校長日誌

令和6年度の始まりにあたって【職員会(4.1)】

2024年4月1日 16時45分

本年度も校長を拝命いたしました、中谷と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

令和6年度の始まりにあたり、鳥養で働くみなさんへ、校長として、私からお伝えしたいことをお話しします。

私は、基本的に、みなさんの「やる気」や、それぞれが持っておられる「力」を、まるごと信じたいと思っています。何があろうと、最終的な責任は私にありますので、皆さんは、思った通りに、持てる力を、存分に発揮していただければと思います。

ただし、当たり前の話ですが、何をやっても許されるというわけではありません。「鳥取養護学校で働く」という枠組みの中での、何をやっても・・・ですので、そこをはっきりさせておきたいと思います。「鳥取養護学校で働く」という枠組みとして、私が考えていることを、三つお伝えします。

まず一つめ。私たちは、「学校」という組織、「子どもたちが学ぶ」場に勤務しているという枠組みです。だとするならば、私たちは、子どもたちが「よりよい学び」をしていくために、何をするべきか、何ができるのか、それぞれの立場で、いつでも、そこを考えて、取り組んでいかなければならない、そういう仕事である、という枠組みです。あわせて、「学校」は、私的な塾などではなく、公的な組織ですので、優先されるべきは、自分のやりたいことではなく、学校としての教育目標、学校経営方針に沿った、組織的な取組である、ということをご理解ください。

二つめ。私たちの学校は、「特別支援学校」です。病弱、肢体不自由という障がいはもちろんのこと、併せ有したり二次障がいだったりして、様々な障がいのある子どもたちが通ってくる学校です。ということは、一般の学校とは違うニーズがあるわけで、それぞれのニーズに合わせた教育、支援を展開していくことが、本校の存在意義であるという枠組みです。逆に言えば、一般校と同じことをやっていては、本校が存在する意味がなくなる、ということです。

三つめ。鳥養は、たくさんの職員が、たくさんの職種の方が、働くところです。そして、それこそが本校の強みであり、それぞれの職種に、優劣はありません。ここにお集まりの皆さん、それぞれに役割があり、どの役割も、なくてはならない大事なものである、という枠組みです。教員、事務職員、司書、看護師、介助職員、給食に関わる皆さん、警備員、清掃の方、それぞれに、なくてはならない役割があります。校長も、人間としてえらいわけではなく、単なる役割です。鳥養は、それぞれが、自分の役割を果たすと同時に、お互いの役割を理解し、互いの存在をリスペクトし合いながら、協力して働く場である、そういう枠組みです。もっと言えば、私たちがこの鳥養に集まったのは、たまたまではありません。鳥養の子どもたちが、みなさん一人一人を必要としているから集まってきています。つまり、子どもたちにとって、鳥養にとって、みなさんお一人お一人は、なくてはならない大切な存在であることを、改めて、この場で、確認しておきたいと思います。

以上、この3つの枠組みの中で、それぞれの力を、存分に発揮していただきたいと思います。一年間、どうぞ、よろしくお願いいたします。