同窓会

第20回同窓会 意見発表(平成21年度卒業生 内藤佳良子さん)

2024年1月18日 14時37分

私は、皆生養護学校を卒業後、旅館に就職しました。

仕事はパソコン作業でした。この頃はうまく話せず、文字盤でコミュニケーションをとろうとしていましたが、なかなか伝わらずもどかしい思いをしていました。

旅館での仕事を続けられると思っていましたが、支配人さんに「役場に行ってくれ」と言われ、旅館の仕事を離れることになりました。

役場での仕事もパソコン作業でした。単語を少し話せるようになりましたが、会話はできず、周りの人とうまくコミュニケーションがとれず、仕事を続ける自信を失ってしまいました。そして1年で契約更新されることなく、退職となりました。

約1年、ニートとして過ごした後、作業所に通うようになりました。作業所での仕事もパソコン作業でした。支援員さんに怒られ、泣いたこともありましたが、「辞めたい」と思ったことはありませんでした。

生活ではダイエットをがんばりました。電動車いす生活で活動量が少なく太ってしまいましたが、週3回CHAXの運動と食事量の見直しで痩せることができました。

できることを増やしたいと養和病院の外来リハビリに週2回、通いました。おかげで立ち上がること、歩くこと、話すことができるようになりました。

そして養和病院に再就職することになりました。ここではパソコン作業の他、立ち作業や電話対応を任されています。今は仕事中、自分からコミュニケーションをとっています。仕事は忙しいですが、楽しく通っています。

再就職して気づいたことは、①周りの人とコミュニケーションの大切さ。②出会いを通じて感じた、自分の視野の狭さ。③ニート時代があったからこそ、忙しく働ける楽しさ。多くのことを学びました。

今は気持ちが前向きになり、多くのことを学べる職場で働けるのが本当に嬉しいです。