2年1組が訪問させていただいたのは,ニセコの自然を守り,ニセコの恵みを享受するクラフトアロマブランドの「HIKOBAYU(ヒコバユ)」さん。北海道の豊かな生態系を尊重した持続可能な産業経営について直接学びました。
「HIKOBAYU(ヒコバユ)」さんはニセコを舞台に持続可能な森林管理を行っていらっしゃいます。この過程において,伐採により生じる未利用資源を有効活用することに注目。北海道に自生するトドマツを自社で水蒸気蒸留してアロマオイルを抽出し,製品化してらっしゃいます。
会社名の由来となった「蘖(ひこばえ)」を体感すべく,生徒はニセコの森林散策に出かけました。
少しひんやりする空気の漂う初秋のニセコ。針葉樹の多い森に特有の爽やかな香り。時折聞こえる野鳥のさえずり。風がそよぐたび,囁くように聞こえる葉音。いつの間にか少し穏やかな気持ちになったのは,マイナスイオンの働きだけではありませんでした。

ニセコの自然に溶け込んで,森の循環についてお話をうかがった後,「HIKOBAYU(ヒコバユ)」さんの施設をお借りしてエッセンシャルスプレー作りに挑戦しました。
原料はもちろん,厳選された自然由来のものばかり。樹々が,そして葉が放つ芳香を体全体で浴びながら,自然の恵みに感謝し,そして自然とのつながりを享受する営みを体験しました。
森の香りには,北海道の懐の深さや優しさもブレンドされていたのでしょうか。穏やかに,ゆったりとした時間を愉しむかのような生徒の表情が印象的です。

スタッフのみなさんのご厚意で作らせていただいたエッセンシャルスプレー。東高生活の1日の始まりや自宅学習スタートのきっかけにちょうどいいかもしれませんね。ニセコの森が,東高生を爽やかに,そして優しく応援してくれることも感じられるのですから…。