お招きした松本孟さんは米子市在住で、1977年10月に鳥取県で拉致されたとされる、松本京子さんの兄です。「拉致問題被害者の人権、家族の思い」と題して、前半は、鳥取県総務部人権局人権・同和対策課の宮田晴江さんから、①拉致問題とは ②鳥取県の拉致問題被害者について ③日韓政府間の動き ④解決のために など、拉致問題の概要を説明していただきました。後半はインタビュー形式で松本孟さんにご講演いただきました。

この講演会には本校生徒、職員だけでなく、保護者、地域の方々を含めた約920名が参加しました。拉致問題について一つ一つ丁寧にお話しをされる姿に、報道だけでは伝わってこない家族の思いを感じ、この問題の重大さを知ることができました。早期解決を願う気持ちはもちろんのこと、当たり前に存在している人を失うことの恐ろしさに思いを巡らせ、日々当たり前に過ごしてきた自分たちを振り返り、これまでと違う視点で「人権」について考える良い機会になりました。