校長日誌

令和5年度の始まりにあたり【職員会(4.3)】

2023年4月3日 16時45分

〇本日、令和5年度がスタートするにあたり、私から皆さんへ、ぜひお伝えしておきたいことを2点お話しします。

〇まず1点目。皆さんの「役割(役職、担当等)」についてです。皆さんの役割の一つ一つに、人間的に「えらい」とか「えらくない」とかの差はありません。当たり前のことですが、「校長だから、皆さんより人間的にえらい」などということは決してありません。あるのは、単なる役割のちがいです。そして、学校という組織において、どの役割も、なくてはならない大切なものであるということです。もっと言えば、鳥取養護学校にとって、皆さん一人一人は、なくてはならない大切な存在であるということです。ぜひ、ご自分の役割に「誇り」「プライド」をもって仕事をしていただきたいと思いますし、合わせて、どの役割に対しても「敬う気持ち」を忘れないでほしいと思います。先週、企画委員会、主事主任会に参加しましたが、主事、主任の皆さんが、それぞれの役割に、真摯に、前向きに取り組んでいこうとされている姿がとても伝わってきて、嬉しくなりました。本日、校長として、皆さん一人一人に、それぞれの役割を安心してお任せします。どうぞよろしくお願いいたします。

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〇続いて2点目。この一年間、私が大事にしたい「言葉」「思い」についてです。3月に出された「鳥養通信」を読みました。その中で副校長先生が「前進」という切り口でまとめられていた文がありました。昨年度、この鳥取養護学校で皆さんが大事にされていた思いとして、コロナ禍でいろいろなことが停滞しがちな世の中においてでも、少しずつでも「前に進もう」とされてきた皆さんの意思が伝わってきました。そして、それを読み終えた私に浮かんだのは「さらに前進させたい」という思い、そして、「どんまい」という言葉でした。だれかが失敗したとき、まわりが「気にするな」「次をがんばれ」という意味でかける言葉だと思います。人が前進しようとするとき、当然、失敗することもあります。失敗しないで生きていくほうが難しいとさえ思います。でも、失敗を恐れていては前に進めません。子ども達も同じです。成長して周りが見えるようになり、周りとの比較で自分を見ることができるようになった子ども達にとって、いちばん嫌なのが失敗することです。失敗することで、自分がどんな目で見られるのか、自分がどんな思いをするのかを知っているからです。皆さんも同じかと思います。でも、失敗のない前進はありません。むしろ、失敗するからこそ、前進できるのだと思います。だからこそ、子ども達にも、皆さんにとっても、「どんまい。」「大丈夫、次はできるよ。」「だから、もう一度やってみようよ。」そんな「あったかい言葉」であふれているような、そんな学校にしていけたらと思っています。

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〇失敗ばかりの校長で、皆さんにはたくさんご迷惑をおかけすることと思います。でも、自分に「どんまい」と語りかけ、少しずつでも前に進んでいきたいと思っています。どうぞ、この一年、よろしくお願いいたします。