「化学カードゲーム(沈殿編)」と銘打って授業がスタートしました。
沈殿するイオンの組み合わせを考えることが授業の柱でしたが、この分野は面白い分野ではありますが、覚えることも多く、勉強する生徒たちにとっては「ちょっと苦手」と感じる人も多い分野でしょう。
今日は先生手作りのカードを使いゲーム感覚で沈殿について考えていきました。
陽イオンカード9種類23枚、陰イオンカード6種類30枚、合計53枚から6枚ずつをグループメンバー4人に配り、配られたカードの中から陽イオン、陰イオンを沈殿が出来るよう複数枚組み合わせ、場に出していきます。沈殿が作れなければ場からカードを1枚引いていきます。手持ちカードが無くなった人が勝ちとなります。
ですが、どの組み合わせで沈殿ができるか分かっていても、配られるカードによっては全く沈殿物を作成できず、大量のカードを持って困り果てている生徒もチラホラ。「陰イオンばかりなんですよ~」と泣き言を言っている生徒、「来い!」といってカードを引く生徒、2周ほどでカードが無くなる生徒、と大いに盛り上がりました。途中、どんな組み合わせで沈殿物ができるのか整理する時間もあり、先生から、「あと1か月だからもうこのくらいは簡単にまとめてくれないと困るね~」というプレッシャーもかかりながら、生徒たちは楽しみながら知識を確認していきました。
途中先生から、「はっきりと分からなくても、そのモヤモヤや疑問を大切にしてほしい。大学でそういったことを引き続き勉強してみてもいい」といった話がありました。
授業終了後、生徒たちに感想を聞くと、「とても面白かった!」「面白いし、知識の確認に役立った」「意外と覚えていないことにびっくりした」といった積極的に学習に臨んだ様子がうかがえる言葉を聞くことができました。
この中から未来の科学者が誕生してくれそうな予感のする授業でした。