参加したのは、本校が総合的な探究の時間で取り組む「鳥取学」において、鳥取駅前の活性化をテーマに地域探究を進めている生徒5名です。

ワークショップでは、まず「現在のわたしたちの時間の過ごし方」を具体的に共有しました。
「平日の放課後」「試験期間の放課後」「休日」に、「だれと」「どこで」「何をしているか」をシートに書き出し、伝え合いました。
「友達と食べながら話す」「図書館や家で勉強する」「友達とカラオケに行く」といった日常の過ごし方から、「部活があるので自由に使える時間があまりない」といったリアルな状況まで、一人ひとりが包み隠さず話しました。

次に「理想のわたしたちのまち」をテーマに活発な意見交換が行われました。「どんなことがしたいか」「集まりたくなるまちの要素は何か」などを付箋に書き出し、目標達成シート(マンダラチャート)にまとめていきました。
「靴や古着などの買い物をしたい」
「座席数の多い場所でいろんな料理が食べたい」
「コンセントのあるフリースペースで、お金を使わずに過ごしたい」
「映画館の後にすぐご飯屋さんに行けるなど、移動時間を短縮したい」
「季節ごとの行事を楽しみたい」
「映えスポットでTikTokを楽しみたい」
これらの意見は、市の職員や大学教授の方々にとって「とても新鮮だった」と好評で、会場は大変盛り上がりました。


生徒たちは自らの思いを、予算や既存の枠にとらわれずにまっすぐに伝えることができました。再整備事業にどれくらい反映されるかはこれからのことですが、自分たちの声がまちづくりの議論の一端を担っているということを、生徒たちは改めて実感したことと思います。鳥取市の未来を考える上で非常に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
