第3回開催:ゲストは島根大学教育学部の先生方および学生の皆様
11月21日(土)、「未来の教師育成」プロジェクト『第3回次世代教師塾』を開催しました。今回のゲストは、島根大学教育学部の先生方および本校卒業生でもある大学生の皆様です。

島根大学教育学部の紹介
はじめに、諸岡教授より、島根大学教育学部の概要や特徴、入学試験のパターンなどについて、分かりやすく説明がありました。特に、島根大学の大きな特徴である「1000時間体験学修プログラム」は、地域社会や子どもとのふれあいを中心とする教育体験活動であり、「船上山アカデミー」「サンタクロースになって訪問ボランティア」「こども自然体験合宿大山スキーキャンプ」など、さまざまな実践的な活動があります。生徒たちは興味津々の表情で、諸岡先生の話に耳を傾けていました。

教員の仕事内容と魅力
続いて、吉田特任教授から、教員の仕事内容について主に4つのポイントが紹介されました。
① 子どもたちの人生に関わる仕事
② 子どもたちの人格形成に関わる仕事
③ 社会から期待されているやりがいのある仕事
④ 地域文化の継承と創造へ貢献する仕事
参加者の多くは、①②のように子ども個人に関わる視点はすでに持っていたものの、③④のような社会的な視点についてはあまり考えていなかったようで、メモを取りながら熱心に聞き入っていました。また、「学術も文化もスポーツも、世界で活躍する日本人はたくさんいるが、みんな学校で教育を受けて育った」という言葉には、シンプルながらも強い説得力があり、参加者たちは真剣な表情でその言葉を受け止めていました。そして最後に、「ぜひとも郷土の先生に!」というメッセージが、参加者たちの心に深く響いたようでした。

リアルな大学生活の話
後半は、大学生2名との交流会が行われました。参加者は2グループに分かれ、それぞれ別会場で行われました。大学生からは、高校生活で取り組んできたこと、教師を目指そうと思った理由、実習時のエピソード、一日の生活の流れ、1000時間体験学修での取り組み、参加者へのメッセージなど、現役大学生ならではの生の声を聞くことができました。参加者からの質問にも、丁寧に答えてくださいました。

さらなる意識の深まり
今回は、2学期期末考査直前という時期にもかかわらず、将来教員を目指す約30名の生徒(1・2年生)が参加しました。第1回・第2回では現役の小学校や中学校の先生方から話を聞きましたが、今回は大学の教育学部の先生方や実際に教職を目指して学んでいる大学生から話を聞くことができ、新たな視点で刺激を受け、意識をさらに深めることができました。
今年度最後の「次世代教師塾」でしたが、参加者たちにとって非常に有意義な経験となりました。本当にありがとうございました。