本選には予選を通過した4つのグループが登場。それぞれが取り組んできた1年間の研究活動を踏まえ,その成果や気づき等についてプレゼンしました。この本選には,審査員として外部から専門家をお招きしただけでなく,1年生も参観。さすがに緊張感の漂う時間となりました。
本選の審査をお願いしたのは次の3名の先生です。
▶公立鳥取環境大学環境学部 准教授 甲田 紫乃先生
▶鳥取県教育委員会高等学校課 指導主事 植田 美穂先生
▶鳥取県教育委員会高等学校課 指導主事 河口 泰丈先生
本選に出場した研究テーマはそれぞれ次のとおりです。
▶夕焼けを再現する教材の開発
▶アイスプラントとの混植による塩ストレス緩和効果について ~土壌編~
▶コイルとコンデンサーを用いた光速測定の可能性
▶セミの抜け殻キチンナノファイバーに関するパンとカビと餅の物語
本校理数科では,創設当初からSTEAM教育の視点と指導手法を重視するとともに,効果的な発表スキルの習得にも力を入れています。その成果が発揮され,聞き手の興味関心そしてサイエンスマインドを刺激する発表ばかりでした。発表後,参加生徒から質問が活発に出されたのもうなづけます。総じて,研究レベルの高さと理数科生徒の成長を実感した本選となりました。

審査の結果は次のとおりです。
▶最優秀賞 セミの抜け殻キチンナノファイバーに関するパンとカビと餅の物語
▶優秀賞 アイスプラントとの混植による塩ストレス緩和効果について

最優秀賞及び優秀賞を獲得したグループは,令和6年1月28日(日)に開催される鳥取県理数課題研究等発表会に出場します。健闘を祈りたいと思います。
本校理数科生徒は,それぞれが集積した科学的な知識や知見を駆使して「なぜ?」「どうすれば?」の解明に取り組んでいます。そのプロセスはもちろん,「行きづまり」や「失敗」だらけ。でも,目指す者にしか,壁も,行きづまりも,失敗も現れません。だから鳥取東高校は,生徒が果敢にチャレンジするプロセスを大切にし,課題研究の意義をそんなところにも見出しています。本校理数科は今後も授業を大切に学び続け,理数科ならではの活動や研修をとおして「科学する心」をさらに鍛えていきたいと思います。
日頃から本校理数科をご支援ご指導くださっている大学関係者そして地域の皆様,本当にありがとうございます。おかげさまで生徒は着実に成長しつつあります。
そして中学生の皆さん,納得いくまで探究活動に挑戦でき,真剣に取り組むからこその喜びを味わえる,そんな鳥取東高校理数科で学びませんか?