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日誌

若鳥丸12月3日のようす

2017年12月5日 10時58分
2年生

12月3日(日) 境港帰港、下船    
風:北東1 天気:晴れ 気圧:1024.7 気温:10.4   水温:15.5 
 午前10時に境港に入港しました。朝食を食べた後、下船の準備を行いました。シーツ類の回収、船内清掃、部屋の片付けと掃除です。部屋チェックのために荷物を通路に出させると、大きな旅行カバンがたくさん積まれています。持ってきた食料品を消費して軽くなるはずでしたが、4ヵ所の寄港地で購入したお土産で大荷物になっていました。部屋チェックは乗船前の状態に部屋の復元が出来ているかを確認してもらうのですが、日頃から散らかっている部屋は、やり直しとなり大幅に時間をとりました。午後1時に下船式を行いました。生徒代表挨拶はとても立派にやってくれました。その後保護者の方の迎えで、それぞれが帰路に就きました。久しぶりの故郷、ゆっくりと自宅で過ごして欲しいと思います。今回の航海を振り返ると、出港前に2週連続で台風が発生したため、オーストラリア国際航海から国内航海に変更しましたが、若鳥丸による日本一周という貴重な経験を積むことが出来ました。その中には、出港する度に時化に見舞われたこと、期待していた五島列島では貧果に終わったこと、乗船実習中の愛知丸を見学したこと、東京海洋大学で講義を受けたこと、4ヵ所の港に入って寄港地活動を満喫したこと、停泊中に機関実習ができたことなどこれまでの先輩が経験できなかったことができたので、とても良い航海実習になったと思います。この航海実習は様々な方のご理解とご協力があって実現しましたので、感謝しなければなりません。実習生は1週間の充電期間を経て、来週の月曜日から登校になります。この航海が生徒の成長に繋がった事を信じています。長い間、日報を読んでいただき、ありがとうございました。ちなみに航海距離の合計は3508.1マイル、1マイルを1.852kmで計算すると、6496kmになりました。
 
下船前の大掃除         いよいよ境港入港!
 
入港前の整列!          入港後、喫水を確認
    
下船式、実習生代表挨拶    礼の深さに感謝の気持ちが表れます 

おいしいご飯を作ってくれてありがとうございました!


若鳥丸12月2日のようす

2017年12月5日 10時49分
2年生

12月2日(土)     
風:南西2 天気:晴れ 気圧:1028.0 気温:9.3   水温:18.4 波:2
 午前中はまだうねりが高い状況でしたが、次第に海況がよくなるということで、午後1時半から海洋観測を実施しました。前回は水深700mまでCTDを下ろしましたが、今回は浜田沖で水深157mまでしかないため、150mまでCTDを下ろし、連続的に水深、水温及び電気伝導度を測定しました。また、CTDに採水器を取り付けて、水深150mの海水を採水し、手を入れたり、口に含んだりして表面海水と違いを体感しました。生徒食堂にある電子海図に島根半島、境港が映りだすと、安堵の表情を浮かべる生徒、喜びを隠し切れず、テンションがあがる実習生たち、やっと故郷に戻ってきたという実感がありました。午後8時半には美保湾で錨泊しました。境港を目の前にして、いち早く境港に入港したい!と落ち着かない様子の実習生もいますが、夜間の入港は危険なので予定は変わらないと伝えました。経験したことがない32日間という長丁場の航海実習となりました。今回は日本近海を航行しながら複数の寄港地に上陸することもできましたが、1人の時間は持てず、身の回りのことをしながら、当直業務や食事当番、課題等、マイペースで取り組むことは許されず、時間に縛られながら、船酔いで挫けそうになりながらも、あと1日になりました。彼らのことを思うと、よく頑張ってきたと思います。航海が終わったら何をしたいのか聞いてみると、実習生たちの顔がほころび、私自身も楽しくなるので、あちこちで同じ質問をしてしまいます。
 
朝食のようす          メッセンジャー投下!
 
船橋当直、操舵中        150mの水を感じてみよう

下船式の挨拶を考えています

若鳥丸帰港

2017年12月4日 10時58分
2年生

12月3日10:00 若鳥丸は無事に境港へ寄港しました。

穏やかな秋晴れの中、帰ってきました。
 
みんな元気です。


若鳥丸12月1日のようす

2017年12月3日 11時31分
2年生

12月1日(金) 五島列島釣り実習    
風:北3 天気:本曇り 気圧:1026.0 気温:9.2   水温:18.7 波:2
 長崎を出港する日を迎えました。出港スタンバイ前にデッキに上がってから港外に出るまでの約1時間、実習服とウインドブレーカーでは凌げない寒さに耐え、最後の寄港地である長崎を後にしました。本日は、釣りをする五島列島を経由して、ようやく境港に向けて航行することになります。生徒の大半はあと数日で境港に戻って来られるという状況に、「もう少しの辛抱だから頑張る」「最後まで気を抜かないように頑張りたい」という心境にあるようです。本日は昼食後から釣り実習を行いました。事前に五島列島は釣りの聖地であると生徒に伝え、期待を高めてきたので、今までにない大漁を願っていました。前半組は午後1時に釣りを開始しました。さすがに慣れたもので、自分でサビキ仕掛けをセッティングして、餌を付けています。魚群探知機には海底に大型の魚の反応があります。水深40~50m、狙いは底魚です。魚の活性が高いときは一投目から釣れだしますが、針に付けたオキアミは付けた状態を保ち、魚の反応がありません。餌の付け替えの手間は省けて良いのですがアタリすらなく、しばらく沈黙が続きました。この沈黙を破ったのは38cmのイラ(アマダイに似ています)でした。その後すぐに、29cmのイトヨリダイを釣り上げました。釣れていない生徒に「さぁ、これからだぞ」と声を掛けたのですが、最後まで魚の活性は上がらず、餌はそのまま残ります。前半組に終了を告げていると、今回の釣りを一番楽しみにしていた実習生が針にキビナゴを付けていたので、「これが最後にしよう」と伝えて、アオハタ41cmとイトヨリダイ32cmを釣りあげました。本人も念願だったハタ科の魚が釣れて、寒さで強ばっていた顔も自然と笑顔になりました。これが本日最後の漁獲物でした。後半組は1匹も釣れず、魚からの反応を得られず、寒さで体が震え、手が悴む厳しい状況のため、気持ちが折れ掛かっていたので、少し早めに切り上げ、片付けをしました。
 
待望の1匹目はベラ科の魚!     血抜き作業
 
寒さで挫けそうになりながらも待つ  念願のハタ科(41cm)

若鳥丸11月30日のようす

2017年12月1日 09時44分
2年生

若鳥丸は本日9時、長崎港を出港しました。
11月30日(木) 長崎港小ヶ倉柳ふ頭入港中    
風:北西4 天気:本曇り 気圧:1020.4 気温:16.1   水温:19.1 波:
 今朝は雨が降っていたため、体操を中止にしました。本日は各教科の課題を提出する日となっています。午前中は海洋技術類型が燃料噴射弁の構造と噴射テスト、圧力調整および潤滑油フィルターの洗浄を行いました。約1時間ですが、エンジンが動いている航行中にはできない実習なので、できて良かったです。機関に関する理解がより深まりました。午前9時からは、船長類型は学習と舷門当直を行いました。昼食後の午後1時から上陸許可とし、お土産を購入したり、近くのスーパーに出掛けたり、ちゃんぽんを食べてきたようです。とても美味しかったと満足していましたが、船内で出された夕食を多く残しました。ミーティング後に課題を回収しましたがすべて終えた実習生は少なかったです。結局終わらなかった実習生もいて、普段の学校生活より提出物の状況は良いものの、楽をすること、やることを先延ばしにして結局間に合わないというところは変わらないな…と残念に思います。明日は4日間滞在した長崎に別れを告げ、境港に向けて出港することになります。残りの実習期間も3日となりました。
 
燃料噴射弁の仕組みを学び、噴射装置のテスト
 
噴射された跡は花びらのよう    燃料フィルターを外して
 
フィルターの洗浄         補機の始動

若鳥丸11月29日のようす

2017年11月30日 09時48分
2年生

11月29日(水) 長崎港小ヶ倉柳ふ頭入港中    
風:東北東2 天気:本曇り 気圧:1021.6 気温:17.1   水温:18.0 波:
 昨夜は雨が降ったようです。体操のために外に出ると、デッキは濡れ、岸壁には大きな水たまりが出来ていました。今日は朝から寄港地活動なので雨が降らないことを願っています。明日は各教科から渡された課題の提出日になっており、夜中まで課題をして、起床点呼に寝ぼけたままの生徒や遅刻した者がいました。午前中は全員で平和公園と長崎原爆資料館に行きました。停泊している場所の最寄りのバス停「小ヶ倉」からバスに乗車して、路面電車に乗り継いで行きました。路面電車については、観光地を回るように1日乗車券を購入しました。原爆資料館ではゆっくりと館内を見て回り、戦争の悲惨さや恐ろしさを再認識できたようです。その後は帰船時刻を設定し、班別研修としました。中華街で食事をして、観光名所をめぐり満喫している生徒もいれば、建物の外観だけで終わってしまった実習生もいました。彼は若鳥丸まで約1時間半を歩いて帰ってきました。起伏のある道のり、私なら途中で挫折すると思いますが、歩ききることに感心しますし、若さを感じます。この長崎を出港すると、いよいよ12月3日に境港に戻ります。あと少しで日本一周するとともに、実習が終わります。次第に心配になってきているのが、実習生が楽しみにしている釣りが出来るかどうかです。

集合写真
 
夕食は牛丼、歩き疲れておなかペコペコ。肉増し増しです!!

若鳥丸11月28日のようす

2017年11月29日 14時35分
2年生

11月28日(火)長崎港小ヶ倉柳ふ頭入港    
風:Calm 天気:晴れ 気圧:1023.7 気温:19.8   水温:18.9 波:
 本日は長崎に入港します。天候は晴れて暖かく、海はとても凪いでいます。長崎の入港を歓迎してくれているかのようです。長崎港に入る前に、当直者が右舷側に軍艦島らしき島を見つけました。ブリッジに上がり海図で確認すると、正解でした。双眼鏡を覗くと、風化したコンクリートの建物が数棟確認できました。午前8時55分に長崎港に入港し、午前中に専門科目のテストを行いました。範囲は課題や航海実習中に学習したことから出題し、合格点は60点、不合格は再テストになります。答案用紙にざっと目を通した感想は、、、残念な結果になりそうです。午後からは班別研修で約10名が外出しましたが、すぐに帰って来ました。若鳥丸が停泊した場所は、長崎駅まで徒歩2時間、タクシーで30分とかなり距離があります。この近くにはすこし歩けばスーパーやコンビニがあるくらいです。明日はバスと路面電車を利用して、平和公園と原爆資料館に行き、その後は班別研修になります。昼食は各自になるので、中華街などでちゃんぽんや皿うどんを食べたいという声を耳にしますが、残金がなく外食できない生徒はおにぎりを作って持って出るかもしれません。地図と観光地のパンフレットを見ながら、どこに行くか考えていました。
 
軍艦島です             食事当番、皿洗い中

今日の食事当番

若鳥丸11月27日のようす

2017年11月28日 11時52分
2年生

11月27日(月)    
風:東北東4 天気:晴れ 気圧:1022.8 気温:21.9   水温:24.4 波:3
 昨日は出港するといきなり大きな揺れに見舞われ、船酔いが続出しました。毎度毎度出港する度に時化になります。調子よく口笛を吹いた生徒がいたからでしょうか。境港に戻るためには日本海を通らないといけないのですが、「長崎を出港した後、日本海を通りたくない」という声が聞こえてきます。11月3日、境港を出港してすぐに過去に体験したことがないほど船が大きく揺れ続け、船酔いから逃れられない辛さを体験することになりました。相当な恐怖心を植え付けられているようです。本日は揺れが大分収まりましたが、軽い船酔いの者がいます。午後には揺れも落ち着いたので、トカラ列島西方海域で海洋観測を行いました。自分たちで表面水温や透明度、水色を測定しました。機械の操作が必要なCTDについては、乗組員の方にお願いして、ワイヤー長を800mに降ろして、水深ごとに水温と塩分を測定しました。それと併行して、蓋をしたペットボトルとカップ麺の発泡スチロール容器を降ろし、水圧によって容器がどのように変化するのかも試してみました。結果としては、ペットボトルは数ヶ所のへこみがみらる程度でしたが、カップ麺は圧縮されて元の大きさの約3分の1のサイズになりました。その外に、水深700mの海水をくみ上げることも試みましたが、装置が上手く作動せず、失敗に終わりました。長崎を出て2回目の海洋観測をする予定にしているので、実際に深海の水温や塩分を体験してもらいたです。
夜のミーティング後は、元気が有り余って大声を上げたため、何度も注意をしまた。 
3/Oよりオートパイロットの説明  採水器を閉じる錘をおろす
 
水深700mの水圧により変形    水深700mの海水を感じる 

若鳥丸11月26日のようす

2017年11月27日 11時11分
2年生

11月26日(日) 16時に那覇を出港しました。   
風:南2 天気:本曇り 気圧:1019.3 気温:24.9   水温:23.6 波:
 本日は晴れ間がなく、天気予報も雨予報で、午後から降り出しそうです。午前8時半から上陸許可とし、生徒9名が食料品の買い出しに行っていました。残りはゲームや睡眠、課題などそれぞれ自分のペースで過ごしていました。昼食後に、昨日から若鳥丸の近くに停泊している愛知県立三谷水産高等学校の実習船「愛知丸」を見学しました。生徒食堂に案内していただき、船長挨拶後、4班に分かれてブリッジやエンジンルーム、生徒食堂、デッキのそれぞれで機器やカツオ一本釣りの説明を受けました。若鳥丸と比べて通路や天井等の設計の違い、操業に適した構造、搭載されている機器を見ることができ充実した時間になりました。また、航海日程や寄港地活動、当直の時間、船内ルールなどにも違いがあり、特に3ヶ月という航海期間には若鳥丸の実習生にとって衝撃的で、愛知丸の実習生に感心していました。午後3時半、出港スタンバイ、次第に雨脚が激しくなり、出港作業が大変だと思っていると、愛知丸の乗組員の方々と実習生が見送りに来てくださいました。みなさんが雨に濡れながら、ずっと手を振り続けてくださったことに感動ました。ケアンズでの国際交流ができませんでしたが、他校の実習船とこのように交流できたことはとても良かったと感じています。愛知丸の皆様、ありがとうございました。
 
朝食のようす          愛知丸見学
 
一本釣りの竿を持たせてもらう  出港見送りありがとうございました。

若鳥丸11月25日のようす

2017年11月27日 11時05分
2年生

11月25日(土) 那覇新港入港中   
風:北東2 天気:晴れ 気圧:1024.1 気温:21.7   水温:23.2 波:
 本日は朝食に東京入港時に頂いた果物ジュースを1本ずつ生徒に配りました。ありがとうございました。午前8時15分揚錨、午前9時那覇新港に着岸しました。入港作業も慣れてきて、船長類型の生徒は船体を守るために岸壁と船の間にフェンダーを入れる作業をするのですが、今回は失敗せず上手くできました。午前10時に上陸の許可が下りました。大半は徒歩やタクシーで国際通りに行き、昼食やお土産を買ったようです。沖縄そばやご当地アイスなどを食べてきたようです。節約のために近くのスーパーで総菜を購入し、船内で食べる者もいました。また、国際通りに行く途中の泊漁港内の鮮魚売場でそれぞれマグロを安く購入し、夜食に刺身とどんぶり、にぎりにしてみんなにご馳走していた実習生もありました。こちらはマグロが安く手に入るようで、生徒が「美味しい」と顔をほころばせながら食べている様子を見て、無性に食べたくなります。夕食前の帰船点呼には全員が間に合いました。これまでの遅刻等の罰直として、午後6時から舷門当直を7名に1時間ずつ交代でさせました。午後5時過ぎに、愛知県立三谷水産高等学校の愛知丸に乗船している生徒が若鳥丸を訪船し、船内を見学していきました。三週間のマグロ漁を終えて、本日入港したようです。本校生徒と同じ2年生と専攻科の生徒です。彼らは3ヶ月の航海実習を行っています。明日はダイビング実習だそうです。
 

那覇に上陸!どんな街なんだろう? 夕食は大盛りカルボナーラ
                  (食当の3人)    
    
手作りマグロの中落ち丼とにぎり   舷門当直
(近くの漁港内鮮魚売場で安く購入)