同窓会

第19回同窓会 体験発表①(安野祐平さん)

2020年1月30日 17時31分
 

 「めざせ ! 2020東京パラリンピック!」 

                                                   安野 祐平
                     恵子

 私、安野祐平は本校の同窓生で、「ワークなぎら」に通所しながら、パラリンピックを目指すアスリートです。
「レーサー」と呼ばれる競技用車いすを使って、トラックやロード種目に取り組んでいます。この車いすは、軽量でスピードが出るように素材や形状が研究開発されています。選手と「レーサー」には一体感も求められます。一定のルールのもと、各選手の身体や感覚に合ったものにカスタマイズされるとともに、細かなフィーリングについては選手が日々の練習のなかでトライ&エラーを繰り返しながら、自分仕様の「レーサー」に仕上げていきます。

 競技レーサーに出会ったきっかけは、皆生養護学校中学部卒業後、進学した鳥取聾学校の陸上部に入部したのがきっかけです。高1の時、初めて「鳥取さわやかマラソン」に生活用車いすで参加しました。そして、高2の5月に初めて競技用レーサーで「2007年関西空港マラソン」に参加しました。
 「ゴールに向かって風を切る感覚が気持ちいい」そう思いました。ずっと先輩選手に教えてもらいながら親子で練習をしていましたが、2014年9月 ジャパンパラリンピック山口大会で、養和病院の石丸理学療法士さんと出会い、筋トレ、練習メニューの相談などをアドバイスして頂くようになりました。 
 そして厳しい練習の結果、

2015月7月 第26回日本パラ陸上競技選手権大会 男子 T33 800m 日本新記録

2015月9月 2015ジャパンパラ陸上競技大会 男子 T33 800m 日本新記録更新

2018年には、日本一を決めるジャパンパラ陸上競技大会と日本パラ陸上競技選手権大会に出場し、それぞれ21.15秒と23.17秒で優勝することができました。

 そして、平成28年度より鳥取県強化B指定の選手となり、パラリンピックを目指すため100mに絞ることにしました。
 その頃(2017年1月より)出会ったのが、熊本保健科学大学の山本行文先生です。
山本行文先生は熊本在住の日本の車いすアスリートの先駆者で、車いすマラソンの選手として、アイレスベリー、ソウル、バルセロナパラリンピックに出場されておられます。また、1983年~1992年シーズンの車いすマラソン日本記録保持者で、1998年の長野パラリンピック開会式では聖火リレーの最終ランナーを務められました。

 陸上競技を始めて13年になります。いろいろな偶然やさまざまな方とのご縁があり、日本選手権、ジャパンパラへ参加するアスリートへと成長しました。
今の目標はやはり「世界の舞台に立つ」こと。『東京パラリンピック』100m出場です。練習を重ね必ず夢を実現できるよう頑張ります。

 今まで以上にがんばります。応援よろしくお願いします。ありがとうございました。