修立地区では災害時における避難場所がいくつか指定されています。まずは公民館、そして小学校が避難場所となります。テレビ等で避難場所が案内される際、公民館が指定されているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。そして、災害状況によっては、避難者の受け入れ先を拡大しなければならないことも想定され、そのような時、中学校や高校も避難所となることがあります。
このようなことを受け、今回本校の施設である第2体育館を訓練場所として利用していただきました。体育館の場所や体育館の広さ、トイレなどの施設があるかどうか、そういったことを体験していただくことで、いざという時少しでも役立つ経験をしていただきました。
この訓練は修立地区の皆様によって運営されました。高校で地区の避難訓練を行うことは初めてだったため、ここに至るまでには修立地区公民館長様や関係の皆様と何度か打ち合わせを行いました。
当日、少しだけ訓練にお邪魔しましたが、薄日が差すものの、体育館はかなり寒く、今年起きた能登半島地震や阪神淡路大震災、東日本大震災が思い起こされ、避難された方々がどれほどの思いで日々を送られたのか、その心中を考えずにはいられませんでした。
また、避難所に設置されるテント、簡易トイレ、段ボールベッドや炊き出しも用意されていて、より具体的な訓練となるよう工夫されており、参加されたみなさんの納得度や満足度は高かったのではないかと思いました。
災害は起きないことが一番ですが、いざという時に備えておくことが最も大切なのだと改めて感じることができました。私たちももう一度、自分の生活空間の中で災害への備えをしているのか振り返る必要がありそうです。