日誌

平成26年度 第2学期始業式式辞

2014年10月1日 17時00分

 季節の変わり目とは不思議なものです。本当に秋らしい気候となりました。
   さて、今日から第2学期です。皆さん一人一人が、第2学期「自分はこんなことを頑張りたい」そんな思いをもってこの式に臨んでいることと思います。
  「目標をもって生きる」ということは、とても大切なことです。特に皆さんのような若くて自分の人生の基盤をつくる時には、「志を持つ」ことがとても重要だと思います。

  私は、これから2つ、皆さんにこうあって欲しいと思うことお話します。
  1つ目は「勇気をもってチャレンジしよう」ということです。新しく何かを始める時には、エネルギーが必要ですし、失敗をしてしまうのではないか等、いろいろ不安がつきものです。
  終業式でもお話しましたが、K君は「高等学校英語弁論大会」に出場しました。本校では初めてのことでした。出場するまでには、いろいろ不安もあったのではないかと思います。後で聞くと、各高等学校から参加した生徒たちの多くは、海外での生活経験のある人、または海外留学の経験のある人であったようです。そのような生徒たちの中で、K君は堂々とスピーチし、本当に見事であったと他校の先生方からも評価していただきました。

  「障子を開けてみよ、外は広いぞ」。この言葉は、トヨタグループの操業者である豊田佐吉さんの言葉です。外には、学校の中では決して経験できない広い世界がある。その世界を経験することによって、人は大きく成長することができるのだと思います。
  Yさんは、車椅子マラソンに参加し続けています。Yさんのお母さんが言われました。「最初は勝てる大会しか向かいませんでしたが、今では勝てないと思われるような大会でも参加します。」と。ここにYさんの心の成長が感じられます。Yさんは、この大会に出場し、たくさんの生きる勇気や元気を得ているのではないかと思っています。
 また、中学部のT君は、ずっと学校に来れなかったのですが、夏休み明けから学校に来ています。教室ではなく、生活訓練室で担任の先生とお話したり、一人で勉強して帰るということですが、これもT君の新しい自分を求めるチャレンジです。皆さん一人一人が、向かうものは様々だと思いますが、何かに向けて勇気をもってチャレンジしてほしいと思うところです。

2つ目は、「健康に気をつけて、継続して取り組もう」ということです。2学期の後半、特に12月以降はとても寒くなります。体に気をつけて生活したいものです。
 さて、この写真は、小学部のS君です。毎朝、頑張って教室まで長いマラソンです。1学期終業式でも、特に2組から9組の皆さんが、頑張っておられる移動やからだの学習のことを紹介しました。2学期も一人一人が継続して何かに頑張ってほしいと思っています。「継続は力なり」、一歩ずつの積み重ねはとても大切です。

  さて、2学期には、「創立40周年記念学習発表会」、「障がい者芸術文化祭」があります。記念学習発表会に向けた取組は、各学部ですでに始められていると思います。  本年度は、創立40周年記念の学習発表会ですので、児童生徒、保護者、教職員が力を合わせて盛り上げ、記念すべき学習発表会にしたいと思っています。
  また、11月に開催される「障がい者芸術文化祭」は全国大会であり、その大会では、県内特別支援学校が合同で手話の歌や合唱をすることになっています。この大会も、9月の大会のように感動のステージとなればと期待しているところです。 
    
  今学期は、特に中学部3年生、高等部3年生においては新しい学校等への  入学試験に向かったり、特に高等部3年生においては就職をはじめとする卒  業後の進路を決定していく重要な時期になります。先生、御家族、関係機関等の方々と相談しながら、自分の目指す進路に自らの意志をしっかり持って向かって欲しいと思います。
  最後になりましたが、第2学期も児童生徒の皆さんが健康で、実りのある  学期となりますよう祈念し、第2学期始業式の式辞といたします