校長日誌

【PTA役員会(12.5)】

2023年12月5日 16時45分

役員の皆さん、お疲れさまです。

前回の役員会が9月でしたので、それ以降の学校の様子について、少し長くなりますが、お伝えできればと思います。

まずは、ずっとお伝えしてきていた災害時の避難について、9月の終わり、秋休み中に、看護師、介助職員も含めた全職員での避難訓練を実施しました。起こる確率は低いですが、津波や電源が喪失した際の避難について、中央病院別館の利用も含めて、無事に避難できることが確認できましたことを、ご報告させていただきます。

続いて、10月の「わくわくフェスタ」では、保教の会としても、文化部のみなさんを中心に、みなさんで会場を盛り上げていただきまして、ありがとうございました。また、子どもたちの発表に関しましても、保護者のみなさんに一緒になって盛り上げていただいて、本当にありがとうございました。

私は、一人のおばあさんの姿が印象に残っています。そのおばあさんは、自分のお孫さんの発表だけではなく、その会場で発表したすべての子どもたちに対して、まるで全員が我が孫のように、家族のように、発表の一言一言にうなずき、時には、胸の前で手を合わせて祈るように見ておられたかと思うと、時には、「がんばれ!」と叫び、必死に手拍子をし、発表が終われば、割れんばかりの大きな拍手を子どもたちに届けてくださっていました。全員に対してです。その姿を見て、「こういう方に、学校は見守られているんだなあ」と、本当にありがたく思いました。

ところが、その後も、それぞれの学部の発表を見ていますと、そのおばあさんだけでなく、実は、どの会場でも、どの保護者さんも、自分のお子さんはもちろんのこと、そのほかの子どもたちに対しても、本当におしみのない拍手や声かけをしていただいていました。思えば、これまでも、参観日などで、その姿を見ていたはずなのですが、私は、そこに気づけていなかったんだなあと思います。みなさんの、「鳥養の子は、どの子も大切にしたい」というあったかい思いを、今回、しみじみと感じる機会となりました。改めてですが、ふだんから、本当に、ありがとうございます。

また、10月の終わりには、エプソンという会社の協力で「ゆめ水族園」を開催しました。テレビで放送されたり、新聞にも載ったりしましたが、本校の体育館や自立活動室が、本当に水族館になったかのように映像が映し出されていて、子どもたちも、とても楽しんでいました。その様子の一端が、テレビのニュースで流れていましたが、多くの子どもたちが写っていて、インタビューを受けている中学部、高等部の生徒も、本当にしっかりとした受け答えで、感心しました。近くでよい催しがあっても、なかなか体験したり参加したりすることが難しい子どもたちもいる中で、本当にいい機会になったなと思います。

また、保教の会としては、執行部のみなさんが中心となられた研修会・茶話会、そして、体育部が中心となられたミニ運動会と、この後、報告があるようですが、どちらもとても盛況だったと聞いています。他の行事と重なって、私はよう参加しませんでしたが、研修会は、救急対応について、とても勉強になったという声を聞いていますし、また、運動会は、とても楽しかったという感想を多数聞いております。本当にお疲れさまでした。

最後に、子どもたちのエピソードを一つ。私は、朝、事務室前に立って、子どもたちを迎えているのですが、その最中に、こんなことがありました。一ヶ月くらい前になります。ある子が体調を崩して、一週間ぐらい休んでいて、久しぶりに学校に登校してきました。その子を迎えて、みなさんならどう声をかけられるでしょうか。ちなみに私は、「久しぶり。よくなった?よかったねえ」と声をかけました。その後も、いろんな職員から声をかけられていたのですが、そんな中、ある子が、その子を見つけて、車椅子ですれ違いながら、こんなふうに伝えていました。「○○さん、さみしかったよ。」と。私は、その言葉を聞いて、いろんなことを考えさせられました。まずは、友だちのお休みを、友だちの問題ではなく、自分のこととして捉え、自分の気持ちを伝えているというところで、まずは、すごいなあと思いましたし、その「さみしかったよ」と言った子も、実は、休むことが多い子でしたので、ひょっとしたら、自分も休んだときに、「さみしい」と思っているのかもしれないなあ、また、ひょっとしたら、学級で、「○○さんがお休みです。さみしいね」という会話があったのかもしれない。または、ご家庭で、学校のことを話していて、「○○さん、休んだんだ。さみしいね。」と家族に言われていたのかもしれない。で、どの状況を想像しても、とても、ほっこりした気持ちになるんですが、もっと考えると、「さみしい」の裏返しとして、学校に行くとさみしくない。学校に行くと友だちに会える。先生に会える、そういった気持ちが、子どもたちの中にあるのかなあと思い、とても嬉しい気持ちになると同時に、どの子も、そう思えるような学校にしていきたい、という思いを強くしたところです。

あっという間に、本年度もあと4ヶ月となりました。最後のまとめをがんばっていこうと思っています。