卒業式 式辞
2017年3月13日 13時52分卒業証書授与式 式辞
ひと雨ごとに春の息吹が感じられる佳き日に、学校医 県立中央病院 星加忠孝様をはじめ、多くのご来賓の皆様方のご臨席を賜り、平成二十八年度鳥取県立鳥取養護学校卒業証書授与式を挙行できますことに、心から感謝申し上げます。また、保護者の皆様におかれましては、成長されたお子様の姿をご覧になり、感慨もひとしおのこととお察し申し上げます。誠におめでとうございます。ただ今、授与しました卒業証書は、皆さんが今日まで学校生活を頑張り続けた努力の証です。そして、入学以来,みなさんの成長を願い、見守り、応援し続けてくださったご家族の方の愛情の証です。
小学部5名の皆さん、卒業おめでとうございます。この六年間で皆さんは、心も体も大きく成長しました。今年度の学習発表会では、多くの方とのふれあいを通して、表情や声、動きで自分らしさを発揮してくれました。四月からは中学生。自分で考えて行動することが増えます。体調を整え、心の準備をして中学生活に望んでください。
中学部7名の皆さん、卒業おめでとうございます。中学部では、小学部の時よりも友だちとの関係も広がり、深くなったことでしょう。興味あることも増え、そして将来について考えることもありました。4月からは高校生です。高校生活を有意義に過ごすために、目標をしっかりもち、一歩ずつ歩んでいってください。
高等部11名の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、今日をもって鳥取養護学校を巣立っていきます。今日まで本当によく頑張ってきました。皆さんの頑張りは後輩たちがしっかり受け継いでいってくれます。これからも自分の可能性を信じて、目標に向かって前進してください。私たちは皆さんを応援しています。
さて、今年度1年間を振り返ってみると、県内では10月に鳥取県中部地震、2月には33年ぶりの大雪が降り、記憶に残る年となりました。本校では、10月の学習発表会で、これまでと少し変え、一人一人が主人公として、これまでの学習や生活で培ってきた力をより発揮できるように、発表の仕方や場を工夫しました。小学部では「身近な人と一緒に楽しむ」、中学部では「誰かのために役割を果たす」、そして高等部では「みんなに思いを伝えて表現する」と、学部の段階に応じて広がりのある発表内容になりました。ご覧くださった方から「子どもたちが精一杯活躍している姿をたくさん見ることができて本当に良かったです」「一人一人の持ち味が出ていて、すてきな発表会でした」などの感想を多くいただきました。このように行事を通して、みなさんのすばらしい姿を見ることができました。また、普段の授業で頑張る姿もたくさん見ることができました。鳥取養護学校で学んだこと、考えたこと、感じたことをもとに、将来に向かって小学部、中学部、高等部の全課程を修めて巣立つみなさんの門出をお祝いし,更なる成長と活躍を心から期待します。
最後に、本校の教育に深いご理解と温かいご支援を賜りました、保護者の皆様と関係機関の皆様に対して、心から感謝申し上げますとともに、卒業生の皆さんの輝かしい未来を祈念いたしまして、式辞といたします。
平成29年3月13日
鳥取県立鳥取養護学校 校長 藤田 則恵