毎年12月1日は「世界エイズデー」。本校ではこのタイミングをとらえ,誤解や偏見のない適切な理解を促すとともに,自分そして大切な人の保健衛生について自分事として考えることを目的に,啓発物の配布も含めたのキャンペーンを行っています。
今年は,朝のホームルームの時間を利用して,各クラス保健委員が啓発物を配布し,エイズをはじめとする性感染症について説明し,ともに考える学習会を持ちました。これに並行して学校図書館でも関連書籍を紹介し,エイズについての生徒の適切な理解を促すよう工夫しています。
このキャンペーンの事前学習として,昨日(12月5日)鳥取市保健所の方をお招きし,各学年各クラス保健委員会を対象として,エイズをはじめとする性感染症の正しい知識と予防について説明をしていただきました。ポイントは次のとおりです。
▶エイズは,HIV(ヒト免疫不全ウィルス)に感染することで免疫力が低下し,普段はかからないような感染症やがん等の症状になった状態のこと。
▶誰もがかかる可能性はあるものの,適切に予防しているのであればむやみに恐れる必要はない。
本日(12月6日)のキャンペーンでは,こうしたご指導をもとに各クラス保健委員が学習会を運営しました。保健所から提供いただいたリーフレットに目をやる生徒も多くいました。
パンデミックの影響もあり,新型コロナウイルス感染症に多くの意識が行きがちな昨今ではありますが,HIV感染は21世紀になった今でも根絶されているものではありません。今日のキャンペーンを一過性のものにしてはならないと思っています。
そこでキャンペーンの一環として,学校図書館でエイズに関する書籍を紹介するとともに,パネル展示も行っています。自分を,そして自分の大切な人を守るためにも,この機会にHIV感染に少し関心を持ち,図書館に立ち寄った際はぜひ見ていただきたいと思っています。

