日誌

海洋科2年生航海実習 25日目

2022年7月6日 17時39分
2年生


7月5日(火)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船25日目、台風も瀬戸内方面を東に進行するため予定通りの日程で進むこととなりました。毎朝の恒例となったウォーキングで目を覚まします。午前中に部屋整理を行い出港に備えます。現在、境港周辺海域でイカが漁獲されていますので、初日は境港沖で行うこととなりそうです。また、今回の実習では、イカの解剖実験や6次産業の学習としてイカの真空パック詰めを行い1次生産者の商品化についても実験していきたいと考えています。今晩は、美保湾に錨泊し他船の動向をうかがいたいと思います。生徒たちの様子は、出港前まで家に帰りたいという生徒もいましたが、出港してみるとイカ釣りを早くやってみたいという好奇心から「どのくらいのサイズが釣れますか?」とか「釣ったイカは刺身で食べることができますか?」といった質問が後を絶えません。ちなみに漁獲したイカは、本校の食品・ビジネス科に渡し、実習製品の原材料として活用されます。あと一部を海洋科の生徒に持たせますので、食育という教育観点からご家庭で食べていただきたいと考えています。ぜひ、保護者の方は調理していただき、食事の中で生徒たちから実習の様子などを聞いていただけたらと思います。 以上、本日の報告でした。


      中野港をウォーキング


     昼食は若鳥ハンバーガーです


    いよいよイカ釣り実習スタート!


     無事出港!大山をバックに!


    投錨スタンバイ!舵は任せて!

 
   ワッチ交代します。お疲れ様でした。

海洋科2年生航海実習 24日目

2022年7月5日 14時46分
2年生


7月4日(月)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船24日目、この航海ものこり一週間を切りました。生徒たちは皆元気に船内生活を過ごしています。現時点でこの航海を振り返ると、多少の船酔いはあったものの体調不良者や大きなけが等がなく安心しております。残りの航海もこの様子で行ってくれると助かります。さて今日は午前中に船内の大掃除を行いました。毎日船内の主要箇所は掃除を行っていますが、今日は時間をかけ、隅々まで掃除をしました。特に床は汚れやすい箇所ですので念入りに磨きました。通常区域を清掃後に床を磨きます。全員にメラミンスポンジを持たせ靴の擦れた後などを磨き落とします。はじめのうちは、「先生!終わりました!」と言ってくるので、チェックをすると汚れが落ちていないのでやり直しをさせます。すると「この汚れは取れません!」と言ってくるので、私が強くこすると見る見るうちに汚れが消えていきます。そうれを見ると生徒たちは何も言わずに頑張ってくれます。やはり、「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、誉めてやらねば人は動かじ」といったところでしょうか。いよいよ明日は漁場に向けて出港となります。台風も南にそれましたので安全第一で頑張ってきたいと思います。以上、本日の報告でした。


       ウォーキング風景


       朝食はトーストでした


       床磨き頑張っています


海洋科2年生航海実習 23日目

2022年7月4日 17時43分
2年生


7月3日(日)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船23日目、どんよりとした曇り空でスタートしました。体操の後、4kmほどウォーキングして体を目覚めさせます。今日は、午前中に手釣り用の仕掛けを作成しました。甲板長の指示のもと慣れない手つきで仕掛けを作ります。手釣りの仕掛けにはスッテ(イカを釣る専用の針)を3本付けますが、テグス(ナイロン製の糸)を結ぶ手つきもぎこちない状況で船員指導のもと一人一仕掛けを作成しました。その後船尾に移動し、手釣り用の釣り台を船尾に取り付けました。午後からは、甲板長から操業に関するオリエンテーションを行い、作業内容の説明をしていただきました。イカ釣り機はドラムが回転しているので危険であるとか、漁獲したイカはサイズごとに分けて一本ごとに冷凍することなどを説明していただきました。何分初めてのことですので、どの程度イメージできたかはわかりませんが、大まかなことは理解したと思います。実際に操業を始めていくと理解できるでしょう。これで準備も終えましたので、あとは出港してから頑張るだけです。気になるのは台風の進路状況だけですね。コースも当初より南側を通過する予定ですが気が抜けません。それてくれればと願うばかりです。以上、本日の報告でした。


    イカの手釣り仕掛けを作ります


     船員に習って仕掛けを作成中


     一人一人が1セット作ります


   手釣り用の釣り台を組み立てます


  ローラーの組み立ても慣れてきました


     釣り台を取り付け中です

海洋科2年生航海実習 22日目

2022年7月4日 17時38分
2年生




7月2日(土)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船22日目、今日も朝から快晴です。若鳥丸の周辺も週末ということで早朝から釣りを楽しむ人が多かったため、ランニングをやめてウォーキングを行いました。生徒たちも陸上ということもありリラックスしながら、朝の心地よい潮風を吸い込んでいました。今日の作業は、昨日取り付けたイカ釣り機にライン(道糸)と仕掛けを取り付けました。初めてのことなので、船員の説明を聞きグループごとに作業を開始しました。まずは200mのラインをイカ釣り機に巻き付けます。これまで学習したロープワークの技術がこの場で試されます。無難に結べる生徒もいれば、四苦八苦する生徒もいます。わからない生徒は船員に指導していただきながら、巻き付けます。200mもあるので、途中、縒りがかかってしまい、もつれさせる者もいましたが何とか巻き取り仕掛けを装着していきます。中には自分を釣ってしまう生徒も数名いました。明日は、手釣り用の仕掛けを作成します。現在、台風4号が発生し日本の南の海上を北北西に進んでいますが、若鳥丸では生徒の安全を最優先に考えながら実習を行いますので、ご安心ください。状況によっては、日程の変更もございます。以上、本日の報告でした。


         朝の散歩


   イカ釣り機にラインを巻いていきます


     ロープワークに苦戦中?!


    ライン作業に手間取っています


     ラインに仕掛けを装着します


    針に気を付けながら作業します

海洋科2年生航海実習 21日目

2022年7月4日 17時33分
2年生


7月1日(金)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船21日目、久々に陸上での体操から1日が始まりました。天候もよく朝から清々しい初夏を感じる朝でした。体操後、ダッシュやランニングを行いましたが、皆息を切らせ肩で呼吸をするくらい体がなまっていたように感じました。朝食後、8時からイカ釣り機などの機材を海洋実習棟から運び、機材の組み立てを行いました。一般の方はご存じないでしょうが、イカ釣り機は日本の誇る最高傑作で世界シュアの9割以上を日本製の物が占めています。扱いやすさから耐久性まで、流石メイドインジャパンといったところでしょうか。今回のイカ釣り実習では、イカ釣り機(いかとりくんという名称です)を8台装備して行います。近年、イカは不漁ですが今年こそは大漁になることを祈っております。また、イカ釣り機以外にも手釣りでイカを釣り上げることも行いますので、生徒にイカが釣れる感触を体験してもらいたいと考えています。近年は、手釣りのほうがサイズの大きいものが漁獲されているので楽しみにしています。メインはスルメイカですが、手釣りだと大型のケンサキイカ(シロイカ)やヤリイカなども普通に釣れるので期待してお待ちください。 以上、本日の報告でした。


       ランニング風景


     ローラーを組み立てています


     「いかとりくん」搬入完了!


    ネットローラーを取り付け中!


     ネットを舷に取り付けます


    台座にイカ釣り機を設置します

海洋科2年生航海実習 20日目

2022年7月1日 18時09分
2年生

6月30日(木)正午位置 SAKAI-KOU

 乗船20日目、あっという間にこの実習も残り3分の1となりました。昨夜は、美保湾で錨泊し、境港や米子の風景が生徒たちをホームシックにさせていました。生徒たちに言わせると最初はとても長く感じたそうですが、色々な港での活動や多くの指定航路の学習をしていたらこの20日間は意外と早かったという意見が多く聞こえています。生徒の中にはまた鹿児島に行きたい!と言っている生徒も多く「俺!鹿児島で就職したい!」という生徒も数名いました。こんな感じで、相変わらず賑やかに船内生活を過ごしています。10時30分に境港に入港し、海洋科の先生方の顔を見ると話したくてソワソワしている生徒もおり、早く上陸したくてたまらないということが手に取るように伝わります。また今日は、入港時に学校PR用の撮影がありましたので、入港する際はだらしないことがない様に注意をしましたが、きちんとしていたのでこれからもこの調子で頑張ってもらいたいと心から感じました。着岸前にドローンが飛んできて若鳥丸を撮影していた時の彼らの表情は少し大人になった表情を見せていました。明日からイカ釣り実習の準備となります。 以上、本日の報告でした。


      美保湾での朝の体操
        

      揚錨作業を見学しています


      少し凛々しくなったかも


     あ!総合高校が見えるぞ!


    無事着岸!やっと帰ってきました!


    入港してもやることはいっぱい

海洋科2年生航海実習 19日目

2022年6月30日 12時46分
2年生


6月29日(水)正午位置 35°-31.3N 133°-19.8E

乗船19日目、昨日隠岐から美保湾まで戻ってきました。久々に見える懐かしい景色に生徒たちも「家に帰りたい!」と多くの者がつぶやいている船内です。今日は、各種教科で出題された課題を完成させるため、未提出者をしっかりと指導しました。本航海は、ほとんど凪でしたので、例年よりも進捗状況は良いと思います。国語の課題でこの航海実習で自分が成長したところを述べる作文に取り組む生徒がほとんどですが、一部生徒は、社会や保健の課題にも取り組んでいました。ここまでを振り返ると集団で行動することや任された仕事はできるようになってきたと思います。時間も大半の生徒は守れるようになりましたが、一部の者が朝起きることができなかったり集合時間ギリギリだったりといった現状です。当直業務中も責任感を持って取り組むことができるようになりつつあります。この調子で頑張ってもらえたらと感じています。夕食は、ステーキが出されたので生徒たちはいつもよりお代わりし、美味しそうに食べていました。気に入ったメニューだと合掌する前は騒がしくなりますが、いざ食べ始めるとナイフ&フォークの音しか響かなくなるため、私には滑稽に見えます。 以上、本日の報告でした。


   美保湾での朝の体操

        昼食はタラコパスタ

      機関当直も板についてきました

   チャートワーク中です

        当直交代します

         夕食はステーキでした!

海洋科2年生航海実習 18日目

2022年6月29日 09時37分
2年生


6月28日(水)正午位置 36°-03.3N 133°-07.0E

 乗船18日目、朝5時に隠岐諸島島前の島々に囲まれた那須ノ瀬に到着しました。天候は晴れ、波もなく最高の釣り日和となり、早朝から彼らのテンションも上がってきています。投錨後に釣りを開始しました。このクラスは釣り初心者が多く、仕掛けを組むのに手間取る生徒も多いですが、今日の釣りはこれまでと異なる餌釣りでしたので楽しみにしていた生徒も多くいました。徐々に明るくなる中で竿をたらすと、わかりやすいビクビク!といった感触が釣竿を伝ってきます。はじめのうちは、ベラやウマズラハギといった魚が多く釣り上げられ、小物はリリースしました。開始して30分くらい経過すると型の良いイサキが釣れはじめました。その引きの強さに生徒たちも興奮状態になり「上がらない!」「重すぎる!」とか言いながら巻き取っていました。途中、朝食をはさみ実習を再開しました。結局のところ漁獲総数としては40匹を超える大漁となりました。ちなみにリリースしたものはこの数には含みません。ジギング実習ではよい結果が出なかったので嬉しさが伝わる実習となりました。次のイカ釣りではもっと漁獲出来たらと意気込む生徒たちでした。以上、本日の報告でした。


    ウマズラハギ釣り上げました


      いいサイズのカサゴです


     36cmのシマイサキです


   大きなウマズラハギに満面の笑みです


    特大サイズのイサキGET!


    頑張ってイサキを釣り上げました

海洋科2年生航海実習 17日目

2022年6月28日 09時48分
2年生


6月27日(月)正午位置 34°-32.0N 130°-53.2E

 乗船17日目、昨晩は山口県宇部市沖の周防灘に錨泊しました。ここ数日、深夜にゴソゴソと活動している生徒がおり、昨日も当直に2名が遅刻しました。毎日のように時間を守るよう注意喚起をしていますが、特定の者がなかなか守れない状況です。前半はこのような事はありませんでしたが、実習を折り返してこの状況は良くないので再度ミーティングでも時間を守ることの重要性を説明しました。これで改善するとは思いませんが、こちらとしても言い続けるしかない現状です。午前中に関門海峡を通過しました。昨年入港した岸壁が見え、昨年が懐かしく思えます。この一年を振り返ると色々なことがありましたが、彼らもいろいろな面で成長しているので陰ながらサポートしていきたいとあらためて思います。午後は山口県見島沖の八里ケ瀬という瀬でジギング実習を行いました。前回、室戸沖では釣れませんでしたので今日こそは釣らせてやりたいと気合を入れて皆で取り組みました。魚群探知機の反応もあり、鳥山も立っていたので期待値はMAX!いざ開始!結果は、コダイ1匹(7cm)、ウッカリカサゴ1匹(33cm)フエダイ?1匹(14cm)以上、3匹でした!残念!明日にかけます。本日の報告でした。


      揚錨作業中の一コマ


   後ろに見えるのが関門海峡大橋です


    竜宮城(赤間神宮)をバックに


     関門マーチスを発見しました!


      引っ掛かりました(笑)


   30cmオーバーのウッカリカサゴ

海洋科2年生航海実習 16日目

2022年6月27日 10時21分
2年生


6月26日(日)正午位置 33°- 53.9N 132°- 36.9E

 乗船16日目、昨晩は来島海峡の東にある燧灘(ひうちなだ)で錨泊を行いました。少しガスがかかった曇り空の下、本日もいつもの日常が始まりました。今日のイベントは来島海峡航路を航行することです。この来島海峡は、広島県と愛媛県の沖合にある海峡で潮の流れがとても速いことで有名な海峡です。朝食後、生徒1名が来島マーチスと交信後、海峡に進入しました。ちなみに船長コースの生徒は、この航海で必ずマーチスとの無線電話による交信を行っています。また、航路内にある電光掲示板で潮の流れる方向や強さなどを知ることができます。航海士は、色々な情報を集めて船舶の安全運航を行いますが、彼らも同様のことを体験し学ぶことで航海士に一歩ずつ近づいていくのです。ちょうど潮の流れが南から北に変わる転流時ということで、大きな潮の流れがありませんでしたが、舵を握る者としては嬉しい限りです。午後からは、某民放局で有名な無人島の横を通過しました。生徒たちには数日前に伝えていましたが、300mくらい沖合を通過したため、トロッコレールや水路なども確認でき、生徒たちも興奮していました。帰宅した際に聞いていただければと思います。 以上、本日の報告でした。

    揚錨中!錨鎖を確認しています


   来島海峡航路の電光表示を確認中


   来島海峡大橋をバックに記念撮影


    航行する船舶を確認しています


      もしや!あの島は?!


     某TV番組で有名な由利島です