役員の皆さん、お疲れさまです。
あっという間に、本年度の半分、1学期が終わりました。この6ヶ月の間、保護者の皆さん、特に執行部、役員の皆さんには、保教の会の運営だけでなく、学校の取り組みを、あたたかく見守っていただき、改めて、本当にありがたいことだなあと感じているところです。ありがとうござました。
短い秋休みを経て、先週から、いよいよ後半の2学期が始まりました。学校としましては、この2学期も、子どもたちが「安心できる」学校をめざしていきたいと思っています。
学校が安心できる場であるからこそ、子どもたちは、ちょっと冒険してみようかな、あるいは、ほんのちょっとだけ新しいことに挑戦してみようかな、と、とても小さく、でも、勇気のある一歩を踏み出すことができる。その積み重ねが、自信となって、成長となって、「次に、◯◯したい」という思いへとつながってくる、そう思っています。
子どもたち一人一人の居場所であり、安心できる場所としての学校へと、職員一同、がんばっていきますので、2学期もどうぞ、よろしくお願いいたします。
で、子どもたちが、その一歩を踏み出す機会として、来週末には、学校としての大きなイベントの一つである「わくフェス」を開催いたします。子どもたちが冒険や挑戦を積み重ねた成長を、保護者の皆さんに、少しでも感じていただければと思っていますので、ぜひ、見に来てやってください。
それでは、今日も、よろしくお願いいたします。
今日から、新しい学期、「2学期」が始まります。
今日からまた、みんなのがんばり、難しい言葉で言うと、「挑戦」や「成長」が見られると思うと、今、とっても「わくわく」そして、ちょっぴり「どきどき」しています。みんなも、まわりにいる友だちや先生方と一緒に、「わくわく」そして、ちょっぴり「どきどき」の「すてきな学期」にしていきましょう。もちろん、誰かが「すてきな学期」にしてくれるのを待っているんじゃなくて、「自分たちで」すてきな学期にしていってほしいと思います。そのために、校長先生からの3つのお願いです。もう、わかっていると思いますが…
一つめ、どんなに小さくても大丈夫。「夢や目標をもとう」。
二つめ、自分はこう思う、自分はこうしたい、そういった思いを「まわりに伝えよう」。
三つめ、自分はもちろん、まわりの友だちや先生方の「命を大切にしよう」。
さあ、みんなで、2学期も、がんばっていきましょう。
1学期が終わりました。子どもが亡くなるという悲しい出来事もありましたし、体調を崩して入院した子どもたちも、休みの多かった子どもたちも少なくなかった、よいことばかりではなかった、とは思いますが、何とかこの日を迎えることができましたし、子どもたち一人一人の成長を感じた1学期でした。体制を変えた中、ここまで、それぞれに、いろいろなご苦労があったことと思います。まずは、今日までのみなさんのがんばりに感謝したいと思います。
また、なんと言っても、今日の子どもたちの発表がよかったです。もっと言えば、聞いている子どもたち、まわりで取り囲む皆さんも含めて、すごく一体感があってとてもよかったです。私としては、とても嬉しい時間でした。
小学部。〇〇さんのニュースキャスターさながらの発表では「伝えたい」という気持ちがとてもよくでていたと思います。かぼちゃを運ぶ寺谷先生も、見ていてなぜか笑ってしまいました。いやいや笑顔にさせられました。〇〇さんの発表は、急遽のアナログへの変更でしたが、それがまたよかったと思いました。トラブルは必ずある。そこにどう対応するかが、特別支援学校の醍醐味かと思っていますし、見事に対応されました。待っている子どもたちもまったく動じてなくて、「待てば何とかなる」「何とかなりそう」そう思えているとしたら、すごいことだなあと思いました。〇〇さんのやりなおしも、それがあったから、みんなの一体感が出たのかなと思います。
中学部。〇〇さんにはびっくりしました。私はドキドキでしたが、中学部の先生方を見ると、わりと平然とされていて、「今の〇〇さんならできる」そういった信頼があるようにも感じられて、すごいなあと思いました。はっきりと伝わる、いい声でした。〇〇さんは、ここもトラブルを感じさせない発表でした。特に正直なところがよかったです。何でも「したい」ではなく、したくない、嫌な気持ちを表現していくこと、また、こちらがそれをくみとっていくことも大事だと改めて思いました。
高等部。〇〇さんは、前に出たときには眠っていたと思ったのですが、順番がきてふと見ると起きていました。やっぱり感じるのかなあと思いましたし、そういったところにも意志の強さを感じる発表だったと思います。また、〇〇さんの欠席は残念でしたが、最近のがんばりは、皆さんも知っているとおり、本当によくがんばっているなあと思います。出席していたら、いつもの、低い、よくとおる声で、発表してくれたことと思います。
で、全体として、私が式のたびに、ずっと、しつこく言い続けている3つのこと。「学校教育目標」の中の「めざす児童生徒の姿」を短くしたものですが、発表の中にちりばめられていてとてもうれしく思いました。で、発表した子どもたちは、今日は、自分の気持ちをよく伝えてくれたなあと思います。でも、今日、私が式をとおしていちばん感じたのは、聞いてくれる人がいるから、聞く側の子どもたちが、一生懸命聞こうとしているからこその「伝えたい」「伝えよう」だなと、改めて思いました。もっと言えば、皆さんがふだんから、子どもたちの思いを聞こうとしているから、知ろうとしているから、大事にしようとしているからこそ、「伝えたい」「伝えよう」という子どもたちが育ってきていると感じ、普段のみなさんのがんばりに改めて感謝したいと思ったところです。
秋休みは、ほんのわずかな期間で、修学旅行やわくフェスへの準備等もあろうかと思いますが、とりあえずの区切りとして、一息ついていただいて、2学期から、また、よろしくお願いします。
あっという間に、1学期が終わってしまいました。
4月から今日までの6ヶ月で、校長先生は、みんなのがんばっている姿をたくさん見ましたし、先生方からも、みんなのがんばりをたくさん聞くことができて、とっても、嬉しいです。一人一人が、本当によくがんばりました。
でも、一年が終わったわけではありません。10月1日には2学期が始まります。2学期でのさらなるがんばりのために、4月の始業式でみんなにお願いしたこと、これまで、何度も言い続けてきたことを確認しておきます。
一つめ。「①夢や目標をもとう」どんな小さなことでもいいので「夢や目標」を持ちましたか?「○○したい」と強く思いましたか?
二つめ。「②まわりに伝えよう」自分の思ったことや感じたことを、「まわりに伝え」ましたか?
三つめ。「③命を大切にしよう」自分や友達、先生の「命を大切に」しましたか?
4月から今日までに、この3つができたかどうか、がんばろうとしたかどうかを、しっかりとふりかえる秋休みにしてほしいと思います。
また、2学期に会いましょう。
<開会行事 あいさつ>
本年度、本セミナーの事務局をしております、鳥取養護学校 校長の中谷と申します。本日のセミナー開催にあたり、東部地区の特別支援学校を代表してご挨拶申し上げます。
鳥取県内における「障がい福祉」について、みなさんは今、どのような実感を持たれているでしょうか。「まだまだ厳しい状況にある」そういった実感の方が多いのも現実かもしれません。ただ、以前と比べ、一歩ずつではありますが、確実に、充実してきていることも間違いありません。それもひとえに、本日お集まりの皆様方をはじめ、多くの事業所、福祉関係者等の皆様のご理解とご協力のたまものであり、この場をお借りし心より感謝申し上げます。また、一方で「よく知らない」「よくわからない」と言われる方も多いのではないでしょうか。本セミナーは「障がい福祉サービス」の概要や県東部圏域の「障がい福祉サービス事業所」の活動内容等について、まずは知る機会を設定することで、生徒本人、保護者、福祉関係機関、そして学校が、より連携をとりながら進んでいけるようにと、今から十数年も前に、特別支援学校の教職員によって立ち上げられ今なお、受け継がれてきているものです。今日の機会が、将来の豊かな生き方に夢を抱く子どもたちと、その夢の実現に向けた伴走者であろうとされている福祉関係の皆様をつなぐ、有意義な一日となりますことを願ってやみません。どうぞ、より主体的な参画をお願いできたらと思います。最後になりましたが、ご講演を快く引き受けていただいた、鳥取県福祉保健部の眞野様、米澤様をはじめ、事業所説明会に参加していただく各事業所の皆様に、心より感謝申し上げ、そして本日の盛会を祈念して開会の挨拶といたします。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
<閉会行事 あいさつ>
皆さん、今日のセミナーはいかがだったでしょうか。「障がい福祉サービス」の概要を知ることで、これまでとはちがった未来を描いた方、また、事業所とつながる「希望の糸」がはっきりと見えた生徒もいるかもしれません。一方で、なかなか将来とのつながりが見えなかった方もいるかもしれません。どちらにしても言えるのは、今日の機会は、ゴールではなく、これから「障がい福祉」とつながっていく「きっかけ」であり、スタートである、ということではないかと思います。そのような、未来へつながる機会を提供していただいた、鳥取市障がい福祉課の担当様、各事業所、福祉関係者の皆様へ心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。また、本セミナーを開催するにあたりご尽力いただいた各特別支援学校の進路指導担当の皆様へ感謝するとともに、今日、参加された生徒の皆さんの未来が、希望に満ちあふれたものとなることを願い、閉会の挨拶といたします。本日はご参加いただき、誠にありがとうございました。
あっという間に、夏休みが終わってしまいました。体感的にとても短い期間だったと思いますが、その中でもいろんなことがあったかと思います。
高等部ふれあいコースの修学旅行では、引率された皆さんの子どもたちを大事にされている姿が伝わってきて本当に嬉しくなりました。
また、夏季セミナー、人権教育、ICT、カイゼン等の研修、進路に関わっての現地研修、避難訓練、同窓会、と、学びの機会、出会いの機会を企画していただいた皆さんのおかげで、本当に良い学び、出会いができました。
先週の木、金と香川県で開催された中四国地区病弱教育研究協議会では、中学部の自立活動の取り組みを竹原先生、石井先生が発表されました。他県の先生方からも絶賛の声をいただきました。私としては、子どもたちの実態把握、子どもたちの姿から出発した実践であり、チームとしての実践であったこと、つまり、普段の取り組みそのものであったことを、まずは誇りに思います。決してお二人の単発的な取り組みではなく、中学部として計画的に取り組んでこられた様子が伝わってきて、とてもよかったと思います。一方で、発表されたこと自体に敬意を表したいと思います。発表すれば、当然いろんな価値観がある中で、批判的な見方をされるか方もおられます。今回もいくつかご意見がありましたが、それを正面から受け止めて堂々と対応されている姿を、素直にすごいなあと思いましたし、実践されているからこその堂々とされた姿かと思いました。また、そういった違った視点での意見があるからこそ、次の実践につながるのかなと改めて思いました。そのほかにも参加された先生方、本当にお疲れさまでした。来年度の鳥取大会に向けて、全職員であたれるよう準備をよろしくお願いします。
そのほかにも、他校での研修会、教育センター研修、医療的ケア、給食提供に関わる研修、自主研修等へ主体的に参加された皆さんは、きっと多くのことを学ばれたことと思います。
また、そういった大きな目立つ会ではなくとも、明日からの実践に向けた計画づくりや教材の準備、研究に関わる学び、わくフェスに向けた準備、評価や目標設定に関わる書き物、事務作業、家庭への連絡等についても、丁寧にしていただいていてありがとうございます。そういった地道な取り組みがあってこその子どもたちの学びであることを、改めて感じているところです。夏休みでしたが、質問教室や生徒指導、家庭訪問等、子どもたちや家庭への必要な支援にも対応していただきありがとうございました。
また、最後に、昨年度も苦しんだ青マットのカビ対策を含めて、環境整備、教室の復旧作業等ありがとうございました。休日に、野菜や植物の水やりに来られた方の姿も見かけていますし、事務室にお世話になった窓の工事も無事終了しそうで、おかげで、よりよい環境で子どもたちを受け入れることができそうです。
というわけで、決してすべてお伝えできたわけではないかと思いますが、皆さんが、この短い間にいろいろな学び、準備をされてきたことと思いますし、そのすべてが明日以降の子どもたちの学びにつながるかと思います。ありがとうございました。
いよいよ明日から子どもたちが戻ってきます。まずは1学期の終業式までのふんばりを、よろしくお願いしたいと思います。
「自分らしく、あなたらしく輝こう!」
「校長からのお願いです。創立五十周年を記念して、鳥養の新しいキャラクターを、ぜひ、あなたたちで作りあげてください。」
四月の美術室。美術を専攻している高等部三年生の生徒達に向かって、そう伝えました。
さてさて、どんなキャラクターができあがるのか。あとはおまかせ。そう思っていると、後日、美術室より呼び出しが・・・。何やら「校長のイメージしていることを教えてほしい」とのこと。さっそく美術室へ向かった私は、生徒を前に、二つのイメージを伝えました。一つは、簡単なものであること。複雑なキャラクターではなく、鳥養の子どもたちが描きたいと思えば描くことができるような、シンプルなものであること。もう一つは、鳥養の子どもたちを表したものであること。鳥養にはいろんな子どもたちがいて、いろんな子どもたちがいるからこそ楽しい、そんなイメージを伝えました。
そして、五月。「ある程度できあがった」との報を受け、みたび美術室へ行ってみました。すると、そこには、鳥養の子どもたちを見事に表現したキャラクターがいました。
ベースになっているのは、輝く子どもたちをイメージした「星」たちでした。そして、頭上に伸びる三つの円は、私が式のたびに伝えている「夢や希望」「自分の思い」「命」をイメージしている、とのこと。さらに、いろんな表情でいろんな色に輝く星たちが、そこにいました。さらにさらに、何やら小さな星たちが周りにいて、それは、自分たちを支えてくれる、仲間たちや家族、そして学校の職員を表している、とのこと・・・。
鳥養の子どもたちを豊かに表現した、素晴らしいキャラクターができあがりました。高等部三年生の生徒達の豊かな発想力に驚くと同時に、心より感謝しているところです。ありがとう。そして、創立記念式における式辞の最後を、私は次のように締めくくりました。
「鳥養の子よ。自分の翼で、一生懸命飛んでいこう。そして、いつでも、いつまでも、自分らしく、あなたらしく輝こう。」
子どもたちの輝きを、教職員一同、精一杯支えていこうと思います。
今、3人をそれぞれの役に任命しました。そんな3人に伝えたいこと、お願いがあります。去年も伝えたので、きっとわかっていてくれていると思いますが、あえてもう一度伝えておきます。
まず質問、会長、副会長、執行役員、この3つの中で誰がいちばん「えらい」んでしょうか。
そうだよね。誰が「えらい」とか、そんなことはなくて、3人とも、人として同じなんです。ちがうのは「役割」。会長には会長の役割があって、副会長には副会長の役割があって、執行役員には執行役員の役割があって、役割の違う3人がいるからこそ、すごいアイデアがでたり、すごいことができたりするんです。役割の違う3人で協力して、自分たちですてきな学校にしていってください。
最後に、校長先生は、3人が立候補してくれたこと、そして、自分たちは「こんな学校にしたいんだ」という思いを持ってくれたこと、それが、とっても嬉しいです。ありがとう。
それでは、鳥取養護学校の児童生徒会を、あなたたち3人にお任せします。よろしくお願いします。
本校で校長をしております中谷と申します。本日はご参加いただき、まことにありがとうございます。
この会は、本人、保護者の皆様はもとより、関係の皆様に本校をよりよく知っていただき、子どもたちの就学支援・進路指導等の充実、もっと言えば子どもたちのニーズに適した学びの場の検討に役立てていただきたい、そんな思いで開催しております。5月に1回目を開催し、本日が2回目の開催となりますが、1回目と合わせましても、本当に多くの方にご参加いただき、大変ありがたく感じているところです。
本校では、学校教育目標として、サブタイトルを「『○○したい』と主体的に生きる姿を求めて」としています。本校の子どもたちは、その障がいが故に、どうしても、いろんなことに対して受け身となりがちな傾向があります。そんな子どもたちが、「学びたい」「やってみたい」「伝えたい」「働きたい」「人の役に立ちたい」そして、「生きたい」。そういったさまざまなことに、主体的に関わろうとする姿を大事にしていきたいと思っています。なので、本校に入学、転学してくる子どもたちにも、小さなお子さんには難しいかもしれませんが、ぜひ「鳥養で○○したい」、本人がそう考えて、この鳥養に夢や希望を持って入学してきてほしいと願っているところです。本日は保護者の皆様や本人さんも参加していただいています。ぜひ、この機会に、本校をより正しく知っていただき、自分は、あるいは、お子さんは、学校で「何をしたいのか」、「どんな力をつけたいのか」、そして、その思いにあった学びの場はどこなのか、そう考えていくきっかけとしていただければ幸いです。短い時間ですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
初夏のさわやかな風が 心地よく感じられる 今日のよき日に、鳥取養護学校の創立五十周年という大きな節目を迎えることができました。今日まで、鳥養の長い歴史を紡いでこられた、諸先輩方、卒業生、保護者の皆様、そして、関係の皆様へ、心より感謝申し上げます。
さて、この節目にあたり、鳥養のみんなに伝えたいことは二つ。まず一つめ。私たちの鳥養には、たくさんの人の思いが受け継がれてきています。だからこそ、これからも、命を大切に、その思いを、その歴史を、つないでいこう。二つめ。改めて、鳥養に来てくれてありがとう。あなたたちと出会えて、本当によかった。これからも、ここにいるみんなで、素敵な学校を、素敵な毎日を紡いでいこう。
本日、ご臨席を賜りました、県教育委員会の佐伯委員様、加藤参事監様、第十三代校長の盛本校長先生をはじめ、歴代の校長先生方、学校運営協議会委員の皆様をはじめとする、地域の皆様、保教の会・会長様、そして、各特別支援学校長、教頭の皆様、本日は誠にありがとうございます。子どもたちを見てやってください。保護者、そして、教職員の「希望」であり「誇り」である子どもたちを。そして、これからの歴史を、未来を紡いでいく子どもたちを。どうか、この子どもたちを、今後とも、温かく見守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
さあ、鳥養の子よ。これからも、自分の翼で、精一杯、精一杯、飛んでいこう。そして、いつでも、いつまでも、自分らしく、あなたらしく、輝こう。
令和七年五月三十日
鳥取県立鳥取養護学校 校長 中谷 一朗
役員の皆様、お疲れさまです。
本年度がスタートして1ヶ月半が過ぎました。お子さんの様子はいかがでしょうか。学校では、多くの子が、元気に登校してくれており、嬉しく思っているところです。ただ、中には、体調を崩して、しばらく入院していた子や、今も入院している子がいます。これから梅雨になると、これまで以上に体調を崩す子も出てくるかと思います。学校でも、健康管理は徹底していきたいと思いますが、何かご心配なことがありましたら、遠慮なくお知らせいただければと思います。
私からは、2点、お願いします。
まず1点目。先日、東京で、小学校への侵入事件が起きました。本校でも決して他人事ではないと思っています。本校の敷地は、周りとの境目がはっきりとしていませんし、フェンスや門扉等も設置されていませんので、不審者が入りやすい状況にあります。また、自分一人では、逃げることが難しい子どもたちが多い本校において、保護者の皆さんも、きっと不安に思われたことと思います。
で、不審者対策のいちばんは、校舎内に入られないようにすることですので、昨年度、皆さんにもご不便をおかけしていますが、来客用の玄関には、普段は鍵を設置して、外部の方が勝手には入られることがないよう変更しました。ただ、今回の事件を受けて、他にも侵入される箇所はないか、再度点検しているところです。できることは早急に対応し、安全をしっかりと確保していきたいと思っています。
続いて、2点目。50周年の記念式典を今週の金曜日、5月30日に開催します。会長さんにもお世話になりますが、多くの関係者の皆様にも来ていただいて、お祝いをしたいと思います。合わせて、総会でもお伝えしましたが、今回の式を盛大にして終わりではなく、今年一年間をかけて、少しずつお祝いをしていければと考えています。
今日も、どうぞよろしくお願いいたします。
本校で校長をしております中谷と申します。本日は、ご参加いただき、まことにありがとうございます。
この会は、関係の皆様に本校をよりよく知っていただき、子どもたちの就学支援・進路指導等の充実に役立てていただければ、との趣旨で開催しております。
で、今日お集まりのみなさんのように、年度が始まったこの時期から、子どもたちの将来を考えて動いておられる、そんなみなさんには、本当にありがたく思っていますので、ここで言うべきことではないのかもしれませんが、誤解を恐れずにあえて言わせていただくと、本校は、病弱教育及び肢体不自由教育を行う特別支援学校です。つまり、当たり前の話ですが、病弱・虚弱であったりからだが不自由であったりと、障がいがある子どもたちが学ぶ学校です。
しかし、近年、そういった障がいの状況は後付けで、学校に行けなかったり個別の対応が必要であったりと、その表面に現れている状況のみで本校を検討するケースが多くなっています。もっと言えば、「鳥養は、個別対応してくれる学校である」といった誤った認識、あるいは「卒業が間近になって、地元の学校に行くことが難しいので本校を検討する」といった、誤った就学支援、進路指導が多く見られるように思います。
合わせて、本校に就学・進学した時点で、役割、関わりが終わったかのように捉えられてしまいがちな状況もあります。本校へつないでいただいた、という点でいえば役割が終わったのかもしれませんが、本校がこれからの病弱教育の中で大事にしたいと考えていることの一つに、「地域へ返す」というキーワードを考えています。もちろん、子どもたちの実態や状況にもよりますが、本校で学ぶことをとおして、生きること、学ぶことへの自信や勇気を取り戻し、地元の、地域の学校へ戻していくことも、本校の就学支援、進路指導の一つとして考えていきたいと思っている、ということも、ぜひお知りおきいただきたいと思います。今日のこの機会に、ぜひ、本校について、より正しく知っていただき、子どもたちそれぞれに、本当に適した学びの場を検討していくことへ役立てていただければ幸いです。短い時間ですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。
本年度も校長を務めます中谷と申します。3年目となりました。どうぞよろしくお願いいたします。
少しお時間をいただいて、5点について、お伝えしたいと思います。
まず、1点目。「学校経営方針」です。資料にも載せていますので、後でご覧ください。「学校教育目標」は、昨年度と変えておりません。考える元としたのは、私自身が感じている、本校の大きな課題、それが、「子どもたちが、受け身とならざるを得ない」、社会や学校での状況です。そこで、その課題を解決していくために、昨年度より、サブタイトルとして、「『○○したい』と主体的に生きる姿を求めて」を、付け加えています。その障がいが故に、何ごとにも受け身となりがちな子どもたちが…、「知りたい」「学びたい」「わかりたい」「やってみたい」「伝えたい」「叶えたい」「働きたい」「役に立ちたい」「教えたい」「生きたい」…そういった主体的な姿、社会に出て行く自信や勇気を取り戻すための取組を、様々な場面で展開していきたいと考えています。始業式の日には、子どもたちに、学校経営方針の「めざす児童生徒の姿」に関わって、「校長からのお願い」ということで、3つのことを伝えています。私が校長となってから、ことあるごとに伝えている3つです。一つ目は、「夢や目標をもとう」。どんなに小さな目標でもかまいません。「これができる自分」「こうなりたい自分」といった目標をはっきりと持ってほしい。二つ目は、「まわりに伝えよう」。言葉で伝える、書いて伝える、視線で、まばたきで、手の動き、口の動きで、言葉にならない声で・・・と、いろんな伝え方があると思います。どんな伝え方でもよいので、「自分はこう思う」「自分はこうしたい」と、ぜひ周りに伝えてほしい。そして、最後に、「命を大切にしよう」。自分自身の命はもちろんのこと、まわりの友達や仲間の命を大切にしてほしい、と伝えました。私が、しつこく伝えていますので、覚えてしまっている子もいるようです。ぜひ、この3つを、いつでも、思い出してほしいと思っています。この目標に向かって、学校では、様々な取り組みを進めていくわけですが…、特に力を入れて取り組んでいくことを、「学校経営の重点」としてあげています。ここでは詳しくはお伝えしませんが、それぞれ役割を決めていますので、担当する職員が中心となって、取り組んでいきたいと思っています。
・続いて、2点目。鳥取市をはじめ、実施する市町が増えてきています「体験的学習活動等休業日(やってみよう!デー)」についてです。鳥取市は、本年度も4日間設定しています。来週のゴールデンウィークのところで、本来なら、4月29日を一日休んで、3日出て、4連休というところですが、そこの間の3日間を休みにして、8連休にしようというものです。もう一日、秋にも、土日と文化の日で3連休があるのですが、そこに1日休みを足して4連休にするようです。市内の小・中学校は、鳥取市の取り組みですので、どこも実施するようですが、県立の高校は、しない学校もあれば、する学校もある、それぞれのようです。ちなみに、目的としては、学校を休みにするので、ふだんできない体験を家族みんなでしよう、そういった取り組みです。本校では、昨年度、秋の一日だけを取り入れまして、4連休としました。ゴールデンウィークの3日間は設定していません。本年度はどうするか、ということですが…、結論として、昨年度と同じく、秋の1日だけにします。と言いますのは、まずは、実施しない市町から通っている子どもたちもいること。また、本校の子どもたちの実態として、出身校で、「学校へ行きたい」と思えなかった子どもたちの転入学が、増えてきていることもありまして、そんな子どもたちが、本校に転入学してくることで、心機一転、がんばろうとして、(今も、本当にがんばっています)そんな子どもたちが、4月を乗り切ったとして、せっかくいい流れができたところで、また休みが続くと、せっかくのがんばりが崩れてしまう…そこを心配しています。また、休みを設定しても、本校の多くの子どもたちの実態からすると、なかなか家族で体験するようなお休みにする家庭も多くはないであろうということも予想されます。ただ、逆に、昨年度、秋に一日設定したことで、きょうだいと一緒に「とても有意義な一日を過ごせた」といったお話も聞いています。なので、折衷案ということになりますが、本年度も、「秋の一日を設定する」ということにします。ご理解をいただければと思います。
続いて、3点目。県が作成したチラシを、先日、マチコミで流しましたが、「教員の働き方改革」に関わって。教員が「楽をしたい」のではなくて、本来の仕事である、「授業をよりよくしていくための時間」を作り出していくために、ということで、「授業づくり日」を一昨年度より設定しています。昨年度も、子どもたちは給食を食べて下校する、という日を、3日設定させていただきました。私たち教員にとって、とてもよい「学びの機会」となっていますので、本年度も、3日、設定させていただきたいと思います。ご理解とご協力をお願いしたいと思います。
・続いて、4点目。本年度の体制として、「チーム副担任制」についてです。昨年度の総会でもお話ししましたし、新聞等で騒がれているので、ご存じの方もあるかと思いますが、今、鳥取も含めて、全国的に、どの学校種においても、教員の数が足りていません。特別支援学校においても、もっと言えば、本校においても、同じ状況となっています。教員の数が絶対的に足りていません。なので、これまでは、たくさんの教員がいて、子ども1人に、教員も1人ついていた時代もあったかと思いますが、今、そういった対応は、現実的にとれなくなってきています。そんな中でも、本校では、昨年度まで、担任を二人体制にして、できる限り、子どもたちに、ある程度固定した担任が付けるようにしてきました。ですが、先ほどお伝えした、教員の数が足らない状況も重なって、二人担任を付けられない学級もありました。そんな中で、学級では、日々、いろんなことが起きます。いろんな困ったことが起きても、まわりが助けに行けない。なぜなら、動ける職員は、その多くが担任として、学級に張り付いていたからです。そこで、困っている学級、子どもたち、あるいは、今こそ人が必要だ、ということがある学級、子どもたちに対して、それぞれの学部の考えで、人を動かすことができる体制が必要だということで、考えた体制です。つまり、いつでも担任が一人で対応する、という一人担任制ではなくて、責任を持つ存在として、担任は一人配置します。あとの学部の職員は、全員が、「チーム副担任」として、学部の考えで、必要なところに、必要な職員を、配置できるように考えたものであるということをご理解いただければと思います。少ない人数の中でも、子どもたちの実態や学びに応じた対応を、もっと言えば、学部の子どもたちを、学部のみんなでフォローする体制をつくっていく、職員の数が足らない状況であっても、子どもたちの安全、子どもたちの学びを確保していくための変更であるということで、ぜひ、ご理解をいただければと思います。あとの具体的な対応については、各学部の方でお話があると思いますので、そちらでご確認ください。
・最後に、5点目。創立50周年に関わって、です。鳥取養護学校は、記念すべき創立50周年を迎えました。50年という長い歴史を紡いでこられた、子どもたち、保護者、関係の皆様をはじめ、諸先輩方に、心より敬意を表したいと思います。そこで、この5月30日に、記念式典を開催し、関係の皆様にもお集まりいただいて、お祝いの式を開催します。で、他校では、「創立〇周年」を祝う式典の日は、特別な日として、式と合わせて、その日にいろいろな催しをされていますが、本校では、子どもたちの実態も考慮し、長い時間を使って一日で済ませるのではなく、子どもたちも参加しやすいよう、式典は式典だけで終わらせ、その後の一年間をかけて、少しずつ50周年を祝う、あるいはそこに感謝できるような取り組みを少しずつ展開していきたいと思っています。手始めとして、高等部で美術を専攻している子どもたちへ、50周年を記念して、本校のキャラクターを新しくデザインしてもらうように投げかけました。今週の火曜日には、美術の時間にお邪魔して、私の思いを伝え、依頼したところです。今後、児童生徒会にも中心になってもらいながら、本年度のうちのどこかで、お披露目できたらと思っているところです。他にも、記念誌の発行や、子どもたちが体験できる行事など、50周年を記念して行う取り組みを、年間を通して、少しずつ、実施していきたいと思っていますことを、お知りおきいただければと思います。保護者の皆様にも、いろいろとご協力をお願いすることがあろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上、長々としゃべりましたが、本年度も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
春風が心地よく感じられる今日のよき日に、小学部二名、中学部六名、高等部二名、計十名の新入生のみなさんを迎えることができました。
教職員、在校生一同、みなさんのご入学を、心より歓迎いたします。
新入生のみなさん、鳥養に来てくれてありがとう。みなさんと出会えて、本当に嬉しいです。みんなで、素敵な学校を、素敵な毎日を、つくっていきましょう。
保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日、確かに、皆様の大切なお子様をお預かりいたしました。皆さんの元へお返しするその日まで、職員一同力を尽くしてまいります。どうぞ、学校教育へご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
最後になりましたが、来賓の皆様には、お忙しい中、ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。今後とも、鳥養の子どもたちを、どうぞ、地域から温かく見守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
さあ、鳥養の子よ。自分の翼で、精一杯、精一杯、飛んでいこう。
令和七年四月十日
鳥取県立鳥取養護学校 校長 中谷 一朗
今日から令和7年度がスタートします。一人一人が、きっと、新しい学級で「友だちや先生と一緒にがんばるぞ」と、心に思っていることでしょう。
そんな、みなさんに、校長先生から、3つのお願いです。もう、みんな、言えるよね。
まず一つめ。「①夢や目標をもとう」どんなに小さくてもいいんです。ぜひ、夢や目標を持ってください。「◯◯したい」と、強く思えるようになってほしいです。
二つめ。「②まわりに伝えよう」自分はこう思う、自分はこうしたい、そういう気持ちを、ぜひ、まわりの人に伝えるようになってほしいです。
三つめ。「③命を大切にしよう」自分にも、友達にも、先生にも、みんなに命があります。その命を、ぜひ、大切にしてほしいです。
これが、校長先生からの3つのお願いです。
さあ、明日には、入学式で、10名の新入生が入学してきます。みんなで、すてきな学校をつくっていきましょう。