員が、「チーム副担任」として、学部の考えで、必要なところに、必要な職員を、配置できるように考えたものであるということをご理解いただければと思います。少ない人数の中でも、子どもたちの実態や学びに応じた対応を、もっと言えば、学部の子どもたちを、学部のみんなでフォローする体制をつくっていく、職員の数が足らない状況であっても、子どもたちの安全、子どもたちの学びを確保していくための変更であるということで、ぜひ、ご理解をいただければと思います。あとの具体的な対応については、各学部の方でお話があると思いますので、そちらでご確認ください。
・最後に、5点目。創立50周年に関わって、です。鳥取養護学校は、記念すべき創立50周年を迎えました。50年という長い歴史を紡いでこられた、子どもたち、保護者、関係の皆様をはじめ、諸先輩方に、心より敬意を表したいと思います。そこで、この5月30日に、記念式典を開催し、関係の皆様にもお集まりいただいて、お祝いの式を開催します。で、他校では、「創立〇周年」を祝う式典の日は、特別な日として、式と合わせて、その日にいろいろな催しをされていますが、本校では、子どもたちの実態も考慮し、長い時間を使って一日で済ませるのではなく、子どもたちも参加しやすいよう、式典は式典だけで終わらせ、その後の一年間をかけて、少しずつ50周年を祝う、あるいはそこに感謝できるような取り組みを少しずつ展開していきたいと思っています。手始めとして、高等部で美術を専攻している子どもたちへ、50周年を記念して、本校のキャラクターを新しくデザインしてもらうように投げかけました。今週の火曜日には、美術の時間にお邪魔して、私の思いを伝え、依頼したところです。今後、児童生徒会にも中心になってもらいながら、本年度のうちのどこかで、お披露目できたらと思っているところです。他にも、記念誌の発行や、子どもたちが体験できる行事など、50周年を記念して行う取り組みを、年間を通して、少しずつ、実施していきたいと思っていますことを、お知りおきいただければと思います。保護者の皆様にも、いろいろとご協力をお願いすることがあろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上、長々としゃべりましたが、本年度も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
春風が心地よく感じられる今日のよき日に、小学部二名、中学部六名、高等部二名、計十名の新入生のみなさんを迎えることができました。
教職員、在校生一同、みなさんのご入学を、心より歓迎いたします。
新入生のみなさん、鳥養に来てくれてありがとう。みなさんと出会えて、本当に嬉しいです。みんなで、素敵な学校を、素敵な毎日を、つくっていきましょう。
保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日、確かに、皆様の大切なお子様をお預かりいたしました。皆さんの元へお返しするその日まで、職員一同力を尽くしてまいります。どうぞ、学校教育へご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
最後になりましたが、来賓の皆様には、お忙しい中、ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。今後とも、鳥養の子どもたちを、どうぞ、地域から温かく見守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
さあ、鳥養の子よ。自分の翼で、精一杯、精一杯、飛んでいこう。
令和七年四月十日
鳥取県立鳥取養護学校 校長 中谷 一朗
今日から令和7年度がスタートします。一人一人が、きっと、新しい学級で「友だちや先生と一緒にがんばるぞ」と、心に思っていることでしょう。
そんな、みなさんに、校長先生から、3つのお願いです。もう、みんな、言えるよね。
まず一つめ。「①夢や目標をもとう」どんなに小さくてもいいんです。ぜひ、夢や目標を持ってください。「◯◯したい」と、強く思えるようになってほしいです。
二つめ。「②まわりに伝えよう」自分はこう思う、自分はこうしたい、そういう気持ちを、ぜひ、まわりの人に伝えるようになってほしいです。
三つめ。「③命を大切にしよう」自分にも、友達にも、先生にも、みんなに命があります。その命を、ぜひ、大切にしてほしいです。
これが、校長先生からの3つのお願いです。
さあ、明日には、入学式で、10名の新入生が入学してきます。みんなで、すてきな学校をつくっていきましょう。
今日で、令和6年度が終わります。
この一年間、校長先生は、みんなのがんばっている姿をたくさん見ることができて、先生方からも、みんなのがんばりをたくさん聞くことができて、とっても、嬉しいです。一人一人が、本当によくがんばりました。
最後に、この一年を振り返ってください。
① どんな小さなことでもいいので「夢や目標」を持ちましたか?
言い換えると、「○○したい」と思いましたか?
② 自分の思ったことや感じたことを、「まわりに伝え」ましたか?
③ 自分や友達、先生の「命を大切に」しましたか?
4月から、今より一つ上の学年で、また、がんばりましょう。
・卒業生の担任の先生方、そして、卒業生に関わってこられたみなさん。今日まで、子どもたちを立派に育てていただいて、本当にありがとうございました。どの子も、それぞれの「らしさ」を感じることのできる、すばらしい式になったのではと思います。
・また、最後、見送りのときの子どもたち、保護者のみなさんの表情を見ていても、それぞれの学級で、よい別れをされたことが、とても伝わってきました。ありがとうございました。
・在校生も、本当によくがんばっていて、卒業生だけでなく、在校生も含めた全員の成長を感じる卒業式になったかと思います。
・今日まで、教務主任を中心に、全職員で、みんなが、それぞれの立場で、きっちりと準備していただいたこと、本当にありがとうございました。
・私としては、泣くつもりはまったくなくて、どちらかというと、「泣かせたい」と思って臨んだのですが、小学部の、医療的ケアの必要な二人に証書を渡していると、だんだんとこみ上げてきました。その後も、こういう場面が苦手なのに勇気を振り絞って参加している子に証書を渡していると、再びこみ上げてきました。で、中学部の、証書をもらう手が震えている子、一生懸命歩みを進める子、そして、このあたりから、高等部にかけて、もう鳥養から出て行くことになる子どもたちだと思うと、より、こみ上げてきて、最後、高等部3年生の大きな返事を聞いた瞬間、やられました。また、本日、リモートで参加していた高等部3年生にも、式の後、校長室で、しっかりと卒業証書を渡したことを報告いたします。
・今日は、本当に、よい一日となりました。改めて、皆さんが、一年間をかけて、やってきたことの集大成として、今日があったように思います。今日まで、本当に、ありがとうございました。
十三名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんへの思いを、精一杯、心を込めて、お伝えします。
卒業生の皆さんへ。
鳥養で学んでくれて、ありがとう。
必死で、生きる姿を見せてくれて、生きることのすばらしさを教えてくれて ありがとう。
今、そこにいてくれて ありがとう。
君たちに出会えて 本当によかった。
鳥養の子よ これからも 自分の翼で 精一杯 飛んでいこう
いつでも、いつまでも、応援しています。がんばれ。
保護者の皆様、ご家族の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。また、本校の教育活動へたくさんのご支援、ご協力を賜りましたこと、本校教職員を代表して改めて厚く御礼申し上げます。
最後になりましたが、本日ご参列いただいた来賓の皆様には、いつも地域から温かく見守っていただきありがとうございます。今後とも、卒業生をご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
卒業生の皆さん一人一人のこれからが素敵な日々であることを心から願い、式辞といたします。
令和七年三月十二日
鳥取県立鳥取養護学校 校長 中谷 一朗
・まずは、先週からの大雪に関わって、いろいろと臨機応変に対応する場面が多かったかと思いますが、バスに乗っている介助職員を含め、それぞれが柔軟に、気づいたところで対応していただき、ありがとうございました。先週金曜日の朝方の突然の大雪では、業者も対応できない状態でしたが、私が出張に出ようとしている7時半の時点で、本当に多くの先生方が雪かきをしていただいていて、助かりました。皆さんが、ご家庭での雪かき、雪道での緊張する運転等、疲れがたまっている中での勤務だったかと思います。ありがとうございました。
・続いて、わらべ館で開催された「鳥養から発信!2024 とどけよう!鳥養の学び」では、新聞、ケーブルテレビでも取り上げられて、とても好評だったと聞いています。日々の子どもたちの学びの中からできあがっていった作品が、まわりから評価されたこと、また、そこに、「鳥養からの発信」という新たな価値を付け加えていただいたこと、本当に良かったと思っています。ありがとうございました。
・来年度の体制について。これまでに、学校としての課題を解決していく体制として、2つ提示してきました。一つは、職員の数が少なくなっていく中で、自分さえ良ければ良いではなく、チームとして、学部として、支え合っていく組織としていくための「チーム副担任制(担任一人制)」、もう一つは、業務の偏りがある中で、誰かにすべてを任せるのではなく、一人一人が役割に責任をもって取り組めるシステムづくりとしての「分掌再編(担任外の職員で担当)」の2つを提示して、様々な意見をもらってきました。その多くが、この2つの体制をよりよく運営していくための前向きな意見でしたので、来年度の体制として正式に取り組んでいく、ということでいきたいと思います。
・本日は、来校しづらい状況の中、また、連日の雪かき等でお疲れのところ、来校いただきまして、ありがとうございます。
・また、先週は、大雪が続きまして、雪かきだけでなく、登校に関しても、渋滞等で、長い時間の運転、乗車、スクールバス到着までの待ち時間等があったことと思いますし、やむを得ず登校できなかった、あるいは寒さで体調を崩している子どもたちも含めて、本当に大変だったことと思います。お疲れさまでした。
・学校では、ふだん積雪があったときには、駐車場の広いところは、業者が雪かきをしてくれていまして、残ったところや狭いところを、警備員や学校技能主事が中心となってしています。が、先週の金曜日は、朝方のいきなりの積雪で、業者の方が来てくれませんで、私が出勤した朝7時の時点で、すでにずいぶんの積雪がありまして、教頭と、警備員、職員1名、とで雪かきをしてくれていました。で、私は出張がありましたので、準備をして、7時30分頃出ようとしましたら、まだ勤務開始まで1時間あるんですが、多くの職員が、誰が指示をしたわけでもないのに、子どもたちを送ってこられる車が入るところを雪かきしていました。手前味噌になりますが、改めてウチの職員っていいなあ、と思ったところです。
・本年度も、残りあとわずかとなりました。役員の皆さんには、この1年間、本当にお世話になりました。それぞれの部で、いろいろとご苦労があったことと思いますが、子どもたちのために、いろいろと工夫され、また、学校に対してもご協力いただいたこと、本当にありがとうございました。あともう少し、職員にはよく言いますが、あとひと踏ん張りを、どうぞ、よろしくお願いいたします。
・それでは、少しお時間をいただいて、来年度に向けて、学校の考えとして、3点、お伝えしたいと思います。
<体験的学習活動等休業日について>
・まず1点目。鳥取市をはじめ、実施する市町が増えてきています「体験的学習活動等休業日」についてです。資料についています行事予定をあわせて見ていただければと思います。鳥取市は、来年度も4日間設定しようとしています。4月の終わりからのゴールデンウィークのところで、本来なら、4月29日を一日休んで、3日出て、4連休というところですが、そこの間の3日間を休みにして、8連休にしようというものです。で、もう一日、秋にも、土日と文化の日で3連休があるのですが、そこに1日休みを足して4連休にするようです。で、市内の小中学校は、市の取り組みですので、どこも実施するようですが、県立の高校は、しない学校もあれば、する学校もある、それぞれのようです。ちなみに、目的としては、学校を休みにするので、ふだんできない体験を家族みんなでしよう、そういった取り組みです。
・で、本校では、本年度、秋の一日だけを取り入れまして、4連休としました。ゴールデンウィークの3日間は設定していません。で、来年度はどうするか、ということですが、結論として、本年度と同じく、秋の1日だけにしようと考えています。といいますのは、まずは、実施しない市町から通っている子どもたちもいること、また、本校の子どもたちの実態として、他校で不登校傾向だった児童生徒が、わりと増えてきていることもありまして、そんな子どもたちが、本校に転入学してくることで、心機一転、がんばろうとして、4月を乗り切ったとして、せっかくいい流れができたところで、また休みが続くと、せっかくのがんばりが崩れてしまうのではないか…そこを心配しています。また、休みを設定しても、本校の多くの子どもたちの実態からすると、なかなか家族で体験するようなお休みにする家庭も多くはないであろうということも予想されます。ただ、逆に、本年度、秋に一日設定したことで、「とても有意義な一日になった」といったお話も聞いています。なので、折衷案ということになりますが、来年度も、「秋の一日を設定する」ということにしたいと思っていますので、ご理解をいただければと思います。
<授業づくり日について>
・続いて、2点目。役員会でも何度かお話しさせていただいた教員の働き方改革に関わって、教員が楽をしたいのではなくて、本来の仕事である、授業をよりよくしていくための時間を作り出していくために、ということで、「授業づくり日」についてです。本年度も、全教員で、授業づくりに関して学ぶ日ということで、子どもたちは給食を食べて下校する、という日を、3日設定させていただきました。私たち教員にとって、とてもよい学びの機会となっていますので、来年度も、本年度と同じく、3日、設定させていただきたいと思います。
<チーム副担任制(担任1人制)について>
・最後に、来年度の体制についてですが、これも、新聞等で騒がれているところですが、今、現在、鳥取も含めて、全国的に、どの学校種においても、教員の数が足りていません。特別支援学校においても、もっと言えば、本校においても、同じ状況となっています。本年度も、教員の数が足らない状況で進めてきました。これは、特別支援学校で言うと、特別支援学校に入ってくる子どもたちの数が全体として増えている、ということ。特に知的の学校では顕著となっています。このことと合わせて、教員のなり手がいない、という2つの問題からなっています。教員の数が絶対的に足りていません。なので、これまでは、たくさんの教員がいて、子ども1人に、教員も1人ついていた時代もあったかと思いますが、今、そういった対応は、現実的にとれなくなってきています。でも、本校には、命に関わって、しっかりと常時の見守りが必要な子どもたちもいます。そこで、本校では、来年度、チーム副担任制ということで、どのクラスも担任を1人にして、それ以外の職員は、チーム副担任として、学部の児童生徒をみんなでフォローする体制をつくっていく、そんな体制を検討しているところです。
・どの学級も担任は1人になりますが、それぞれの学部の考え方で、その時々の状況や子どもたちの実態に合わせて、必要な学級に、必要な人数を配置できるように、チームとして対応できるようにしていくという変更を検討しています。職員の数が足らない状況であっても、子どもたちの安全、子どもたちの学びを確保していくための変更を検討しているということで、ぜひ、ご理解をいただければと思います。
・それでは、最後の役員会を、どうぞ、よろしくお願いいたします。
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いよいよ令和7年、2025年がスタートしました…と言っても、これからの3ヶ月は、スタートと言うよりも、年度末のゴールに向けた、慌ただしい「まとめ期」となります。
この時期は、次年度への移行がスムーズに行えるよう、成果と課題の検討、新たな目標設定、引き継ぎ事項の整理等、それぞれの立場でやるべきことはたくさんありますし、感染症等への対応が増えてくる時期でもあり、みなさん本当にバタバタされるかと思います。一方で、もう少しで本年度が終わることへの安堵感も、もちろんあると思いますし、子どもたちは子どもたちで、卒業、進級といった、次のステージへの期待や不安で、何となくそわそわしたり、イライラしたり…。
こういうときに、大きな事故やトラブルが起きます。今が、そういう時期であるという認識を、ぜひ、持っておいてやってください。その上で、大きな事故やトラブルを防ぐためにはどうすればよいのか…。
私が考えるキーワードは、「段取り」「チーム」「ヒヤリハット」「5S+チェック」「授業」です。ぜひ、みなさん一人一人が、それぞれの立場で、考えてやってください。
それでは、最後のラストスパート、最後のひとふんばりを、よろしくお願いします。
役員の皆さん、お疲れさまです。
前回の役員会が9月でしたので、それ以降の学校の様子について、少し長くなりますが、お伝えできればと思います。
まずは、各学部において、修学旅行や校外学習を実施しております。それぞれのねらいに合わせて、有意義な学びができているようです。保護者の皆様にもいろいろとご協力をいただいており、本当にありがとうございます。
続いて、10月の「わくわくフェスタ」では、文化部の皆さんが中心となられて、素敵な羽根のアートを用意していただきました。「わくフェス」が終わった次の週にも、写真を撮っている子がいまして、本当に素敵なスポットをつくっていただいたなあと思っています。また、今年もたくさんのご家族の方に来場していただきました。実は、私は、昨年度の「わくわくフェスタ」で、あるおばあさんの姿に感動しておりまして、昨年度のこの役員会でもみなさんにお伝えしましたが、そのおばあさんは、自分のお孫さんの発表だけでなく、その会場で発表したすべての子どもたちに対して、まるで全員が自分のお孫さんであるかのように、まるで、全員が自分の家族であるかのように、一人一人の発表の一言一言にうなずき、時には、胸の前で手を合わせて祈るように見ておられたかと思うと、時には、「がんばれ!」と叫び、必死に手拍子をし、発表が終われば、割れんばかりの大きな拍手を子どもたちに届けてくださっていました。全員に対してです。その姿を見て、「こういう方に、学校は見守られているんだなあ」と、本当にありがたく思ったことを思い出しました。で、今年、来られている皆さんが、どんな思いで来ておられるのか、そういった気持ちで会場をまわっていると、どの会場でも、保護者の方、家族の皆さんが、自分のお子さんはもちろんのこと、そのほかの、どの子どもたちに対しても、本当に惜しみない拍手や声かけをしていただいていまして、皆さんの、「鳥養の子は、どの子も大切にしたい」というあったかい思いを、今年も、しみじみと感じる機会となりました。ありがとうございました。
また、避難訓練では、医療的ケアのある児童生徒が、災害時に、確実に電源を確保できる避難場所として、中央病院の別館2階を確保していましたが、昨年度は、まずは、教員だけができるかどうかを確認しており、今年初めて、実際に、子どもたちが避難することができました。体育館に避難した子どもたちも含めて、全員が安全に避難できることを確認できました。ただし、実際には何が起きるかわかりませんので、今後も、臨機応変な対応というあたりを、職員でしっかりと確認していきたいと思います。
また、保教の会としては、執行部のみなさんが中心となられた「あいサポートブック研修会」では、私も参加させていただきまして、子どもたちの「生きづらさ」や「生活のしづらさ」を綴っておくことが、子どもたちへのメリットになるんだ、ということを改めて確認でき、とても大きな学びとなりました。また、体育部が中心となられた親睦スポーツ大会、学部活動部が中心となられた各学部の催しも、この後、報告があるかと思いますが、私自身は参加できませんでしたが、いろいろと工夫をされていて、参加された方より、とても盛況だったと伺っていますし、子どもたちより、楽しかったという感想も聞いています。本当にお疲れさまでした。
最後に、昨日、「授業づくりの日」ということで、早帰りを実施させていただきました。皆さんにもご協力いただきまして、本当にありがとうございます。その授業づくりの日に関わる話です。巷では、教員の「働き方改革」が叫ばれています。教員の時間外業務、残業時間が話題となっていまして、新聞等で見られた方もあるかと思います。で、その根本には、教員の数が足らない、特別支援学校の教員になろうとする者が、どんどん減少している、という問題があるのですが、そこは、少し置いておいて、教員の「働き方改革」と言うと、多くの方が、「教員が楽をしたいだけだ」というような見方をされがちなのですが、私としては、教員が元気でないと、子どもたちにいい教育、安全な教育はできないと思っていますので、当然、楽ではなくて、働きやすさ、という点は考えていきたいと思っています。ですが、私は、それ以上に、「教員がしなければならない仕事は何なのか」ということを、いつでも考えていきたいと思っています。私が、「教員がしなければならない」、「これこそが教員の仕事だ」と考えているのは、「授業」です。毎日の「授業」こそが、もっと言えば、毎日の授業の中で、子どもたちに力をつけていくことこそが、教員の仕事だと思っています。ところが、この授業の準備をする時間が、十分に取れなくなっている現状がある。そこで、昨年度より新たに作った「授業づくりの日」の早帰りは、保護者の皆さんにもご協力をいただきながら、時間を作り出すことで、教員にとって、とてもいい学び、いい授業をつくっていくための学びの時間となっています。「働き方改革」というと、教員がなまけているようなイメージをもたれるかもしれませんが、決してそうではなく、いい授業をつくっていくための準備をするための時間を作り出す、そのための改革であることをご理解いただければと思います。
本年度も、残りが、あと3ヶ月ちょっととなりました。ここからは、あっという間に過ぎていきますので、子どもたちと授業できる一日一日を大事にしながら、最後のまとめをがんばっていこうと思っています。役員の皆さんも、残り3ヶ月とちょっと、どうぞ、よろしくお願いいたします。
それでは、今日も、よろしくお願いいたします。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
私の感想です。まず、子どもたちについて。欠席の子も含めて、今日という大きな舞台、また、これまでの練習、準備、学びを通して、たくさんのことを実感したんだろうなと思います。子どもたちを見ていて、私が思ったのは4つ。まずは、「人に伝える楽しさ、大切さ」そこを実感したのかなと思います。また、2つめとして、「自分を認められる喜び」、ここにいれば自分がしたことを認めてもらえる、そんなことを実感したのかなと思います。そして、3つめは、「たくさんの人が自分の味方でいてくれている」という安心感。そして、4つめ、「学ぶって楽しい」そんなことを、言葉ではなく、実感として感じる、そんないい機会になったのかなと思います。
保護者のみなさんも、本当にみなさんが、いい顔をされていました。関係の方もたくさん来ていただいて、たくさんの拍手を送っていただいて、本当にありがたく思いました。その中でも、私が印象に残ったのは、昨年は、あるおばあさんでしたが、今日は、ご親族で来られていたみなさんです。最後のエンディングまでおられて、自分の子や孫ではない子の発表を真剣に聞き、誰よりも大きな拍手をされていました。すごくありがたくて、すごくあったかい気持ちにさせてもらったような気がします。
そして、最後に、先生方。一言で言うと、「本当に、すごい。」昨日も、「頭が下がる思いだ」と言いましたが、展示されている作品や、発表へのアイデア、準備、そして、子どもたちの良さを引き出す指導、と、本当に大変だったことと思いますが、皆さんのがんばりに、改めて頭が下がる思いです。
実は、私は、高等部1組の発表で、生徒がつくった歌に、妙に感動してしまいました。その中に、「君がいて救われ、あした輝く」という歌詞があったんですが、きっとその生徒は、いや、鳥養の子どもたちは、「わくフェス」を自分より楽しんでいる先生たちや、自分よりも自分ができたことを喜んでくれる先生たち。自分よりも自分のことに真剣になってくれる先生たちが、そばにいて、きっと、救われて、明日も輝けるようにがんばろう、そんな気持ちになっているんだろうなと勝手に想像し、勝手に嬉しくなりました。
今日まで、チーフをはじめとする児童生徒会担当の先生方、そして、部長をはじめとする豊かな体験部のみなさんの丁寧な企画と準備、そして、最前線で闘われた各学部の先生方のがんばり、本当にありがとうございました。また、そこを支えた、養護教諭、看護師、介助職員、給食に関わる皆さん、警備員、ワークセンター、そして、事務室、一人一人の役割があって、今日の大きな一日があったんだと、改めて感じているところです。本当にありがとうございました。
今日から、新しい学期、「2学期」が始まります。
校長先生は、今日からまた、みんなのがんばりや成長が見られると思うと、今、とっても「わくわく」そして、ちょっぴり「どきどき」しています。
さあ、みんなも、まわりにいる友だちや先生方と一緒に、わくわく、そして、ちょっぴり、どきどきの「すてきな学期」にしていきましょう。
もちろん、誰かが「すてきな学期」にしてくれるのを待っているんじゃなくて、「自分たちで」すてきな学期に、していってほしいと思います。
そのために、校長先生からの4つのお願いです。もう、わかっていると思いますが…これまでと変わっていません。
一つめ、どんなに小さくても大丈夫。「夢や目標をもとう」。
二つめ、自分はこう思う、自分はこうしたい、そういった思いを、「まわりに伝えよう」
三つめ、自分はもちろん、まわりの友だちや先生方の、「命を大切にしよう」
そして、四つめ。「○○したい」。この○○に入る、いろんな○○を見つけて、「○○したい」と、強く思える人になってほしいと思います。
さあ、みんなで、2学期も、がんばっていきましょう。
あっという間に、1学期が終わってしまいました。
4月から今日までの6ヶ月で、校長先生は、みんなのがんばっている姿をたくさん見ましたし、先生方からも、みんなのがんばりをたくさん聞くことができて、とっても、嬉しいです。一人一人が、本当によくがんばりました。
でも、一年が終わったわけではありません。10月1日には2学期が始まります。2学期でのさらなるがんばりのために、4月のはじめにみんなにお願いしたことを確認しておきます。
① どんな小さなことでもいいので「夢や目標」を持ちましたか?
② 自分の思ったことや感じたことを、「まわりに伝え」ましたか?
③ 自分や友達、先生の「命を大切に」しましたか?
そして、④「○○したい」と強く思うことがありましたか。
4月から今日までに、この4つができたかどうか、がんばろうとしたかどうかを、しっかりとふりかえる秋休みにしてほしいと思います。
また、2学期に会いましょう。
夏休みが終わっての新たなスタートに際して、1点お伝えします。
〇〇さんについて。8月16日にあった告別式で、遺族を代表しての最後のお話の中で、お母さんは、学校への感謝の思いを話されました。学校へ行かないとできない体験をたくさんさせてもらったこと、そして、たくさん可愛がってもらったことへの感謝を、笑顔で話されました。その話を聞いていて、きっと、〇〇さんも、同じ気持ちだっただろう、いや、同じ気持ちであってほしい、そんな思いで、最後に、棺(ひつぎ)の中の顔を見てみると、ここまで関わってきたみなさんの、そして、学校のしてきたことが間違ってないことを、「うん、うん」と、うなずいて教えてくれているような気がして、悲しいと同時に、本当に、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
また、お母さんは、その話の最後に、参列していた全員に向けて、「〇〇さんのおしゃべりだった姿、そして、いつも笑っていた笑顔を、忘れないでほしい。」そう言われました。
私たちにできることは、目の前にいる子どもたちと向き合うことです。〇〇さんが、遠い空から、おしゃべりしながら、笑顔で、見守ってくれていますので、これからも、自信をもって、目の前の鳥養の子どもたちに、精一杯、向き合っていきましょう。