鳥取東高校の正面玄関。来校くださったみなさまを素敵な生け花がお迎えします。季節を感じられる草花は,お客様にくつろいでいただく応接室にも…。いずれも,本校華道部生徒の作品です。
華道部は,日々のお稽古を重ね,学校祭での成果発表等に加え,入学式や卒業式といった式典時におもてなしの花を生けています。季節の草花を日常生活に取り入れ,東高生そして先生方に,華やかさや癒しを感じていただければ…という思いを込めて,活動しています。
そんな生徒をご指導くださるのは遠州流 山本 智子先生。部員一人ひとりの個性を大切にしてくださり,部員が学んできたことを活かしつつ,草花と空間の調和について丁寧に指導してくださっています。
今月の花材は次の5つ。
▶ひまわり ▶スターチス ▶ソテツ ▶シャクヤク ▶ドウダンツツジ
このうち,ソテツとドウダンツヅジについては鳥取東高敷地内のものを使いました。山本先生のご指導のもと,部員一人ひとりがテーマを掲げて生けた作品が次のようなものです。テーマの一つに「埴輪」があるのですけれども,みなさま,どの作品に「埴輪」をお感じになられますか?
華道部はこうして毎月,季節を感じられる作品を校内にそっと置いてくれています。ふと目が行き,草花の持つ流麗な線の美しさと優雅さに心が癒される感覚を覚えることも少なくありません。その花材の出生の趣きを尊重し,その特徴を最大限引き出すように…と,部員一人ひとりが心をこめて生けることを大切にしている証なんだろう…と,そう思います。
正面玄関(6月) 応接室(6月)
鳥取東高は,四季の変化に応じて自然の有様を豊かに表現する華道部の活動と部員一人ひとりのさりげない心遣いで,今日も華やかさと潤いある1日を過ごしています。