校長日誌

仲間を増やすために【職員会(12.6)】

2023年12月6日 16時45分

教員が足らない、講師の先生がいない、という教員へのなり手、特に、特別支援学校の教員を希望する方が、少なくなっているという現実について。

まず、みなさんに問題です。「あなたが教員を目指そうと思ったきっかけは何でしょうか」もっと言えば、「あなたが、特別支援教育に関わろうと思ったきっかけは何でしょうか」。心に思い浮かべてやってください。当然いろいろかと思いますが、私は、元々小学校の教員をしていて、そのときにLD等専門員の方と出会ったのが、「特別支援教育について学ぼう」と思ったきっかけでした。おそらく、みなさんの中にも、「人との出会い」が、教員になりたい、特別支援教育を学びたい、と思ったきっかけだったという方は多いのではないかと思います。

話を戻すと、今、特別支援学校の教員を希望する方が減っています。人が足りない、という話は、今に始まったことではないですが・・・。県としても、何とか、特別支援学校の教員を確保したい。もちろん、この問題は、特別支援学校に勤務する私たちにとっても、決して無関係ではありませんし、もっと言えば、特別支援学校に通う子どもたちにとっても、大きな問題であることは、言うまでもありませんので、私たちとしても、県にまかせてばかりではなく、できることはしていきたい。

では、私たち特別支援学校の教員、一人一人にできることは何か、と考えたときに、その一つが、「特別支援学校で働くことの魅力」を、伝えていくこと、発信していくことかと思っています。先ほど、特別支援学校の教員をめざすきっかけの多くは、「人との出会い」ではないか、と言いました。だとすれば、私たちこそ、鳥養の魅力を発信し、病弱教育、肢体不自由教育の素晴らしさを、まわりに伝えていく使命がある、そう思っています。

その一つとして、来年度も、教育実習を数名引き受けることにしています。地道な取組かもしれませんし、担当するみなさんにとっては、安全確保という面で、とても不安が強いかもしれませんが、未来の鳥養を守っていくためにも、積極的に受け入れていこうと思っていることをご理解いただければと思います。

合わせて、これからの時代は、発信力が大事だと思いますので、ホームページ等でも、本校の魅力を存分に伝えていってもらいたいですし、みなさんの実践は、全国に出ても、決してひけをとりませんので、ぜひ、みなさんの実践を、積極的に雑誌に投稿したり、コンテストに応募したり、そういうチャレンジも、ぜひお願いできたらと思います。また、教員へのきっかけが、人との出会いではないと思われた方、きっとその中にも、教職員、仲間を増やしていくヒントがあると思いますので、ぜひ、できる行動をしていってください。

関連して、県の取組として、鳥取県で教員になることの魅力を積極的に発信していく「とっとり教採アンバサダー」という取組があります。各学校種から一人ずつ選ばれて、毎年6名程度の教員が、ポスターのモデルになったり、動画でメッセージを発信したりする役割を担うんですが、今回、特別支援学校の代表として、河原教諭が選ばれました。先週の金曜日には、教育長直々に委嘱されておられまして、来年の9月頃まで、特別支援学校教員の「広告塔」として、活動されることになります。河原教諭には、特別支援学校の魅力を、存分に伝えてもらえたらと思いますし、授業の様子をビデオ撮影されたりすることもあるかと思いますので、まわりの方々もご協力をよろしくお願いしたいと思います。

本年度も8ヶ月が終わり、あと4ヶ月、3分の1を残すところとなりました。ここからは、あっという間に過ぎていきますので、気を緩めず、これまでどおりで、よろしくお願いします。